婚約破棄されまして(笑)

連載

new would 22

まさかのツインタワー（笑）そのうち島のどこかに築城しそうで怖いわ。
毎日お城見て育っただろうしね……見た目はお城！中身は近代住宅！ならお泊まり楽しそう。あー……でも畳敷きも唐紙（ふすまの事よ！）も欄間も床の間もお茶室も欲しいわね。
よし！ルークと相談だ！
後、豪華列車とかもお話し合いよ！ウキウキするわぁ。
……現実逃避はここまでにしておこう。
車窓はバツグンに良い。勿体ない位に良い。

（それにしても良くツインタワー造れたわね）

＜サブマスターがここをこうしてこう！と言いながらブロックを積み立てたり削ったりしておりました＞

（は？ブロック？）

＜はい。ブロックである程度型を作ったら大丈夫だ！と叫んでおりました＞

……ブロック？ゲームでも何かあったし、そもそもブロックのオモチャもあったから、その延長線上か？意外と器用な事してるわね。
それにしても……ここをこうしてこう！って、本当に面白い男よね。

＜マスター、そろそろシティの始発終着駅が見えますよ＞

（ホントね！）

……ツインタワー見えたわ。ん？線路下がってない？地下にでも……いや、まさか……

＜はい、サブマスター曰くホームは地下！との事です＞

そこまでやるとは……懐かしいと言えば懐かしいけど、逆に怖いわ。
暗い地下に潜り、明るいホームへと入っていく。
……うん、ホームまで懐かしい造りでした。再現頑張るなぁ……
勿論、地下に潜る前に例のホーン鳴りました。

（ナビさん、ありがとう。色々気になるけど素敵な景色が見れて良かったわ）

＜マスターに喜んで貰えて良かったです。サブマスターは色々やりたい事が山盛りでツラい！と叫んでおりました＞

（そうなのね。まあ、ぼちぼちやってくれれば良いけど、性格的にムリかな）

＜そうですね……サブマスターはとにかく発展させたいらしくて色々試してらっしゃいますね＞

（あんまり根を詰めない様に様子見ていてくれると助かるわ。疲れが見える様だったら止めてね）

＜畏まりました＞

（じゃあ、よろしくね）

とりあえずナビさんとの通信？を切って瞼を閉じて大きく息を吐く。
……リアルで異世界は思いのほかストレスなのかな？そこにゲームよろしく色々出来るとなると夢中になっちゃったとか？
とりあえずは様子見かな……