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春が来た! 201

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「誤解するなよ。止めるより仕掛けに落ちて恥をかいた方が覗きを止めるヤツが多いらしいんだ。落ちてくのを見られるのも、落とされて大勢から覗き野郎って思われるのも全部お仕置きとして有効だからだろうしな。俺だったらトラウマで二度と覗こうと思わないな」

「そうかしら?」

「当たり前だろ!何一つ隠す物が無いのに、大勢の人が出入りする河原温泉まで落ちてくんだぞ!知り合いいなかったら、真っ裸で宿に戻らなきゃいけないんだぞ!」

言われてみればそうでした。迎えに来てくれる人がいても、流されてきたのは一目瞭然だからヒソヒソされますしね。
うん、中々の羞恥プレイですね。
シルヴァニアのご先祖様、さすがです!と言いたいです。

「まあ、温泉カタパルトの事はさておき。専属侍女の手助け無しだと大変そうだな」

お!話しを戻して来た!大切な話しですからね!

「とりあえず専属侍女から大きさに準じた張り型を見せられます。使う訳にはいかないので、心の準備用ですね。で、初夜に使う潤滑剤や薬等の説明もありますし……我が領独特なしきたりやなんかもかなりありますから、その辺りもですね。一番有名なのが側近や専属侍女なんですけど、うーん……専属侍女って言い方ですけど、一番しっくり来るのは親友とか乳姉妹とかですかね?困った時の相談も専属侍女としますし……良い事も悪い事も一緒にやったりしますしね……」

「悪い……事だと?」

あら?ルークが食いついたわ。

「ええ。ちょっとしたイタズラとかもやったりしたわね」

「どんな?」

「ふふ……内緒よ♡」

そんなの秘密に決まってます。

「……専属侍女ってそんなに重要なポジションなの?」

んー……どつやって説明すれば良いのかしら?…………あ!

「口に出して言えない程の内容の薄い本の原稿を一緒に楽しくやってくれる程の親密度を高めた存在って言えば理解して貰えるかしら?」

ワンブレスで言い切ってみたわ!
……感動した顔になったラーラルーナ様、可愛い!

「それは……それは魂の同志よ……それ程までに近しい存在が専属侍女ですって……私の酸いも甘いも理解してくれる……そんなまさか……」

「そんなまさかですわよ。それ程までに専属侍女となる者は理解しようとしてくれるの……?」

「ええ。専属侍女は自分の身も心も理解してくれる貴重な存在よ」

グッ!と拳を握りしめたラーラルーナ様の目が何かマジです。
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