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春が来た! 20
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「まあ!オホホホホ!大した事ありませんよ。物のついでに樹木系の魔物を風魔法で切り刻んだと聞いただけですよ」
風魔法で切り刻んだ……だと?
待て待て待て……今世での風魔法で切り刻むなんて知識は知らされてないわよ。せいぜいが風の槍とか矢を当てるとか位しか無いのに……
「切り刻むなんて……そんな風魔法があるとは……」
「そうね。一令嬢が自力で発動させるのは中々ですね。そう言えば、その風魔法……ティムコカッターとか……」
「ブフォッ!」
「エリーゼ?」
なん……だ……と……
ティムコカッターだと?頭オカシイ系令嬢なの?てか、こっちの世界じゃティムコって言葉自体が無いのよ!もう、どこをどう考えても転生者にしか思えません!
どうなってるの!この世界!転生者多くない?多いよね?!
「落ち着いたかしら?それにしても報告を受けた時は驚いたわねぇ……」
お母様、驚いたわねぇ……じゃありません。いえ、今現在私……驚愕で何を言ったら良いのか言葉に出来ません。
「帝国でも辺境侯令嬢ならある程度は度胸と言うか、ね……キャスバルの妻としてやっていけるかも知れないと思っていたのだけど予想外で嬉しく思ってるのよ」
お母様!どこをどう嬉しく思ってるのか真剣に小一時間程聞きたいですっ!
「ホホホ……魔物と対峙出来るなんて強いのね。それなら次期侯爵夫人として安泰ねぇ」
お祖母さままでぇ!分かるけど!分かりすぎる程、分かりますけどぉ!
「ええ。魔物だらけの我が領地、たとえ樹木系とは言え恐れ戦くだけの小娘ならば必要ありません。場合によっては寄子貴族の娘を引き入れても良いと思ってましたが、良い婚約が結べたと思っていますよ」
ヒエ……お母様、本音がポロリしてます……
「どっ……度胸のある方が義理の姉となるのですね……」
「ええ!年はエリーゼの一つ下ですけどね」
ホホホ……と笑うお母様とお祖母さま。
「年下のお義姉様……何て呼べば良いのかしら……」
うん。お義姉様って言うの違うと思うのよ。ヒルダはヒルダって呼んで下さいっ!て言ってたから、ヒルダでずっと通してるけど……
「キャスバルお兄様の婚約者様って確か……」
「ラーラルーナ・ド・ディモス。ディモス辺境侯爵家令嬢よ」
……ん?ラーラルーナ?キャスバル……レイ……ラーラルーナなら愛称って……
風魔法で切り刻んだ……だと?
待て待て待て……今世での風魔法で切り刻むなんて知識は知らされてないわよ。せいぜいが風の槍とか矢を当てるとか位しか無いのに……
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「そうね。一令嬢が自力で発動させるのは中々ですね。そう言えば、その風魔法……ティムコカッターとか……」
「ブフォッ!」
「エリーゼ?」
なん……だ……と……
ティムコカッターだと?頭オカシイ系令嬢なの?てか、こっちの世界じゃティムコって言葉自体が無いのよ!もう、どこをどう考えても転生者にしか思えません!
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「ホホホ……魔物と対峙出来るなんて強いのね。それなら次期侯爵夫人として安泰ねぇ」
お祖母さままでぇ!分かるけど!分かりすぎる程、分かりますけどぉ!
「ええ。魔物だらけの我が領地、たとえ樹木系とは言え恐れ戦くだけの小娘ならば必要ありません。場合によっては寄子貴族の娘を引き入れても良いと思ってましたが、良い婚約が結べたと思っていますよ」
ヒエ……お母様、本音がポロリしてます……
「どっ……度胸のある方が義理の姉となるのですね……」
「ええ!年はエリーゼの一つ下ですけどね」
ホホホ……と笑うお母様とお祖母さま。
「年下のお義姉様……何て呼べば良いのかしら……」
うん。お義姉様って言うの違うと思うのよ。ヒルダはヒルダって呼んで下さいっ!て言ってたから、ヒルダでずっと通してるけど……
「キャスバルお兄様の婚約者様って確か……」
「ラーラルーナ・ド・ディモス。ディモス辺境侯爵家令嬢よ」
……ん?ラーラルーナ?キャスバル……レイ……ラーラルーナなら愛称って……
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