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大晦日 39
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「ふふ……楽しみですわね。あちらに行く時は帝国の皆様もご一緒でしょうしね」
……大隊列組んで行くのか……
「帝国からは誰が来るのかご存知なのですか?」
ルークが良い質問した!
お母様のちょっぴり黒い笑顔が気になります。
「ルークのご両親に私のお母様とお祖母様、他にもいらっしゃる様ですけど細々した方の事は必要無いでしょう」
は?待て!ルークの両親だと?!
「え?父上……来る……んですか?」
ルークがキョドりだしました!
「ええ。何か感じたんでしょう。ゴルゴダ家であれば、何かしら直感で動くでしょうから落ち着いたら良いわ」
直感……まるでニュータイプみたいな事を……
「直感……ですか?」
「ええ、そうよ。動のゴルゴダ、知のシルヴァニア。勘が鋭いのがゴルゴダ家の特徴でもあるのよ、何かを感じ取ってまだ動きの取れるジョルジオが即座に決めたのでしょう」
「……そう……ですか」
勘が鋭い……元からその辺りのスペックが高い血族だったのか?
何か一癖あるなぁ……純粋な武勲とか何とかで一国の主になったってのとは違うのかしら?
それに……
「動のゴルゴダ、知のシルヴァニア……?」
思わず声に出してしまった……
「ええ、そうよ。帝国を表立って治める皇帝は必ずゴルゴダ家から、裏で支える宰相はシルヴァニア家から。それはゴルゴダ帝国建国の時に誓約した決して破ってはならない掟よ」
背中がゾクリとした。
お母様は笑顔なのに目の奥が笑ってない……
「フェリシアは凄いお家から来たのよねぇ」
静な笑顔のお祖母さまがお母様を見てる。
動じないお祖母さまステキ!
「ウフフ……でも私よりも帝国皇子のルークの方が凄くてよ」
「あら、そうね。皇子様が我が家に婿入りするのよね、凄いわね」
……うん、マッタリする会話じゃないんだけどお祖母さまの笑顔がマッタリさせるわ。
「わ……俺は立場も弱いですし、いずれは離籍し冒険者にでもなろうと思ってましたから……ただ、エリーゼと出会って冒険者よりもエリーゼの夫になりたい。共に在りたいと願ってしまった。俺はいつまでも惚れた女の側で生きていたい」
真面目な顔で私を見て言い切ったルークは完全に酔っ払いだ。素面で言ってたとしても、かなり照れる内容です。さすが乙女ゲーム攻略者様です。
「あ……ありがとう……」
自分の顔が赤くなってる自覚あります。だって顔熱いんですもの!
……大隊列組んで行くのか……
「帝国からは誰が来るのかご存知なのですか?」
ルークが良い質問した!
お母様のちょっぴり黒い笑顔が気になります。
「ルークのご両親に私のお母様とお祖母様、他にもいらっしゃる様ですけど細々した方の事は必要無いでしょう」
は?待て!ルークの両親だと?!
「え?父上……来る……んですか?」
ルークがキョドりだしました!
「ええ。何か感じたんでしょう。ゴルゴダ家であれば、何かしら直感で動くでしょうから落ち着いたら良いわ」
直感……まるでニュータイプみたいな事を……
「直感……ですか?」
「ええ、そうよ。動のゴルゴダ、知のシルヴァニア。勘が鋭いのがゴルゴダ家の特徴でもあるのよ、何かを感じ取ってまだ動きの取れるジョルジオが即座に決めたのでしょう」
「……そう……ですか」
勘が鋭い……元からその辺りのスペックが高い血族だったのか?
何か一癖あるなぁ……純粋な武勲とか何とかで一国の主になったってのとは違うのかしら?
それに……
「動のゴルゴダ、知のシルヴァニア……?」
思わず声に出してしまった……
「ええ、そうよ。帝国を表立って治める皇帝は必ずゴルゴダ家から、裏で支える宰相はシルヴァニア家から。それはゴルゴダ帝国建国の時に誓約した決して破ってはならない掟よ」
背中がゾクリとした。
お母様は笑顔なのに目の奥が笑ってない……
「フェリシアは凄いお家から来たのよねぇ」
静な笑顔のお祖母さまがお母様を見てる。
動じないお祖母さまステキ!
「ウフフ……でも私よりも帝国皇子のルークの方が凄くてよ」
「あら、そうね。皇子様が我が家に婿入りするのよね、凄いわね」
……うん、マッタリする会話じゃないんだけどお祖母さまの笑顔がマッタリさせるわ。
「わ……俺は立場も弱いですし、いずれは離籍し冒険者にでもなろうと思ってましたから……ただ、エリーゼと出会って冒険者よりもエリーゼの夫になりたい。共に在りたいと願ってしまった。俺はいつまでも惚れた女の側で生きていたい」
真面目な顔で私を見て言い切ったルークは完全に酔っ払いだ。素面で言ってたとしても、かなり照れる内容です。さすが乙女ゲーム攻略者様です。
「あ……ありがとう……」
自分の顔が赤くなってる自覚あります。だって顔熱いんですもの!
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