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新しい年 7
しおりを挟む「え……だっ!誰にも言いませんからっ!」
「そうね、誰にも言っちゃダメよ」
「はいっ!」
無言でハグハグと食べる私達二人。
そりゃもう必死です。
食べてる最中にコンコン!とか聞こえたら二人してフリーズする事請け合いよ(笑)
カチャン……
「食べたわ……」
「冷え……ますね……新しい紅茶淹れますね」
最早一気食いと言っても良い程の勢いで食べたもんだからすっかり冷えてしまった。
「お願いね、食器片付けてしまうわね。クリーン」
綺麗になったお皿とスプーンをサッと収納してしまう。
「お待たせ致しました」
熱々の紅茶が差し出されると取っ手を摘まんでゆっくりと一口啜る。
無論、音を立てずに啜るんですのよ。
アニスもスチャッと座るとフゥフゥと熱々の紅茶に息を吹きかけて飲み出す。
余程冷えたのだろう、両手でカップを持っている。
着ている物の差もある。
もう少しアニスに良い仕立てのお仕着せを作って貰おう!
後、私の着ないドレスもどうにかして貰おう。
……王都に置いて来たドレスはあの子の所に行くように手配してたけど、こっちでアニスも着ないような物は送りつけようかしら?
木綿とかちょっと思い毛織物とかは着ない気がする。
シルクと近いのか天蚕糸で織った物ってあったかいのよね。
収納リストにドレスも入ってきてるし、どんなペースで作ってるのか怖くて聞けないわよ。
それに暫くは裏の天蚕糸で織った布地でドレスやお着物も作られるだろうし……着ないドレスは肥やしにしかならないわ。
「ねえ、アニス。ちょっと前に仕立てたドレスは着ないからアニスが着たいドレスがあったら持って行って良いわよ」
「え……」
キョトンですか?キョトンですね!
小首を傾げて考え込んだわ!可愛いですわ!
「えーと……着ないドレスって結構ありますよね?」
「そうね、新しい物や輿入れ用に仕立てた物はさすがに手放せないからそれ以外になるのだけど」
それでもかなりの量があるのよね。
「収納リストにもドレスや小物が沢山あるから、物足りなければそちらから出せばすぐにいっぱいになると思うのよね。お着物も置くようになる訳だし」
パァッ!とアニスの顔が輝いた気がした。
「そんなにあるんですか!エリーゼ様のドレスを頂けるのは嬉しいですけど、それよりもエリーゼ様が出し惜しみしてるドレスご気になります!昨日のお着物も凄かったし!見てみたいです!」
アニスの食い付きが凄いです……
「そうね、誰にも言っちゃダメよ」
「はいっ!」
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カチャン……
「食べたわ……」
「冷え……ますね……新しい紅茶淹れますね」
最早一気食いと言っても良い程の勢いで食べたもんだからすっかり冷えてしまった。
「お願いね、食器片付けてしまうわね。クリーン」
綺麗になったお皿とスプーンをサッと収納してしまう。
「お待たせ致しました」
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無論、音を立てずに啜るんですのよ。
アニスもスチャッと座るとフゥフゥと熱々の紅茶に息を吹きかけて飲み出す。
余程冷えたのだろう、両手でカップを持っている。
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……王都に置いて来たドレスはあの子の所に行くように手配してたけど、こっちでアニスも着ないような物は送りつけようかしら?
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「そんなにあるんですか!エリーゼ様のドレスを頂けるのは嬉しいですけど、それよりもエリーゼ様が出し惜しみしてるドレスご気になります!昨日のお着物も凄かったし!見てみたいです!」
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