983 / 1,449
連載
春が来た! 43
しおりを挟む
「では御髪を結いますね♪」
アニスの楽しそうな声に少しだけ気持ちが浮上します。
……考えてはダメ……考えてはダメ……考えたら負ける……
ええ!婚姻式の時の事を考えてはダメよ!もう、負けてしまうから!
よし!楽しそうな事だけ考えるのよ!今日だって楽しかったわ!
「今日は横を編み込んで、布で作った大ぶりの髪飾りで纏めますね」
櫛を起用に使ってサイドを編み込んでいく手付きに迷いは無く、見る見るうちに髪が纏まっていく。
出された髪飾りはピンク色の桃の花や白いラナンキュラスにスノーフレークのブーケ仕立てだった。
細い糸で編まれたリボンも可愛らしいけど、お値段はきっと可愛くない。そんな髪飾りのピンがクイッと纏めた場所の上あたりに差し込まれた。
スルリと首にかけられたネックレスは花モチーフのピンクの可愛らしい物で、同じピンクの花モチーフのイヤーカフをつけられる。
シャラシャラと揺れる小さなピンクの花が可愛い……
「とても可愛らしいです」
アニスがホゥ……とため息交じりに呟く。
アニスさん……フィルターかかってますよ(笑)まぁ、ギリ似合ってるとは思いますけどね。
「それにしても春らしい色合いって良いわね」
立ち上がってクルリと回る。
華やかなドレスに心が浮き立つ、髪飾りもとっても可愛くて思わず笑顔が溢れる。
「はい!」
「では、食堂に行きましょう」
私の言葉にアニスは頷きついてくる。勿論、カワイコちゃん達にも一声掛けて一緒に歩いて行く。
食堂ではお父様とお母様、お祖父さまとお祖母さまが既にいて楽しげにお喋りしてました。
どうやら私が自室に下がってる間もサロンで一緒だったようで、思い出話に花が咲いて止まらなかったのですって。
「あら?懐かしいわね。そのお飾りのネックレス、私の娘時代に誂えて貰った物なのよ」
驚きです!お祖母さまの娘時代と言えば大分前です。
今でも通用する可愛らしい花モチーフは、お祖母さまとひいお祖母さまのセンスの良さが見てとれます。
「今着けていてもとても可愛らしいお飾り……素晴らしいですわ。私にも娘が出来たら譲りたいですわ……」
うん。娘が出来たら譲って、お祖母さまから譲って頂いたのよって自慢したいわ。
貴女にもお祖母さまやひいお祖母さまの血が流れてるから、きっと趣味も良いのよって……
アニスの楽しそうな声に少しだけ気持ちが浮上します。
……考えてはダメ……考えてはダメ……考えたら負ける……
ええ!婚姻式の時の事を考えてはダメよ!もう、負けてしまうから!
よし!楽しそうな事だけ考えるのよ!今日だって楽しかったわ!
「今日は横を編み込んで、布で作った大ぶりの髪飾りで纏めますね」
櫛を起用に使ってサイドを編み込んでいく手付きに迷いは無く、見る見るうちに髪が纏まっていく。
出された髪飾りはピンク色の桃の花や白いラナンキュラスにスノーフレークのブーケ仕立てだった。
細い糸で編まれたリボンも可愛らしいけど、お値段はきっと可愛くない。そんな髪飾りのピンがクイッと纏めた場所の上あたりに差し込まれた。
スルリと首にかけられたネックレスは花モチーフのピンクの可愛らしい物で、同じピンクの花モチーフのイヤーカフをつけられる。
シャラシャラと揺れる小さなピンクの花が可愛い……
「とても可愛らしいです」
アニスがホゥ……とため息交じりに呟く。
アニスさん……フィルターかかってますよ(笑)まぁ、ギリ似合ってるとは思いますけどね。
「それにしても春らしい色合いって良いわね」
立ち上がってクルリと回る。
華やかなドレスに心が浮き立つ、髪飾りもとっても可愛くて思わず笑顔が溢れる。
「はい!」
「では、食堂に行きましょう」
私の言葉にアニスは頷きついてくる。勿論、カワイコちゃん達にも一声掛けて一緒に歩いて行く。
食堂ではお父様とお母様、お祖父さまとお祖母さまが既にいて楽しげにお喋りしてました。
どうやら私が自室に下がってる間もサロンで一緒だったようで、思い出話に花が咲いて止まらなかったのですって。
「あら?懐かしいわね。そのお飾りのネックレス、私の娘時代に誂えて貰った物なのよ」
驚きです!お祖母さまの娘時代と言えば大分前です。
今でも通用する可愛らしい花モチーフは、お祖母さまとひいお祖母さまのセンスの良さが見てとれます。
「今着けていてもとても可愛らしいお飾り……素晴らしいですわ。私にも娘が出来たら譲りたいですわ……」
うん。娘が出来たら譲って、お祖母さまから譲って頂いたのよって自慢したいわ。
貴女にもお祖母さまやひいお祖母さまの血が流れてるから、きっと趣味も良いのよって……
119
お気に入りに追加
16,779
あなたにおすすめの小説

(完)妹の子供を養女にしたら・・・・・・
青空一夏
恋愛
私はダーシー・オークリー女伯爵。愛する夫との間に子供はいない。なんとかできるように努力はしてきたがどうやら私の身体に原因があるようだった。
「養女を迎えようと思うわ・・・・・・」
私の言葉に夫は私の妹のアイリスのお腹の子どもがいいと言う。私達はその産まれてきた子供を養女に迎えたが・・・・・・
異世界中世ヨーロッパ風のゆるふわ設定。ざまぁ。魔獣がいる世界。

王侯貴族、結婚相手の条件知ってますか?
時見 靜
恋愛
病弱な妹を虐げる悪女プリシア・セノン・リューゲルト、リューゲルト公爵家の至宝マリーアン・セノン・リューゲルト姉妹の評価は真っ二つに別れていたけど、王太子の婚約者に選ばれたのは姉だった。
どうして悪評に塗れた姉が選ばれたのか、、、
その理由は今夜の夜会にて

《完結》愛する人と結婚するだけが愛じゃない
ぜらいす黒糖
恋愛
オリビアはジェームズとこのまま結婚するだろうと思っていた。
ある日、可愛がっていた後輩のマリアから「先輩と別れて下さい」とオリビアは言われた。
ジェームズに確かめようと部屋に行くと、そこにはジェームズとマリアがベッドで抱き合っていた。
ショックのあまり部屋を飛び出したオリビアだったが、気がつくと走る馬車の前を歩いていた。




冤罪から逃れるために全てを捨てた。
四折 柊
恋愛
王太子の婚約者だったオリビアは冤罪をかけられ捕縛されそうになり全てを捨てて家族と逃げた。そして以前留学していた国の恩師を頼り、新しい名前と身分を手に入れ幸せに過ごす。1年が過ぎ今が幸せだからこそ思い出してしまう。捨ててきた国や自分を陥れた人達が今どうしているのかを。(視点が何度も変わります)

白い結婚はそちらが言い出したことですわ
来住野つかさ
恋愛
サリーは怒っていた。今日は幼馴染で喧嘩ばかりのスコットとの結婚式だったが、あろうことかバーティでスコットの友人たちが「白い結婚にするって言ってたよな?」「奥さんのこと色気ないとかさ」と騒ぎながら話している。スコットがその気なら喧嘩買うわよ! 白い結婚上等よ! 許せん! これから舌戦だ!!
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。