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元日! 36

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そんな私のイケない考えをやんわりと止めるルーク!優しい!
あんな弱々しい男が攻めとかあり得ませんから!受けはギリ許せるけど(笑)
アンネローゼやミネルバが知ったら笑うかしら?いえ、あの二人はお母様の信者みたいなものだから殿下M奴隷に調教されるかもだわ。
……やだ、似合いすぎて怖い……

「今度は何を想像してる?」

キャッ♡と笑っておく。

「大した事じゃないのよ。ちょーーっとジークフリート殿下がM奴隷調教される姿を想像しただけよ」

ガチ本気の答えをサラリと言ってみる。

「……確かに似合うだろうな……でも俺が攻めとかはダメだ。想像でも止めてくれ。頼む……」

真剣だし!頼むとか言ってきたし!
王様なルークは……

「無理!ボンテージで鞭持つルークは想像でも無理!」

「何でボンテージ!?」

必死ですな!

「王様だから!ピチピチの黒革短パンとか最終兵器っぽいからダメ!」

「どこの稲葉浩〇だよ!」

「ビーーズ♡」

テンポ良いやり取りでした。
何故かルークもやり切った!って笑顔です。

「エリーゼ様、そろそろお声を抑えて下さい」

アニスの注意に小首を傾げるとアニスが指である場所を指し示す。
毛足の長いラグの上、カワイコちゃん達が団子のようにくっついてた。
ユキが寝そべってるお腹を枕にピカ太郎とルチルを真ん中にするみたいにタマとトラジとノエルが寝てる。
その端っこにリコがくっついて寝てる。
ヒナはユキの頭に寄り添うように蹲って寝てる……スラ道は……ユキの枕になってた!

「なんて平和……尊い……」

「天国があそこにあるな……シャメりてぇ……」

「ハゲドウ……」

「お二人共、何言ってるか分かりません」

声のトーンを落としてヒソヒソと語り合う。
それにしてもスラ道枕、気持ち良さそう……
夏場、アイスノン代わりに枕にしたら寝付き良さそう。

「ハフ……何か、私も眠たくなっちゃった……」

「少し寝たら良いよ。ずっと頑張ってたしな」

そう言うとグイと肩を引き寄せられ、ルークの胸に頬がくっついてしまう。
トクトクと聞こえるルークの心音。
サラリと頬に当たる正絹の肌触り、ルークの体温。

「ありがとルーク……ちょっとだけ……」

「ん、気にすんな」

頭にルークの手が優しくポンポンと軽く撫でるように叩かれ目を瞑る。
頭ポンポン良いってテレビで言ってたの分かる。
気分が落ち着く……
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