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new world 29

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お父様もお母様もルークも魔改造新馬車に大満足の様で私も満足です。
旅の間、私は馬車の魔改造に、ルークは島の開発発展に尽力しまくってました。
おかげで島はどエライ事になりました。
都会と農耕地とリゾート地とその他となってます!走り回る魔道列車も見慣れてくれば愛着もわくってものです!
赤いのも橙色と緑色のツートンも!どっちも今では大好きです!
……ただ、なんかやたらとお城が作られててビックリです。どうやらこっそりお城マニアだったのかな?と思ってます。中はホテルみたいになってて便利だけど、お城に泊まるとか今は考えれませんから!
さて、国境の街でキャスバルお兄様は領都にとんぼ返りです。え?存在感薄かったねって?当然です、キャスバルお兄様は私達の護衛がメインで、野営地ではラーラルーナ様と交流してました。
この旅の間にラーラルーナ様はシュバルツバルト家にいつ嫁いでも大丈夫な位になってきました!元々素質はあったんだと思いますが、遠くに見えた大型に驚く事はあっても怖くて震える事もなくなってました。
キャスバルお兄様とラーラルーナ様の間に確実に信頼関係が出来てきたのだと思います!ちなみに割と近くに来た大型はお父様とキャスバルお兄様が先頭に立って討伐してました。討伐後の大型を見ただけなので残念だな……と思ったけど、それはお父様とキャスバルお兄様も同じ気持ちだったらしいです。
今夜の野営はちょっとしたパーティーです。
ラーラルーナ様からすれば婚約者であるキャスバルお兄様と暫しのお別れになるし、キャスバルお兄様からしても年若いとは言え自分の妻となる令嬢とのお別れは寂しいのじゃないかな……と……レイはどう思ってるのかしら?

「エリーゼ様?」

ルークとアニスとキースの四人で固まって晩ごはんの最中です。アニスが私の様子にちょっとだけ心配そうです。

「あー……キャスバルお兄様とラーラルーナ様が仲良くしてる姿をレイはどう思ってるのかなって……」

「レイ様なら早く婚姻してお子様が出来れば良い……と笑顔で言ってました」

キースの言葉になる程と思う気持ちと割り切ってるのかな?って疑問で思わず手が止まってしまう。

「エリーゼ様、私達側近は主たる方が健やかに幸せにお過ごし出来る事を一番に考えております。なのでエリーゼ様も安心して下さい」

想定外から撃たれました!
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