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新しい年 2

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チラチラアニスを見ながら島を見る。
ん?ミナが温泉から出て来た?
ってテラが何かしてる!って服をそのまま作ってるのか?
キラキラしてるなぁ……
いつの間にかテラの技術ヵ上がってる気がする。
そう言えば服飾?関係で言えばチビナビちゃん達に天蚕にテラがいるって事なのよね。
自給自足出来てるし移住とか出来たら、凄く良い所な気がするわ。
チビナビちゃん達って生きたお人形みたいで可愛いのよね……
身長もタマ達と同じ位だし。
それにしても温泉かぁ……

「温泉良いなぁ……」

「……ああ……あのあったかい池みたいなのですね!気持ち良かったですね!」

……アニスに悪感情は無いし、起き出すには早いし……
さすがに今日はいつものルーティンはスルーだしね。

「行きたい?」

「え?エリーゼ様と一緒ならどこにでも行きたいですっ!」

どこにでもって……何、行っちゃってるのよ。

「じゃあ、行っちゃおうか?」

「嬉しいです!」

手っ取り早く温泉の脇辺りに行こうかな?ってミナとテラが移動したわ。
……そうか、収納リストに覚えのない乳製品はミナのおかげなのね。

「ちょうど今、近くに誰もいないからこのまま行こうか?」

「このまま……ですか?」

「すぐに入れば良いでしょ?出た時もドライで乾かして、すぐこっちに戻って来れば良いだけだし」

「んー……」

あれ?ダメだったのかしら?

「エリーゼ様が今日ドレスを着て下さるなら!」

「え?コルセットは着けたくないのだけど……」

「こっちのドレスならコルセットは要りませんでしょう?」

あ~……シュバルツバルト風のドレスか……ならコルセットは要らないか。

「それなら良いわよ」

「じゃあ、行きましょう!」


すぐに島に飛んで温泉に浸かる。
朝風呂だけでも贅沢なのに、それが二人っきりの貸し切り!
再び並んでちょうど良い温度のお湯はとっても気持ち良くて気分が緩む。

「はぁ……エリーゼ様、気持ち良いです……」

アニスがウットリしたように呟いて、やっぱり温泉ってこんな感じになるよね……と思う。

「ん……たまには良いよね、さすがにルークとは来れないし暫くはアニスと二人っきりのお楽しみね」

瞼を閉じたアニスがクスクスと笑う。

「私だって彼……キースと来たいです。でも一人で来れる訳じゃないから無理かなぁ……」

「そしたら四人でいつか来ましょう。後は順番で入ったら良いんじゃない?」

アニスはパッと瞼を開いて瞳を輝かせる。

「さすがです!エリーゼ様!いつかきっとですよ!お願いしますよ!」

「はいはい」

そよぐ風は気持ち良く、体の芯まで温まるまで二人で浸かっていた。
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