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新しい日々 4
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湯浴みから出て待ち構えるアニスは何かを期待している顔です。
そうだ……今日からは暫く避けてたドレスとお飾りにするんだった……
「エリーゼ様、今日は淡紅色のドレスをお持ち致しました!」
淡紅色……ピンクかよ……それでも上品なデザインでギリ許せる。
コルセット装着、クリノリン装着でドレス。
たっぷりのフリルに金糸の刺繍……おそらくお花畑系電波令嬢なら大喜びする逸品だわ。
着せられると良く分かる重さ!優雅に見えるけど、素材とか何とかで重いったらない!
まだドレスに宝石が縫い付けてるとかじゃない分軽いけどね!
コルセットもあんまり締めてないけど、余裕でした。
見ただけでコルセットを調整するアニス、さすがです!
コルセットのおかげで無駄に胸の谷間がアピールされてます。
デザインは余り肌を露出させてないので温かいし、エロさは少ないです。
「お飾りはこれでよろしいですか?」
ピンクの宝石が花のように配置され黄緑色の宝石が葉っぱみたいに配置されてる可愛らしいデザインのネックレスにイヤリングのセット。
「ええ」
これならドレスに合いそうだもの……それにコレはお祖母さまからの贈り物だもの、きっとお祖母さまが見たら喜ぶわ。
アニスに微笑むとアニスは手早く髪を梳り、サイドを編み込んで三つ編みを作って……三つ編みが頭を囲うようにぐるりと回される。
まるでカチューシャの様。
お飾りがつけられ完了。アニスに礼を言って立ち上がる。
鏡の中ピンクのドレスを着た女性は変でも何でも無かった。
「アニス、食堂に行きましょうか?」
「はい」
アニスと共に食堂を目指す。
何となく声を掛けづらい……通いなれた廊下を無言で進む。
すぐに食堂の前についてしまう。
「ではエリーゼ様、後程」
「ええ」
どうしても言葉数が少なくなる。
ジッと見つめてくるアニスを振り切るように食堂に入る。
食堂の中にはキャスバルお兄様とトールお兄様がいた。
「おはようエリーゼ、良く眠れたかい?」
キャスバルお兄様の優しい声に首を振ってしまう。ちゃんと寝たのに、どこか疲れてる。
「おはようございます、キャスバルお兄様トールお兄様。寝てはいるんですけど、何だか体が重くて……」
言いながら自分の椅子に座って、目の前に置かれた温かい紅茶に手を伸ばす。
「無理はしなくて良い」
「キャスバルお兄様、そんな訳にはいかない事分かってて言うのはズルいですわ……」
ついジト目で返してしまう……
そうだ……今日からは暫く避けてたドレスとお飾りにするんだった……
「エリーゼ様、今日は淡紅色のドレスをお持ち致しました!」
淡紅色……ピンクかよ……それでも上品なデザインでギリ許せる。
コルセット装着、クリノリン装着でドレス。
たっぷりのフリルに金糸の刺繍……おそらくお花畑系電波令嬢なら大喜びする逸品だわ。
着せられると良く分かる重さ!優雅に見えるけど、素材とか何とかで重いったらない!
まだドレスに宝石が縫い付けてるとかじゃない分軽いけどね!
コルセットもあんまり締めてないけど、余裕でした。
見ただけでコルセットを調整するアニス、さすがです!
コルセットのおかげで無駄に胸の谷間がアピールされてます。
デザインは余り肌を露出させてないので温かいし、エロさは少ないです。
「お飾りはこれでよろしいですか?」
ピンクの宝石が花のように配置され黄緑色の宝石が葉っぱみたいに配置されてる可愛らしいデザインのネックレスにイヤリングのセット。
「ええ」
これならドレスに合いそうだもの……それにコレはお祖母さまからの贈り物だもの、きっとお祖母さまが見たら喜ぶわ。
アニスに微笑むとアニスは手早く髪を梳り、サイドを編み込んで三つ編みを作って……三つ編みが頭を囲うようにぐるりと回される。
まるでカチューシャの様。
お飾りがつけられ完了。アニスに礼を言って立ち上がる。
鏡の中ピンクのドレスを着た女性は変でも何でも無かった。
「アニス、食堂に行きましょうか?」
「はい」
アニスと共に食堂を目指す。
何となく声を掛けづらい……通いなれた廊下を無言で進む。
すぐに食堂の前についてしまう。
「ではエリーゼ様、後程」
「ええ」
どうしても言葉数が少なくなる。
ジッと見つめてくるアニスを振り切るように食堂に入る。
食堂の中にはキャスバルお兄様とトールお兄様がいた。
「おはようエリーゼ、良く眠れたかい?」
キャスバルお兄様の優しい声に首を振ってしまう。ちゃんと寝たのに、どこか疲れてる。
「おはようございます、キャスバルお兄様トールお兄様。寝てはいるんですけど、何だか体が重くて……」
言いながら自分の椅子に座って、目の前に置かれた温かい紅茶に手を伸ばす。
「無理はしなくて良い」
「キャスバルお兄様、そんな訳にはいかない事分かってて言うのはズルいですわ……」
ついジト目で返してしまう……
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