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new world 50
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部屋についたら乱れ箱が片付けられ、半開きになった襖の向こうに分厚いお布団が敷かれてました。
「あ!お昼寝用に敷いて下さってますね。蒸し風呂の後は慣れてないと疲れてしまうと聞いてますし、少し横になって休んではいかがですか?」
正直湯あたりではないけど体がポカポカで眠りたい。
蒸し風呂気持ち良かった……
「そうするわ」
お布団の上にドサリと横たわってベッドとは違う寝心地に、やっぱりお布団良い……とか思ってる間に意識が遠のきました。
「……様……エリーゼ様!」
「ハッ!」
寝てた!凄い寝てたわ!
「エリーゼ様、そろそろお支度致しませんと」
「ええ、よろしくね」
しゃきっと目を覚まして見回したら、新たな乱れ箱が置かれ、中には着物と帯が入ってました。
「これを着なさいって事よね」
「はい!これは普通のお着物と少し違う物で、きっとエリーゼ様に似合うと思いますよ!」
そう言って嬉しそうに私に着付けていくアニスを見ながら確かに普通の物と違うな……と考える。
白い着物は一見すると普通の着物っぽいけど、ちょっと薄手で帯は半幅帯。
上から重ね着するように薄い生地の着物が何枚もある。
飾り紐みたいのがある……
「エリーゼ様、ちょうど良いと思った所で声をかけて下さいね」
「ええ」
三枚重ねた所で声をかけると飾り紐が縛られ、前で蝶々結びにされました。
「これは……可愛いわね!」
絽や紗のお着物とは違う生地の重ねはどこかフワフワとしていて僅かな風にフワリと舞い上がる。
染めも淡い紫で最初に着た着物の白に花びらの様に重なってて可憐。飾り紐は濃い紫でグラデーションがとってもキレイ。
「素敵ね……」
「はい、とてもお似合いです。では夕餉は大広間と聞きましたので案内致しますね。あっ!安心して下さい、控えの間で私達も夕餉を頂きますから」
「そう。なら一安心ね」
アニスはちゃんと知っているようで迷いなく先導してくれてます。
「お母様達は?」
「エリーゼ様以外は既に大広間に向かっております」
「え?遅刻?」
なんてこったい!寝過ぎた~!
「いえ。皆様は大婆様に呼ばれて先に行っているだけです」
「そう……なの?」
え……私以外ってどういう事なの。何かあるって事じゃん……ちょっと気になるんですけど!
「あ!お昼寝用に敷いて下さってますね。蒸し風呂の後は慣れてないと疲れてしまうと聞いてますし、少し横になって休んではいかがですか?」
正直湯あたりではないけど体がポカポカで眠りたい。
蒸し風呂気持ち良かった……
「そうするわ」
お布団の上にドサリと横たわってベッドとは違う寝心地に、やっぱりお布団良い……とか思ってる間に意識が遠のきました。
「……様……エリーゼ様!」
「ハッ!」
寝てた!凄い寝てたわ!
「エリーゼ様、そろそろお支度致しませんと」
「ええ、よろしくね」
しゃきっと目を覚まして見回したら、新たな乱れ箱が置かれ、中には着物と帯が入ってました。
「これを着なさいって事よね」
「はい!これは普通のお着物と少し違う物で、きっとエリーゼ様に似合うと思いますよ!」
そう言って嬉しそうに私に着付けていくアニスを見ながら確かに普通の物と違うな……と考える。
白い着物は一見すると普通の着物っぽいけど、ちょっと薄手で帯は半幅帯。
上から重ね着するように薄い生地の着物が何枚もある。
飾り紐みたいのがある……
「エリーゼ様、ちょうど良いと思った所で声をかけて下さいね」
「ええ」
三枚重ねた所で声をかけると飾り紐が縛られ、前で蝶々結びにされました。
「これは……可愛いわね!」
絽や紗のお着物とは違う生地の重ねはどこかフワフワとしていて僅かな風にフワリと舞い上がる。
染めも淡い紫で最初に着た着物の白に花びらの様に重なってて可憐。飾り紐は濃い紫でグラデーションがとってもキレイ。
「素敵ね……」
「はい、とてもお似合いです。では夕餉は大広間と聞きましたので案内致しますね。あっ!安心して下さい、控えの間で私達も夕餉を頂きますから」
「そう。なら一安心ね」
アニスはちゃんと知っているようで迷いなく先導してくれてます。
「お母様達は?」
「エリーゼ様以外は既に大広間に向かっております」
「え?遅刻?」
なんてこったい!寝過ぎた~!
「いえ。皆様は大婆様に呼ばれて先に行っているだけです」
「そう……なの?」
え……私以外ってどういう事なの。何かあるって事じゃん……ちょっと気になるんですけど!
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