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年越し準備! 77

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フゥと息を吐いてソファに深く凭れる。
明日は王都に送るお菓子を作ろう……

「ふふっ……何が良いかなぁ、迷っちゃうなぁ」

バタークッキーもマドレーヌも美味しいから食べて貰いたい。飴類もミルク系足して、果汁系減らそうかな?
あー迷っちゃうなぁ!楽しくて!

「エリーゼ様、新年のドレスはどれにしますか?母さまから色はどうなるのかしら?って聞かれました」

新年のドレス?…………あっ!新年のお祝いパーティーか!昼間はお着物着て……あるのか?お着物。

〈マスター!考え中に申し訳ありません。お着物ですが、チビナビ達が振り袖を作ったと申し出ております。勿論、帯等も作ったそうです〉

用意良いわぁ……いや、待てよ?確か白無垢作ってるって言ってなかったか?

(白無垢って……)

〈既に作り終え、刺繍も刺し終えており帯も綿帽子も小物も出来上がっていると報告を受けてます〉

(手早いね……)

〈白一色、もしくは金糸銀糸のみだったので色鮮やかな物をと作り上げたそうです〉

(なる程、じゃあお正月はお振り袖着よっかな)

〈チビナビ達も喜びます〉

(うん、宜しく伝えておいて)

小物もって事は草履もあるって事だろうけど、もし無くてもブーツ履くから良いか。
……着物だけどハイカラさんかしら?ハイカラさんは袴だったけどね。

「エリーゼ様?」

いっけない!アニスと話してる最中だった!

「んー……新年のお祝い……お母様は何色にするか聞いたくれたかしら?」

アニスはちょこんと首わ傾げ、困ったように笑う。

「それが奥様、迷ってるらしくて……それでエリーゼ様のドレスの色を聞いて決めるお積もりだって……」

えー……お母様ったら……どうしよう。

「そうね……何色が良いかしら?アニスは何色が良いと思う?」

「え……青紫色のドレスも良いですし、白に銀糸で刺繍した物も素敵でしょうし……春待ち色として淡い桃色や若葉色や黄色なんかも素敵でしょうし……」

「んー……実際のドレスかお飾り見て決めましょうか。新年に相応しいお飾りをつけるのも楽しみになるでしょ?」

パァッ!と明るい笑顔になるアニスと一緒にドレスが掛けられている部屋へと移動する。お飾りや靴等もその部屋に置いてある。
二人で部屋に入り、魔道具で煌々と照らした室内の中アレコレ言いながらお飾りを見る。
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