婚約破棄されまして(笑)

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春が来た！ 112

そんなお父様とお母様が席につくと、朝ごはんが置かれて行きます。
今日は洋食の様です。多分ラーラルーナ様を気遣ってのメニューだと思います。
食パン（フワフワの生食パン！開発しました！）にサクサクのクロワッサンと今日のパンはコーンブレッドですね！美味しそう！
焼いた厚切りベーコンにオムレツ、蒸し野菜（春野菜がたっぷり用意されてます！）に今日はコンソメスープです！デザートにイチゴと怪しげな果物を用意されてます。

「……これ……何かしら？」

「あー……ちょっとだけ甘いフルーツだな。一度こっちのフルーツ食べたら物足りなくなるやつだな」

「へー……」

うーん……と思い出す。確かに食べた……王都にいる時食べてた。あの当時は美味しいって感じてた……筈。うーん……今はどうかしら？とりあえず朝ごはんの後に食べてみてからよね。

「とりあえず食べようか」

「そうね。食べましょう、いただきます！」

「おう！いただきます！」

我が家は食べたい物を食べたいだけ方針なので、テーブルのセンターに大皿に乗っけられて置かれてるのを個人個人が好きなだけ取って食べます。
なので、ちゃっちゃちゃっちゃと好きなだけ取ってモグモグします。
食事を進めてる途中にラーラルーナ様がやって来ました。

「あ……おはよう御座います。遅れてしまいましたか？」

「あら？ラーラルーナ様、気になさらないで。我が家では特に決めずに食事を取るから、揃う事無く食べるのよ。揃って食事を取るのは夜位かしら？」

お母様が説明してくれました。ありがとう！お母様！

「そうなのですね。遅れたのかと思って焦りましたわ」

「フフッ……我が家は色々と他の貴族家と違うから、最初は大変だと思うけど早く慣れて欲しいわ」

「ど……努力致します」

ちょっと！お母様、ラーラルーナ様が緊張しちゃったじゃないの！もう！

「お母様、それよりもラーラルーナ様を……」

「そうね。さ、キャスバルはまだ来ないけど朝食になさいな」

「はいっ」

昨日と同じ席についた所で簡単に言ってみる。

「ビュッフェスタイルよ」

「えっ？ええ……はい……」

やっぱり通じるか。転生者確定だし、話しは簡単と言えば関係で難しいと言えば難しいって事よね……
ラーラルーナ様は私が転生者だと分かってるみたいだし、きちんと話し合わないとね。