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婚姻式 14

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アニスと一緒な扉から出たらキースとルークが待ってました。
アニスとキースの先導で大広間に向かいます。

「やっとまともに食べられるな。結構な長丁場でさすがにお腹が空いたな」

ルークが爽やかな笑顔で言うと、こう……何て言うか……イケメンは何言っても様になるな!と……
私だって今世は令嬢だし!悪役だけど(泣)でも美人だし!(クール系だけど……)

「うん……」

「疲れるとラーメンとギョーザとビールが欲しくなるのはどうしようもないな!」

ハハハ!って笑ってるけど、それはアレでしょ……oh!将セットじゃん……凄く分かるし、何なら私もそのセット食べたいけど……何で今言うかな……思い出したら食べたくなるじゃんか……
さすがに晩餐会では頼めれないわよ……うう……
それにしても、どこの企業戦士よ?と言いたくなるわ。

「さすがにムリでしょ……」

「まあ、そうだな!でも初めて食べたラーメンの味は忘れられないな!あの悔しさもな……」

あー……思い出すわ。あのラーメンおかわりのチャーシュー蓋。

「チャーシュー蓋のラーメン、また頼みましょ。それこそ夜食とかに」

「え?」

ん?何でそこでルーク固まるの?

「エリーゼ……夜食って……いや、そりゃあ一ラウンド後でお腹空くだろうとは思うけど……」

一ラウンド?コテンと首を傾げた私を見て、赤面してるルーク困った様に笑う。

「今日、初夜だろ?」

そうでしたー!初夜でした!私ったら、私ったら何言ってるのぉーー!

「忘れてたか……ま、でも分かった。後でお腹空いたらラーメン頼もうな」

「あう……うん……」

初夜かぁ……前世でも今世でも経験無しだから、ドキドキするぅ……
そりゃあ閨教育受けてるし、全くの無知ではないけど体験はさぁ……

「着きましたよ。今日はこちらの扉から入って空いてる席に着いて下さい。私達は端にある席で楽しみますから」

アニスの言葉に無言でコクリと頷くと、キースが扉を開いてくれたので二人して大広間へと入って行く。
壇上に並べられたテーブル席のセンターに二人分の空き席、ここに座る……私達が最後だったぁ!

「エリーゼ、貴女はこちらよ」

お母様に呼ばれて、お母様の隣に座る。
なるほど、ルークはお父様の隣に座る訳ね。
ん?お父様の向こうにキャスバルお兄様がいた!じゃあお母様の向こうに……トールお兄様がいましたぁ!
一家揃って並んでますね!
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