356 / 1,397
連載
大晦日 16
しおりを挟む
さて、扉の向こうに消えたジムは思いのほか気配りの出来る男になってました。
なんと彼、持ってきたのはお皿だけじゃなくカトラリー(勿論純銀製よ♡)と小洒落たランチョンマットも持ってきてました。それを私がゴソゴソやってる間にパーラーメイドに渡して、お母様やお祖母さま勿論ルークと私の前にセッティングしてました。
正確に言うと私の前だけちょっと邪魔にならない所にだけど。
なのでパーラーメイドにはご褒美です。ジムは……そのうちあげよう。色々物入りになるだろうからね!
それにしてもルークは何で手を付けないのかな?
お祖母さまはゆっくりと味わってらっしゃるし、お母様は凄く真剣で鬼気迫るモノを感じるけどあくまでもその手つきは優雅!
「ルークは食べないの?」
「ん……んー……さすがにちょっと重いかな……って」
ちょっ!バカ!止めろ!お母様の目がっ!
「映え~な感じとか凄いとは思うけど、もう少し後でも良いかなって」
「まぁ!まぁまぁまぁ!ルークはこんなに素晴らしい甘味を味わいたいとは思わないのかしら?」
お母様の目が捕食者のソレです。ルーク逃げてぇ!なんちって(笑)
……ルーク……皇子様スマイル炸裂させてるやん……
「夫人……もし宜しければ私の分も如何ですか?」
完璧やん!どこの皇子様なの!帝国の皇子様ですけどね!
「まぁ!ルーク殿下がお勧めして下さるならお断りする事は出来ませんわ。遠慮なく頂きますわね」
オーゥ……完璧淑女の笑みですな!お母様!
……でも、私の気持ちは?ついジトリとルークを見る。
「エリーゼ、俺は一口ずつ食べれれば良かったんだ。エリーゼのを一口ずつ貰えるかな?」
ヒャア!キラキラスマイルで何かピンクのオーラダダ漏れにして言って来たぁ!
アレか?アーン!しろって事か!?ドキドキしちゃう!
何とか手が震えないように笑顔でスプーン半分位掬ってルークの方を向く。
「あ……アーン……して?」
クスクスと笑う笑顔から色気が漏れてきてます……
「アーン……」
開いた口にソッとスプーンを差し込む……何この背徳感!イケない事してる感!ヤバい!ルーク、エロ過ぎんよ!私が男だったらお姫様抱っこしてベッドに連れ込むレベルよ!パッショーーン!
ハッ!正気に戻れ!私!……ああ……でも、世界中探せばこの気持ちを理解してくれる同士がいる気がしてならない!
このエロ皇子をどうにかしたいです!いや、現実では私がどうにかされちゃうんですけど
なんと彼、持ってきたのはお皿だけじゃなくカトラリー(勿論純銀製よ♡)と小洒落たランチョンマットも持ってきてました。それを私がゴソゴソやってる間にパーラーメイドに渡して、お母様やお祖母さま勿論ルークと私の前にセッティングしてました。
正確に言うと私の前だけちょっと邪魔にならない所にだけど。
なのでパーラーメイドにはご褒美です。ジムは……そのうちあげよう。色々物入りになるだろうからね!
それにしてもルークは何で手を付けないのかな?
お祖母さまはゆっくりと味わってらっしゃるし、お母様は凄く真剣で鬼気迫るモノを感じるけどあくまでもその手つきは優雅!
「ルークは食べないの?」
「ん……んー……さすがにちょっと重いかな……って」
ちょっ!バカ!止めろ!お母様の目がっ!
「映え~な感じとか凄いとは思うけど、もう少し後でも良いかなって」
「まぁ!まぁまぁまぁ!ルークはこんなに素晴らしい甘味を味わいたいとは思わないのかしら?」
お母様の目が捕食者のソレです。ルーク逃げてぇ!なんちって(笑)
……ルーク……皇子様スマイル炸裂させてるやん……
「夫人……もし宜しければ私の分も如何ですか?」
完璧やん!どこの皇子様なの!帝国の皇子様ですけどね!
「まぁ!ルーク殿下がお勧めして下さるならお断りする事は出来ませんわ。遠慮なく頂きますわね」
オーゥ……完璧淑女の笑みですな!お母様!
……でも、私の気持ちは?ついジトリとルークを見る。
「エリーゼ、俺は一口ずつ食べれれば良かったんだ。エリーゼのを一口ずつ貰えるかな?」
ヒャア!キラキラスマイルで何かピンクのオーラダダ漏れにして言って来たぁ!
アレか?アーン!しろって事か!?ドキドキしちゃう!
何とか手が震えないように笑顔でスプーン半分位掬ってルークの方を向く。
「あ……アーン……して?」
クスクスと笑う笑顔から色気が漏れてきてます……
「アーン……」
開いた口にソッとスプーンを差し込む……何この背徳感!イケない事してる感!ヤバい!ルーク、エロ過ぎんよ!私が男だったらお姫様抱っこしてベッドに連れ込むレベルよ!パッショーーン!
ハッ!正気に戻れ!私!……ああ……でも、世界中探せばこの気持ちを理解してくれる同士がいる気がしてならない!
このエロ皇子をどうにかしたいです!いや、現実では私がどうにかされちゃうんですけど
147
お気に入りに追加
16,810
あなたにおすすめの小説
【短編】復讐すればいいのに〜婚約破棄のその後のお話〜
真辺わ人
恋愛
平民の女性との間に真実の愛を見つけた王太子は、公爵令嬢に婚約破棄を告げる。
しかし、公爵家と国王の不興を買い、彼は廃太子とされてしまった。
これはその後の彼(元王太子)と彼女(平民少女)のお話です。
数年後に彼女が語る真実とは……?
前中後編の三部構成です。
❇︎ざまぁはありません。
❇︎設定は緩いですので、頭のネジを緩めながらお読みください。
婚約破棄 ~家名を名乗らなかっただけ
青の雀
恋愛
シルヴィアは、隣国での留学を終え5年ぶりに生まれ故郷の祖国へ帰ってきた。
今夜、王宮で開かれる自身の婚約披露パーティに出席するためである。
婚約者とは、一度も会っていない親同士が決めた婚約である。
その婚約者と会うなり「家名を名乗らない平民女とは、婚約破棄だ。」と言い渡されてしまう。
実は、シルヴィアは王女殿下であったのだ。
私を侮辱する婚約者は早急に婚約破棄をしましょう。
しげむろ ゆうき
恋愛
私の婚約者は編入してきた男爵令嬢とあっという間に仲良くなり、私を侮辱しはじめたのだ。
だから、私は両親に相談して婚約を解消しようとしたのだが……。
奪い取るより奪った後のほうが大変だけど、大丈夫なのかしら
キョウキョウ
恋愛
公爵子息のアルフレッドは、侯爵令嬢である私(エヴリーヌ)を呼び出して婚約破棄を言い渡した。
しかも、すぐに私の妹であるドゥニーズを新たな婚約者として迎え入れる。
妹は、私から婚約相手を奪い取った。
いつものように、妹のドゥニーズは姉である私の持っているものを欲しがってのことだろう。
流石に、婚約者まで奪い取ってくるとは予想外たったけれど。
そういう事情があることを、アルフレッドにちゃんと説明したい。
それなのに私の忠告を疑って、聞き流した。
彼は、後悔することになるだろう。
そして妹も、私から婚約者を奪い取った後始末に追われることになる。
2人は、大丈夫なのかしら。
わたしを捨てた騎士様の末路
夜桜
恋愛
令嬢エレナは、騎士フレンと婚約を交わしていた。
ある日、フレンはエレナに婚約破棄を言い渡す。その意外な理由にエレナは冷静に対処した。フレンの行動は全て筒抜けだったのだ。
※連載
初めまして婚約者様
まる
恋愛
「まあ!貴方が私の婚約者でしたのね!」
緊迫する場での明るいのんびりとした声。
その言葉を聞いてある一点に非難の視線が集中する。
○○○○○○○○○○
※物語の背景はふんわりしています。スルッと読んでいただければ幸いです。
目を止めて読んで下さった方、お気に入り、しおりの登録ありがとう御座いました!少しでも楽しんで読んでいただけたなら幸いです(^人^)
【短編】婚約破棄?「喜んで!」食い気味に答えたら陛下に泣きつかれたけど、知らんがな
みねバイヤーン
恋愛
「タリーシャ・オーデリンド、そなたとの婚約を破棄す」「喜んで!」
タリーシャが食い気味で答えると、あと一歩で間に合わなかった陛下が、会場の入口で「ああー」と言いながら膝から崩れ落ちた。田舎領地で育ったタリーシャ子爵令嬢が、ヴィシャール第一王子殿下の婚約者に決まったとき、王国は揺れた。王子は荒ぶった。あんな少年のように色気のない体の女はいやだと。タリーシャは密かに陛下と約束を交わした。卒業式までに王子が婚約破棄を望めば、婚約は白紙に戻すと。田舎でのびのび暮らしたいタリーシャと、タリーシャをどうしても王妃にしたい陛下との熾烈を極めた攻防が始まる。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。