婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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春が来た! 198

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「おい……俺の側近をそんな目で見るんじゃない」

あら?ルークがピリピリしてます。想像されて怒ったのかしら?

「んー……怒った?ついね……ごめんなさい」

ルークは、はぁ……と大きなため息を吐くとキョロキョロと辺りを見回します。どうしたのかしら?

「なぁ、シュバルツバルト家から紹介された侍女は?」

「扉の外だけど」

あら?そう言えばいないわね。ウッカリ~。

「そうか。エリーゼ、あの侍女はラーラルーナ嬢のただの侍女なのか?」

この段階で側に付けてるならただの侍女じゃないと思うのよね。

「おそらくだけど、専属侍女候補だと思うわ。どうかしたの?」

「ラーラルーナ嬢、専属侍女は側近の女版だ」

「えっ!」

今度はラーラルーナ様が分かりやすくオロオロし出しました。

「女版って……え?……じゃあGでL的な?」

察し。あー……まぁ、だってねぇ……女だって欲求不満になったりしますもんね。しかも異性との交友は基本厳禁ですもんね。

「え?あ……そうなの?」

「そうですよ。夫不在の期間、我慢します?ご自分で処理する事も出来ますけど、人肌恋しい時とか殿方に頼む事は出来ませんよ。立場がありますもの」

女は後継を作るのも大事な役目でもあるので不貞はアウトです。
未亡人になれば他の殿方と一緒になるのもアリだけど、私達の場合それも簡単な話しじゃないのよね。
特にラーラルーナ様は次期領主となるキャスバルお兄様の婚約者ですもの、お兄様の領主隊も次期一番隊に繰り上げになる準備が進んでるから色々忙しいのよね。
現在の一番隊のおじ様達も引退だったり育成だったり、お父様の私兵として領都に定住したりと忙しくしてるみたいだしね。
……引退するおじ様達は故郷に帰ってマイホームパパになるのか……想像つかないわ……
側近持ちの方達は一緒に帰るのよね……肉体関係は無くなっても信頼関係は強いから、仕事を手伝って貰ったりするのよね。

「ルークは年を取ったらキースの事どうするか考えてるの?」

「ん?ああ、ブレーンとして働いて貰う。かなり書類整理も出来るようになってきたし、柔軟な思考とチャレンジ精神はピカ一だからな。前世で部下だったら確実に出世コース爆進出来てたな」

「え!そんなに!凄いじゃない!」

ん?なんでラーラルーナ様がべた褒めしてるのかしら?
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