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サテュロスゲットの旅 77

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朝です。清々しい朝です。天幕の天辺の換気用に開いてる部分から差し込む光で天幕内も明るいです。
夜中にうっかりトイレに起きて、あちこちから聞こえる色っぽい声とか深く追求出来ないし出歯亀出来ないし……そりゃもう凄かったです。
何かもう……ドキドキしました。生の……フレイの喘ぎ声とか滅茶苦茶エロくて、そりゃあトールお兄様も夢中になっちゃうか!とか思いました。
今度から夜中、うっかり起きないようにお酒は気を付けよう。
そんな事を考えながら着々と支度を進める。

「きっと今日一日採取して明日朝から帰る事になると思う。」

天幕内、全員の顔を見回して告げる。主目的が果たされた以上長居は無用な筈。昨日も採取して来た天蚕やテラの糸も採取しきれてないだろうから、改めて採取しに行く筈だ。
植生が気になるし、この辺りを見てみたい気持ちもある。トールお兄様達とは別に採取活動を行いたい。

「私達も何か見つけれるかも知れないし、採取しに行こうと思う。」

「良いですね!」

アニスがニコニコと同意する。他は、ウンウンと頷いてる。ただ一人ミナを除いて。

「ミナは戦闘には向かないからお留守番してても良いかな?」

少しホッとした顔で頷くミナ。

「お留守番してる間にチーズ作ってくれてると嬉しい。」

「任せて下さい♡美味しいチーズたぁくさん作っておきまぁす♡」

「宜しく頼む。じゃあ、そろそろ表に出ようか。」

ゾロゾロと天幕から出てコンロへと向かう。
すれ違い行き交う隊員達の顔は皆爽やかだ。到底昨夜やらかしてたとは思えない程だ。

「おはようございます、エリーゼ様。」

料理長との朝の会話も慣れてきて、朝ご飯のメニューを決める訳ですけど……今日は何にしようかな?野菜たっぷりスープにスクランブルエッグ、犬鳴きの肉を焼いて貰ってパンと一緒に食べれば良いかな。後はミルク出して貰って、飲みたい人は飲んで貰う。そんな事を料理長と話し合い、台の上に材料や調味料を出して行く。
テーブルの上にかごを置いて、ドチャッとパンを出しておく。

「これだけ出しておけば足りるでしょ。」

かごに山盛り一杯のパンを見て独り言ちる。そんな時でした、サテュロス達が
キャアキャア言いながら此方に近寄ってきました。
何であんなに上機嫌なんでしょう?
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