婚約破棄されまして(笑)

連載

新天地を！ 102

少し疲れた体を休め、ゆっくりと過ぎる時間の中。ルークと一緒に入りたいお風呂を想像する。
薄暗い岩に囲まれた洞窟風呂風のお風呂……日本庭園が見える露天風呂……南国風の白亜のお風呂、沢山の花を浮かべるとかゴージャス？高い場所に作って空に浮かんでるようなのも良い……てか、あれはプールだったけどお風呂でも素敵だと思う。
プールか……水着さえあれば夏場楽しめるプールを作っても良いかも。
ナガシ〇とかラグー〇とかパルパ〇とか……海に接続は危険度が高いから陸地に作るとして、スーパー銭湯が出来るのならプールだって出来る筈。夏近くなったらトライしてみようかな。
ふふ……ルークとプールとか青春じゃない？一緒に浮き輪に乗って流れるプールとか波の出るプールとかウォータースライダーとか……！
やだ、夢が膨らむわ。でも、温水プールなら一年中……は無理ね。魔石の消費考えたら無茶出来ないわ。

「エリーゼ様、晩ご飯が出来たようですよ」

大分時間が過ぎてた様です。アニスも晩餐とか夕食とか言わずに晩ご飯って言うようになってしまってる。

「そうね、行きましょう。たっぷりお湯に浸かったからお腹ペコペコだわ」

「私もです」

何とかお腹を鳴らさないように頑張って食堂に行き、アニスと別れて晩ご飯をとった。
お祖父さまとお祖母さまを含めた家族全員揃っての晩ご飯でした。
終始話題はスーパー銭湯の事で、お祖父さまもお祖母さまも今度は一緒に行きたいと言ってくれました。
もっともお祖母さまはサウナは無理そうだわ……と言ってました。勿論無理してまで入るものでもないので、お祖母さまはゆっくり岩露天風呂を勧めました。
明日裏庭に大浴場を先に作る事にしました。各々のお風呂魔改造は後回しにします。
そうそう、裏庭のスーパー銭湯は池の向こうに広場があるのですがそこに作って欲しいとの事でした。
エルフとドワーフの集落の間で新本館となる建物からも近いので都合が良いとの事でした。
幾つも建ってるとどうなってるのかな？と思いますが、お父様とお母様は本館から離れるおつもりは無いそうです。お兄様達は本館の両翼に建てられた新左館と新右館に別れて住んでます。本館の裏に建てられた別館がありますが、そこには誰も住んで無いんですよね……いや、今はお祖父さまとお祖母さまが過ごしてました。