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新天地を! 46

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「ただ、何を言ってるか分からなくて何も手付かずだったやつのうちの一つだね」

やらかしてなかったか……そうか、あれは分からなければ手出し出来ないものね。

「エリーゼは良く分からない事を良く言ってたけど、でも面白いなぁって思ってたよ。皆ね」

皆ってどの位の人達で皆なの?ドキドキします!

「あ、皆って言っても家族と使用人合わせた……いや、領民とかもか?……な……」

歯切れ悪い!いえ、蜜水で既にあちこちでやらかしてるのは分かってます!他にも…他にもあるのは分かってます~(泣)

「気にしない、気にしない。エリーゼは好きな様にして良いんだよ」

何その癒し系オジサマみたいなトーク……惚れてまうやろ……絶対惚れないけどね!
……らっきょう食べたい。カレーには福神漬けだけど、それとは別にらっきょうも食べたい派です。一味足りない……福神漬けも作りたいけど、良く分からないのが難点。知ってるのはナタ豆とレンコンだけど、後はダイコンとかなのかしら?いや、ひょっとしたらナビさんが知ってるかもしれない。私が使いこなせない脳味噌の殆どを網羅してる気配があるから、きっと分かるに違いない。人間の脳はまだまだみちすなのだ!

「好きな様にしてます。だからここがこんな事になってるんです」

「そうだな。ここに元王都民を招き入れるんだろ?さすがに町長とかは領民から選ばせて貰うけど」

トールお兄様も分かってます。そうでなければ困ります。

「勿論です。王都の時と同じように暮らされても困りますもの」

気候風土もマイナールールも違いますしね。日常生活の有り様が全くと言っていい程違いますもの……うちの方が公衆衛生ちゃんとしてますしね!居住区内、どっこも悪臭無いですよ!

「トール!カレーが終わりそうなんだ!」

……フレイ……大盛りカレー三杯お替わりしたのに、まだ食べたいのか……
スタイル良いのにね……

「ん?その辺で止めとけ。夜にまた沢山食べるんだろ?エリーゼ、今日の夜は何を食べるつもりなんだ?」

「熊肉沢山あるんで、熊肉の鍋にしようかと思って。味噌仕立てなら美味しいんじゃないかと……」

トールお兄様の顔がちょっと青くなりました。何でしょう?
前世、近所の猟友会のお爺ちゃん達のネットワークで熊肉を貰ってお婆ちゃん達から美味しい食べ方を教えて貰ったから大丈夫だと思うけど……こっちでは熊肉食べないのかな?結構美味しいと思うけどなぁ……
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