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新しい日々 23

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洋間六畳の部屋は二人でお着替えするには丁度良い広さです。履き物を脱いで敷かれた絨毯の上でドレスを脱がせて貰う。
さすがにドレスとクリノリンは脱がないと着れない武装です。

「アニス、後は自分で着れると思うわ」

一見すると膝丈ワンピースに見えるけど、スカート部分の中が何重にもなっていて可愛い。
一番中っ側はキュロットみたいにちゃんと片足ずつ通すようになってる。……パンチラ防止か……
ブラウスはチャイナカラーに大っきなリボン、その上にベストを着込むのか……五本の飾り紐の片方がボタンになってる。
ブラウスの袖はフンワリ膨らんでいる長袖、裾は大きな折り返しみたいになっててカフスボタンみたいな飾りボタンがついてる。
ブーツもロングブーツで膝下で折り曲げになってるのも可愛い。リボンが付いてるのも可愛い!ついでに言うと編み上げなのも可愛い。
普段着にこういうの欲しい位!
鏡に映る自分の姿にウキウキしてクルリと一回転する。このスカートがフワッとするのも良い!

「エリーゼ様可愛らしいです!」

「そお?嬉しいわ!アニスもとっても可愛いわ!ね、ルーク達に見て貰いましょう!」

「はいっ!」

ウキウキしながら部屋から出る。
うん、まだ話し合ってる。

「ルーク、新しい武装を着てみたのよ!どう?」

「ん?」

「えっ!」

私とアニスが一緒に出て見せたんだけど、ルークは一瞬で笑顔になったけどキースは顔が真っ赤です。
……なして?

「フフッ新しい意匠の武装は男性には目の毒かしら?」

…………あ!まだ基本ロング丈がデフォの世界で膝丈はエロかった!
ルークはそれこそミニ丈でもいけるだろうけどキースはダメだった!

「キースさん!似合ってますか?良く見て下さい!」

……メッチャアピールしてるな。

「はい……あの、その……」

「キース、似合ってるかどうかだけだからちゃんと言わないと」

ルークよ、気付いてあげなよ……

「はい……あの、似合ってます……でも、その……もう少し隠して欲しいです……」

肌は首と手だけなんだけど、まあ想像しちゃうよね。キース、純情だな!

「若いって良いですね、この武装は本当は薄いズボンを履くんですけど履かなくても見えませんから」

重要な事サラッと言わなかったな!でも、この武装メッチャ可愛いから許す!

「それにしてもルーク、私に何か言う事は?」

「滅茶苦茶似合ってて可愛い。ミニ丈ならなお良かった、ただし破廉恥極まりないと怒られそうだ」

破廉恥極まりないのはお母様のボディコンシャスな武装だよ。
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