婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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年越し準備! 31

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ジムはチラッとトールお兄様の食べっぷりを見て、小さく「ヤベェ」と呟いてダッシュで厨房に戻って行きました。
トールお兄様がこのペースならあのフードファイターは輪をかけて食べるから、大盛り二杯で済むのかしら?
いえ、二杯食べてからクリームぜんざいとのループをやっちゃうかも知れない。
いや、まだ向こうには知られてない筈!ならばループは無いかも知れん!よし!そこに賭けよう!だが、もしループ発見したらもう一杯いくな……
ラーメンスープ今も作り続けているのかしら?ニャンコ達……
それにしてもクリームぜんざい美味し~い♡

「お義母様、新年のお祝いまでこちらにいらっしゃるでしょう。」

!?さっきと違うドレスで出て来たわよ!お母様が!
しかも涼しい顔して!お父様がガーンって顔になってますよ!

「ええ、勿論よ。」

ん?うーん?……何か違和感というか、変な感じがするけど気のせいかな?
気配を消して来るとか怖いんで、止めてほしいです。しかも物音立てないとか、どこのアサシンですか。心臓に悪いです。

「それにしても、美味しいわねぇ。もう少し若ければ、もっと楽しめたのに残念だわ。」

お祖母さまが静かに食べ進めながら仰る。それはそうかも……この世界ではご長寿の域だもの……お祖父さまは化け物じみてる気がしないでもないけど。ってお祖父さま完食間近だわ……元気……

「あ!おかわり!」

場の空気を読まないトールお兄様がキレイに完食して、おかわりの注文したわ。

「殿方は本当、しっかり食べるから元気かどうか良く分かるわよね。フフフッ……シュバルツバルトの殿方はどれだけ食べても太らないから羨ましくって拗ねた事もあったわね。」

「そうですね。血筋なんだと思ってますわ。お義母様、甘味がおすすめなので是非とも食べて下さいませ。帝国でも食べれない甘味が食べれますのよ。」

お母様の甘味推しが熱いですね。さすがスイーツの女王様ですね。

「まぁ、貴女が言うなら是非食べないといけませんね。」

お祖母さまが嬉しそうに楽しそうにしてます。
お祖父さまはどうするのかな?

「儂も貰おう!」

チラッと見たボウルは空になってました。
お父様とキャスバルお兄様はどうするのかな?

「そうですね、頂こうか。」

お父様は持ち直しました。

「エリーゼも美味しそうに食べてるからね、頂こうかな。」

うん、キャスバルお兄様もデザートに行きますね。
トールお兄様のおかわりラーメン、まだ来てないです。
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