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嫁入り支度 10

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「お待たせ致しました!」

「申し訳ありません!」

アニスとキースが慌ててやって来ました。私達も立ち上がり慌てる二人を怒らず近寄る。
お互い好き合ってるんだもの、一緒のお昼ご飯とか楽しいに決まってるわよね。私も楽しかったし。

「そろそろ宜しいでしょうか?」

アンソニーが涼しい顔してやって来ました。この辺は執事長の教育の賜物かしら?

「勿論よ、行きましょう」

こうして再び新館のプライベートルームの居間を目指して歩く。既に一度行ってるので、迷い無くテクテクと歩いて行く。
歩くスピードもさっきよりは速い。迷いが無いってこういう事よね!アンソニーは今度は私達の後ろに付いている。
距離はあるけど、毎日歩く内に苦にはならなくなるわね。
で、そんなこんなでさっきまでいた居間に到着しました。

「エリーゼ様、早く壁も家具も整うと良いですね」

アニスの食い気味な意見に少しだけ笑う。だって今日からアニスとキースは暇さえあれば新館にやって来て、従者や使用人やメイドに侍女の教育をしに来なければならないのだから。
アンソニーは新館でやる事があるので、始終ルークに付いている訳にはいかない筈。
だからと言って私もルークも暇は無い。仕事は山盛りのてんこ盛りなのだ!

「そうね。このままはちょっと寂しいものね」

ルークとキースはコソコソと小声で話し合ってる。まあ、良いけどね。
程なくノック音がしてアンソニーが入室許可を出すと、シックな装い……じゃなくて、侍女のお仕着せを着ている大人っぽい女性とメイドのお仕着せを着ている熟女が来た。
あえて言おう。侍女はロッテンマイヤ〇さんだし、メイドは熟女何たらにいそうな色っぽい人です……エロゲーに出てそうだなぁ……
ついチラッとルークを見てしまいました。だって気になるじゃん!

「ヤベェ……」

やはり思ったらしい。熟女メイドの乳とかボインボインしてるし、ウエストはキュッとしてるしお尻だってブリンとしてるに違いないってボディラインだもの……

「熟女パワーには勝てないのかしら……」

つい自分の胸を見下ろして呟いてしまった。

「いや!勝ってるから!」

私の呟きが聞こえたのかルークの必死な声が聞こえました。

「失礼致します。私、新たに新館の侍女長となりましたイレーヌ・フォン・ワッツでございます」

髪をきっちり結い上げたいかにもキャリアウーマンっぽい彼女がイレーヌね。

「私はメイド長となりましたエヴリン・ペレールです。宜しくお願い致します」

熟女メイドはエヴリンか……声とかも色っぽいなぁ……これはアニス頑張れ!としか言えない。
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