1,054 / 1,359
連載
春が来た! 114
しおりを挟む
「そうだ。ラーラルーナ嬢、今日は母上とエリーゼが色々するみたいだが仲良くなってくれると嬉しい。母上、よろしくお願いしますよ」
わぁ……爽やかな笑顔で何か言ったわぁ……私じゃなくて、ラーラルーナ様に言う所がなぁ……
「ええ。よろしくお願いしますわ、エリーゼ様。シュバルツバルト侯爵夫人」
……ラーラルーナ様、そつが無いわね。
「あら、私の事はお母様と呼んで良いのよ」
お母様は普通の笑顔で言ったから、多分本当に大丈夫かな。
「お義母様……ですか……」
「ええ。だって貴女は私の娘になるんですもの」
お母様の笑顔はまだまだ普通。まだ問題は発生してない。ラーラルーナ様、ガンバ!
「ではお言葉に甘えて、お義母様と呼ばせて頂きますわ」
「フフッ……娘が二人になったみたいで新鮮ね、そう思わない?ハインリッヒ」
「ああ、そうだな。我が家に新しい花が増えるのは良い事だよ、フェリシア」
今日のお父様は朝から渋格好いい。お母様とのイチャつきのおかげか?
「クロワッサンは焼き立てだから温かい内がお薦めだぞ。……ラーラルーナ嬢」
「えっ?ええ、クロワッサン……」
ルーク……それフラグって言うヤツじゃないのかしら?ほら、ラーラルーナ様が何で知ってるの?って顔してるわよ。
「クロワッサン……こちらにはあるのね……」
手に取って端をもいで口に入れた瞬間のラーラルーナ様……ドチャクソ可愛かった!フニャッと顔が綻んで、モグモグとクロワッサンを食べてる姿!癒されるわぁ!
横目でルークを見たら、やっぱり可愛いモノを見る目でラーラルーナ様を見てました。
「美味しい……バターたっぷりでサクサク……」
「良かったわ!私もねクロワッサン好きなの、食パンもデニッシュも好きなのよ。食べたいパンがあったら言ってね!他にも食べたい料理とかもリクエストがあれば教えて頂戴、可能な限り応えるわ!」
「ホホホ……エリーゼったら、そんなにラーラルーナ嬢と仲良くなりたいの?」
「はいっ!」
だってルークの前世の妹かも知れないんですもの、真剣です!
「ありがとうございます……こちらに来て、美味しい食事ばかりで……かえりたくなくなってしまいますわ……」
あ……うん、口に合わないって言うより調理法が未発達だと辛いよね。私も辛くてやらかしちゃったもん……
わぁ……爽やかな笑顔で何か言ったわぁ……私じゃなくて、ラーラルーナ様に言う所がなぁ……
「ええ。よろしくお願いしますわ、エリーゼ様。シュバルツバルト侯爵夫人」
……ラーラルーナ様、そつが無いわね。
「あら、私の事はお母様と呼んで良いのよ」
お母様は普通の笑顔で言ったから、多分本当に大丈夫かな。
「お義母様……ですか……」
「ええ。だって貴女は私の娘になるんですもの」
お母様の笑顔はまだまだ普通。まだ問題は発生してない。ラーラルーナ様、ガンバ!
「ではお言葉に甘えて、お義母様と呼ばせて頂きますわ」
「フフッ……娘が二人になったみたいで新鮮ね、そう思わない?ハインリッヒ」
「ああ、そうだな。我が家に新しい花が増えるのは良い事だよ、フェリシア」
今日のお父様は朝から渋格好いい。お母様とのイチャつきのおかげか?
「クロワッサンは焼き立てだから温かい内がお薦めだぞ。……ラーラルーナ嬢」
「えっ?ええ、クロワッサン……」
ルーク……それフラグって言うヤツじゃないのかしら?ほら、ラーラルーナ様が何で知ってるの?って顔してるわよ。
「クロワッサン……こちらにはあるのね……」
手に取って端をもいで口に入れた瞬間のラーラルーナ様……ドチャクソ可愛かった!フニャッと顔が綻んで、モグモグとクロワッサンを食べてる姿!癒されるわぁ!
横目でルークを見たら、やっぱり可愛いモノを見る目でラーラルーナ様を見てました。
「美味しい……バターたっぷりでサクサク……」
「良かったわ!私もねクロワッサン好きなの、食パンもデニッシュも好きなのよ。食べたいパンがあったら言ってね!他にも食べたい料理とかもリクエストがあれば教えて頂戴、可能な限り応えるわ!」
「ホホホ……エリーゼったら、そんなにラーラルーナ嬢と仲良くなりたいの?」
「はいっ!」
だってルークの前世の妹かも知れないんですもの、真剣です!
「ありがとうございます……こちらに来て、美味しい食事ばかりで……かえりたくなくなってしまいますわ……」
あ……うん、口に合わないって言うより調理法が未発達だと辛いよね。私も辛くてやらかしちゃったもん……
98
お気に入りに追加
16,846
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
父の大事な家族は、再婚相手と異母妹のみで、私は元より家族ではなかったようです
珠宮さくら
恋愛
フィロマという国で、母の病を治そうとした1人の少女がいた。母のみならず、その病に苦しむ者は、年々増えていたが、治せる薬はなく、進行を遅らせる薬しかなかった。
その病を色んな本を読んで調べあげた彼女の名前は、ヴァリャ・チャンダ。だが、それで病に効く特効薬が出来上がることになったが、母を救うことは叶わなかった。
そんな彼女が、楽しみにしていたのは隣国のラジェスへの留学だったのだが、そのために必死に貯めていた資金も父に取り上げられ、義母と異母妹の散財のために金を稼げとまで言われてしまう。
そこにヴァリャにとって救世主のように現れた令嬢がいたことで、彼女の人生は一変していくのだが、彼女らしさが消えることはなかった。
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
【完結】ええと?あなたはどなたでしたか?
ここ
恋愛
アリサの婚約者ミゲルは、婚約のときから、平凡なアリサが気に入らなかった。
アリサはそれに気づいていたが、政略結婚に逆らえない。
15歳と16歳になった2人。ミゲルには恋人ができていた。マーシャという綺麗な令嬢だ。邪魔なアリサにこわい思いをさせて、婚約解消をねらうが、事態は思わぬ方向に。
【完結】公女が死んだ、その後のこと
杜野秋人
恋愛
【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞しました!】
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨し助長するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定は特にありません。本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。