上 下
226 / 1,397
連載

サテュロスゲットの旅 90

しおりを挟む
さて、帰路です!
サテュロス達は馬車に分乗し、アニスとミナの乗ってる馬車の後ろについてます。
テイムメンバーとノエル&ルチルは移動中は島送りです。(チョロギーとクワイは野営地に着いてから、出発準備まで島送りです。)
私とルークは並んでアニス達の馬車の前が定位置です。(私の専属護衛騎士団は私達とサテュロス達の周りをグルリと囲んでます。)
全員が騎乗&馬車(荷馬車含む)なので移動速度は速めです。
既に大街道に入り順調です!嬉しい!
ってあら?隊列が止まりました。どうしたんでしょう?
マップで確認です。……ん?隊列の前に行商隊かな?結構人がいるようで、動いてます。

「どうした?何か分かるか?」

ルークがクワイを寄せて来ました。ルークのマップでは詳細情報は貰えないらしく、前方に人間がいる事位しか分からない。私のマップはかなり詳細情報出るんだけど多すぎて逆に邪魔になる事もあるので調節してる。

「先頭に行商隊か何かいるみたいでわちゃわちゃしてる……ってこっち来るのかな?」

トールお兄様が誘導してる……

「前から来たな。って護衛が女?」

「……あの馬の大きさ……シルヴァニアの馬よ。」

「だな。」

シルヴァニア産の馬に乗っている女性騎士?全員が?

「エリーゼ、もしかしたらシルヴァニアの者達かも知れない。だったら彼女達は強い。」

……そうか、お母様やその専属侍女。アニスもシルヴァニアで訓練なり何なり受けてるんだ。普通の女性とは違う。

「……分かった。行商隊では無いのかも。」

三台の馬車と一台の荷馬車、そして六人の女性騎士がトールお兄様に連れられて此方に来る。
私達の前でトールお兄様は止まる。

「エリーゼ。此方の一行は母上の元に行く方々だ。馬車も荷馬車も頑丈で隊列の速度についてこれると判断した。目的地が一緒の上、ついてこれるならばと隊列加わって貰い一緒に行く事にした。隊列の位置はアニスの乗る馬車の後ろについて貰う。」

お母様のお客様?それなら同道した方が都合が良いと判断なさったのね。

「分かりました。」

馬車の窓からも荷馬車や馬車の御者からも視線を感じるけど、それよりも女性騎士の人達の視線の方が遙かに強くてストレートで何事かと思う。
男ばかりの隊列で私一人が騎乗してるから悪目立ちするのかしら?
前方がゆるゆると動いてアニス達の乗る馬車まで動く。チラッと見るとトールお兄様がハンドサインでアニス達の後ろの馬車を止めてました。
ゆっくりとした動きで隊列は進み、お母様のお客様?達の馬車と荷馬車が隊列に加わり女性騎士は各馬車の両横に一人ずつついて行くようだ。
その様子を見たトールお兄様は一つ頷いて先頭へと戻って行った。
マップでトールお兄様が先頭に戻ると隊列のスピードは元に戻り隊列は進んで行く。
しおりを挟む
感想 5,613

あなたにおすすめの小説

もう終わってますわ

こもろう
恋愛
聖女ローラとばかり親しく付き合うの婚約者メルヴィン王子。 爪弾きにされた令嬢エメラインは覚悟を決めて立ち上がる。

婚約破棄 ~家名を名乗らなかっただけ

青の雀
恋愛
シルヴィアは、隣国での留学を終え5年ぶりに生まれ故郷の祖国へ帰ってきた。 今夜、王宮で開かれる自身の婚約披露パーティに出席するためである。 婚約者とは、一度も会っていない親同士が決めた婚約である。 その婚約者と会うなり「家名を名乗らない平民女とは、婚約破棄だ。」と言い渡されてしまう。 実は、シルヴィアは王女殿下であったのだ。

【短編】復讐すればいいのに〜婚約破棄のその後のお話〜

真辺わ人
恋愛
平民の女性との間に真実の愛を見つけた王太子は、公爵令嬢に婚約破棄を告げる。 しかし、公爵家と国王の不興を買い、彼は廃太子とされてしまった。 これはその後の彼(元王太子)と彼女(平民少女)のお話です。 数年後に彼女が語る真実とは……? 前中後編の三部構成です。 ❇︎ざまぁはありません。 ❇︎設定は緩いですので、頭のネジを緩めながらお読みください。

初めまして婚約者様

まる
恋愛
「まあ!貴方が私の婚約者でしたのね!」 緊迫する場での明るいのんびりとした声。 その言葉を聞いてある一点に非難の視線が集中する。 ○○○○○○○○○○ ※物語の背景はふんわりしています。スルッと読んでいただければ幸いです。 目を止めて読んで下さった方、お気に入り、しおりの登録ありがとう御座いました!少しでも楽しんで読んでいただけたなら幸いです(^人^)

【短編】婚約破棄?「喜んで!」食い気味に答えたら陛下に泣きつかれたけど、知らんがな

みねバイヤーン
恋愛
「タリーシャ・オーデリンド、そなたとの婚約を破棄す」「喜んで!」 タリーシャが食い気味で答えると、あと一歩で間に合わなかった陛下が、会場の入口で「ああー」と言いながら膝から崩れ落ちた。田舎領地で育ったタリーシャ子爵令嬢が、ヴィシャール第一王子殿下の婚約者に決まったとき、王国は揺れた。王子は荒ぶった。あんな少年のように色気のない体の女はいやだと。タリーシャは密かに陛下と約束を交わした。卒業式までに王子が婚約破棄を望めば、婚約は白紙に戻すと。田舎でのびのび暮らしたいタリーシャと、タリーシャをどうしても王妃にしたい陛下との熾烈を極めた攻防が始まる。

私を侮辱する婚約者は早急に婚約破棄をしましょう。

しげむろ ゆうき
恋愛
私の婚約者は編入してきた男爵令嬢とあっという間に仲良くなり、私を侮辱しはじめたのだ。 だから、私は両親に相談して婚約を解消しようとしたのだが……。

わたしを捨てた騎士様の末路

夜桜
恋愛
 令嬢エレナは、騎士フレンと婚約を交わしていた。  ある日、フレンはエレナに婚約破棄を言い渡す。その意外な理由にエレナは冷静に対処した。フレンの行動は全て筒抜けだったのだ。 ※連載

(完)妹の子供を養女にしたら・・・・・・

青空一夏
恋愛
私はダーシー・オークリー女伯爵。愛する夫との間に子供はいない。なんとかできるように努力はしてきたがどうやら私の身体に原因があるようだった。 「養女を迎えようと思うわ・・・・・・」 私の言葉に夫は私の妹のアイリスのお腹の子どもがいいと言う。私達はその産まれてきた子供を養女に迎えたが・・・・・・ 異世界中世ヨーロッパ風のゆるふわ設定。ざまぁ。魔獣がいる世界。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。