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サテュロスゲットの旅 114

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でも面白そうとか思う私がいる!幸いハバネロは沢山キープしてる!うん、食べさそう!

「ピカ太郎~ルチル~、ビリビリの赤い実飾ろっか。」

「やったピカ!」

「うれしいピカ!」

二匹とも短い両前足でアンコクリームの器を持ってトテトテとやって来た。

「本気か?」

ルークが心配そうな顔で聞いてきましたが、それよりもキラキラ笑顔のピカ太郎とルチルを見やって微笑む。

「本気よ。大丈夫よ、きっと。」

そう言って三粒ずつピカ太郎とルチルの器に飾り付ける。

「あら?エリーゼ。ピカちゃんとルチルちゃんのに乗ってるのは何かしら?」

お母様、目聡いにも程があります。いつからそこにいたのかも謎です。気配消さないで下さい。コテンと首を傾げてますが目が笑って無いです。そんなお母様を見つめながら私も微笑みます。

「お母様、アレは唐辛子よりも遙かに辛いハバネロという物です。うっかり口にする物でもありません。」

「そうなの?」

「そうですよ。」

お母様ご折れそうに無……

「ひんやりあまあまにビリビリきたピカーーッッ!」

「ビリビリするのにあまくてつめたいのきたピカーーッッ!」

……ピカ太郎とルチルが吠えた……

「ビリビリ……?」

説明しよう!

「辛いとピリッとしますよね。それよりも辛いとビリビリするのです。ピカ太郎とルチルは辛い物が大好物なのです。私では到底理解出来る範囲の辛さではありません。お母様が辛い物もお好きなら、まずは唐辛子を齧ってみてはどうでしょう。ハッキリ言います、ピカ太郎とルチルは私達が想像する辛さよりも辛い物が好きです。きっと。」
 
絶対好きだよ!ハバネロとか普通じゃないから!

「エリーゼがそんなに言うならやめておくわ。私、もう一回頂いて来るわ。」

そう言ってフワリとドレスの裾を翻して行ってしまった。
……お母様よ、何回目なのよ……何回目のもう一回なのですか?いや、聞くまい。隊員達も並んでるが、フレイも並んでるね。フレイもどんだけ食べる気なのか皆目見当がつきません。

「ねぇ……ルーク。乳製品って怖いわね……」

「そうだな。サテュロスの奪い合いに発展しそうで恐ろしいな。」

「……いっそ全員テイムするか……」

「本人達が良いなら、やった方が良いかもな。」

「うん……」

何となく二人して遠い目になりました。早いうちに囲い込みが必要になるとは……

そんな事を考えていた私にお母様の叫び声が!
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