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春が来た! 99
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「キャスバルも久しぶりの家族団欒の食事だ、早々に食べようか」
「乾杯ー!」
お父様の言葉が切れた瞬間トールお兄様が声を上げてワインをグイーーッ!と飲み干しました。
トールお兄様のこの有無を言わさないノリと勢いが今回救いの合図でした。
「そうね、早く食事にしましょう」
お母様も相づちを打ってから揚げとフライドポテトを取り皿へと移し出しました。
「では!ラーラルーナ嬢、貴女も遠慮せずに食べると良い。とても美味しいから、貴女も好きになってくれると私も嬉しい」
……キャスバルお兄様の発言とか……何?あのスパダリ感?誰よ?
ってチャッチャッチャッチャッと大盛り皿から凄い勢いで自分の取り皿に移し替えてる姿はまごうこと無くキャスバルお兄様でした。
「お待たせ致しました」
キャスバルお兄様の前に丼飯来ました。
「マヨネーズを」
揚げたて熱々のから揚げを丼飯の上に乗せると、迷わずマヨネーズをチャッチャッとから揚げに載せていきます。
高カロリーなから揚げ丼を作り上げました。
ん?キャスバルお兄様がキョロキョロしてます。
「漬け物は?」
「本日はぬか漬けでございます。古漬けと浅漬けがございますが、どちらが宜しいでしょうか?」
食堂専用メイド、ただのレストランのホール係みたいになってきたな……
「浅漬けを」
「畏まりました」
漬け物が来る前に優雅な箸使いでガツガツ食べ始めました。
キャスバルお兄様以外は和気あいあいと食事を楽しんでますよ。
……ラーラルーナ様、何か泣きそうな顔でから揚げ食べてます。
「あの……お口に合わなかったかしら?」
どうしよう……私は美味しいけど、他所様はそうじゃない事あるもんね。
「ちっ……違うの!あんまり美味しくてビックリしちゃって……」
「そう?良かったわ。キャスバルお兄様の真似をする事なんてないわよ、自分の好みの食べ方を探しても良いしね。辛い方が良いなら食べるラー油って言う辛くする調味料もあるしね」
目を見開いて私を見るラーラルーナ様可愛い!
「あの……じゃあ食べるラー油を……」
私達の会話を聞いていたメイドがサッと行って、サッとラーラルーナ様の近くに置きました。
いつ見ても赤くテラテラしてて辛そうです。まぁ、容器がシャレオツなガラスの蓋付きの壺で食べるラー油じゃないみたいな所が裏切り感あって内心ウケるんですけどね。
「乾杯ー!」
お父様の言葉が切れた瞬間トールお兄様が声を上げてワインをグイーーッ!と飲み干しました。
トールお兄様のこの有無を言わさないノリと勢いが今回救いの合図でした。
「そうね、早く食事にしましょう」
お母様も相づちを打ってから揚げとフライドポテトを取り皿へと移し出しました。
「では!ラーラルーナ嬢、貴女も遠慮せずに食べると良い。とても美味しいから、貴女も好きになってくれると私も嬉しい」
……キャスバルお兄様の発言とか……何?あのスパダリ感?誰よ?
ってチャッチャッチャッチャッと大盛り皿から凄い勢いで自分の取り皿に移し替えてる姿はまごうこと無くキャスバルお兄様でした。
「お待たせ致しました」
キャスバルお兄様の前に丼飯来ました。
「マヨネーズを」
揚げたて熱々のから揚げを丼飯の上に乗せると、迷わずマヨネーズをチャッチャッとから揚げに載せていきます。
高カロリーなから揚げ丼を作り上げました。
ん?キャスバルお兄様がキョロキョロしてます。
「漬け物は?」
「本日はぬか漬けでございます。古漬けと浅漬けがございますが、どちらが宜しいでしょうか?」
食堂専用メイド、ただのレストランのホール係みたいになってきたな……
「浅漬けを」
「畏まりました」
漬け物が来る前に優雅な箸使いでガツガツ食べ始めました。
キャスバルお兄様以外は和気あいあいと食事を楽しんでますよ。
……ラーラルーナ様、何か泣きそうな顔でから揚げ食べてます。
「あの……お口に合わなかったかしら?」
どうしよう……私は美味しいけど、他所様はそうじゃない事あるもんね。
「ちっ……違うの!あんまり美味しくてビックリしちゃって……」
「そう?良かったわ。キャスバルお兄様の真似をする事なんてないわよ、自分の好みの食べ方を探しても良いしね。辛い方が良いなら食べるラー油って言う辛くする調味料もあるしね」
目を見開いて私を見るラーラルーナ様可愛い!
「あの……じゃあ食べるラー油を……」
私達の会話を聞いていたメイドがサッと行って、サッとラーラルーナ様の近くに置きました。
いつ見ても赤くテラテラしてて辛そうです。まぁ、容器がシャレオツなガラスの蓋付きの壺で食べるラー油じゃないみたいな所が裏切り感あって内心ウケるんですけどね。
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