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新しい日々 41

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確かに風の精霊いたらいつでもやり取り出来るだろうけど……あ……風がいたら四大精霊持ちって事になるのか……コワッ!私ってドコに行くつもりなのかしら?
怖いわー(笑)
でも、そうか……もしシルヴァニアの里に行ってたら何かが違ってたのかしら?

「帝国に行ったらお母様のご実家に行ってみたいわ」

冗談じゃなくて本当に。
この辛さとの付き合い方も考えないといけないのか……どうするのが良いのかしら?

「もう大丈夫そうね。少し違う事を考えたり行ったりした方が楽よ、特に帰ってきた時に一緒に何をしようかって考えたり準備したりする方が良いかも知れなくてよ」

なる程。だからこその婚姻式の衣装なのね。

「お母様、ありがとう。私、ルークが帰って来るまでに沢山やりたい事があるの!だから大丈夫ですわ!」

とりあえずは開拓よ!思い切りやるわ!

「ふふっ当代の姫様はお強くてらっしゃる。ただの姫様ではありませんね」

「そうだね!姫様の作らせた変わった剣、男衆も面白がって作ってるよ」

「あら?!」

「はっはっはっ!」

エルフとドワーフのお二方が笑いながら楽しそうに話してる。

「でも、シュバルツバルト家に嫁ぐ女性は皆必ず泣いてしまうのは運命みたいなものだし。婿を貰うエリーゼもやはり泣いてしまうのよね」

お祖母さまが遠い目でそう静かに呟いた。お祖母さまは本当のらお祖父さまと婚姻なさる訳じゃなかった、言わば婚姻を待ってる時に帰らぬ人となった。

「そうねぇ……アナスタシアは不幸だったわね。でもマクスウェルは悪い男では無いわ。私達からすれば、帰って来れないシュバルツバルトの男はそこまでの運命だったのだと思ってるわ」

「「えっ?!」」

私とお祖母さまの声が重なってしまった。エルフの言葉に正直驚いた。そこまでって……

「そうだね!シュバルツバルトの血統は代々強い者を生み出し繋げていくからね!途中で亡くなるってのは、まぁ、珍しい事さね!」

ドワーフの……人間よりも長寿な彼等からの言葉にドキドキしてる。

「そうなんですか……私の運命はマクスウェルだったのね……」

「そうだろうとも!私の目から見たらアナスタシアとマクスウェルは本当に良い相性だと思ってるよ!」  

ドワーフの言葉を聞いて頬を染めるお祖母さまは若かった頃は本当に可憐なご令嬢だったんだなと感じた。
公爵家令嬢って言ったら並みいる令嬢の中で突出したレベルだものね……残念ながら私の友人にはいなかったけどね(笑)
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