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サテュロスゲットの旅 58
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「ご主人……いあつはかけないにゃ?」
タマに武装の裾をクイクイされて聞かれました。うん、そうだねー威圧掛けようね~!雑魚も邪魔だもんね~!
「そうね、忘れていたわ。掛けておきましょうか。」
そう言ってブワッと広範囲に威圧を掛ける。マップに映っていた小っさい魔物のマーカー表示はきれいさっぱり無くなりました。マップの中に映るルークやアニスのマーカー表示は私達を目指して移動してきてます。トールお兄様達はあちこちに散開してごそごそしてます。きっと採取してるんだと思います。
だってあちらこちらにテラの物と思われる蜘蛛の巣や天蚕達が作ったと思われる罠みたいな物が木々の間に張られてる。
「村にはミナが行ってたの?」
隣を歩くミナはニコニコしっぱなしだ。
「そぅよぉ~♡だって若い子達が危ない目にあったら嫌だもの。」
うん、ちゃんとしてた。そこは群れのリーダーとして大事な点だものね。
「偉いね、ミナは。そう言うの大事だと思うわ、私はね。」
「モ~ゥ♡ご主人様ったらぁ♡」
うん、ミナのその熱愛がツラい。
「エリーゼ様!お待たせ致しました!」
やっぱりヒナの移動速度は早い。テラには負けるけど、こういった木々や障害物のある所ではヒナの機動力は身軽で良い。脚力の強さがぱない。テラの機動力と戦闘力は高いだろうけど、基本的にはミナと一緒がベストだろう。懐きようが凄いからね、引き離すのは忍びない。
「アニス、ご苦労様。トールお兄様達は採取してから拠点に戻るのよね?」
「はい。」
ヒナに乗ったままでいるように手で制して話す。ヒナはミナとは逆隣に私の歩調に合わせて歩いてる。なぜかしら火花を感じる……
「待たせた!……って……どうした?」
ユキ&ルークペア(リコ含む)が到着しました。
それにしてもピカ太郎&ルチルが大人しいな。どうしたんだろう?とよくよく見たらテラを凝視したままアニスにくっついてます。ピクリとも動かない所を見ると緊張状態なのか……まぁ、あれだけ大きいとね。
「どうもしないわよ。さ、拠点に戻りましょう。」
「ああ……」
そして程なく戻った私達は幾つもの絶叫で迎えられました。やはりテラの迫力が凄すぎての事でした。失神者も出ましたが、お留守番組は後方支援でも治癒とか特別支援(隊員の夜のお相手)とか戦闘力激弱な人達ばかりなので仕方ない事だと思ってます。
さて、そんな事もあってテラは島送りにしました。やっと平和になった拠点での事です。
「おおきいチチピカ!きになるピカ!」
最近まともな良い子になったと思ったが違ったのか……ガッカリだぜよ!
「そぅお?ミルク飲む?」
ミナさんや!相手にしないでくれ!心で叫んだが、ピカ太郎とミナの会話は進んで行く。
「のみたいピカ!」
「じゃあ、あ~ん!」
「あ~……ビッガァーー!」
止まらない会話の果て、ミナがチェニックをパッと捲ったと思ったら牛のパイと変わらないモノが露わになり牛と変わらない乳首をキュと握ったかと思ったらチクビーム……じゃない。凄まじい勢いで放たれたミルクがピカ太郎の口にヒットして、そのまま数メートル弾き飛ばされゴロゴロと転がり小さくて黄色い毛玉が大きな天幕にぶつかり止まった。
「あら~?テラとは違うのね~(笑)」
ミナさん……天然なのか?にこやかなミナとピクリともしないピカ太郎を交互に見つめ溜息を漏らす私は悪く無いと思う。
タマに武装の裾をクイクイされて聞かれました。うん、そうだねー威圧掛けようね~!雑魚も邪魔だもんね~!
「そうね、忘れていたわ。掛けておきましょうか。」
そう言ってブワッと広範囲に威圧を掛ける。マップに映っていた小っさい魔物のマーカー表示はきれいさっぱり無くなりました。マップの中に映るルークやアニスのマーカー表示は私達を目指して移動してきてます。トールお兄様達はあちこちに散開してごそごそしてます。きっと採取してるんだと思います。
だってあちらこちらにテラの物と思われる蜘蛛の巣や天蚕達が作ったと思われる罠みたいな物が木々の間に張られてる。
「村にはミナが行ってたの?」
隣を歩くミナはニコニコしっぱなしだ。
「そぅよぉ~♡だって若い子達が危ない目にあったら嫌だもの。」
うん、ちゃんとしてた。そこは群れのリーダーとして大事な点だものね。
「偉いね、ミナは。そう言うの大事だと思うわ、私はね。」
「モ~ゥ♡ご主人様ったらぁ♡」
うん、ミナのその熱愛がツラい。
「エリーゼ様!お待たせ致しました!」
やっぱりヒナの移動速度は早い。テラには負けるけど、こういった木々や障害物のある所ではヒナの機動力は身軽で良い。脚力の強さがぱない。テラの機動力と戦闘力は高いだろうけど、基本的にはミナと一緒がベストだろう。懐きようが凄いからね、引き離すのは忍びない。
「アニス、ご苦労様。トールお兄様達は採取してから拠点に戻るのよね?」
「はい。」
ヒナに乗ったままでいるように手で制して話す。ヒナはミナとは逆隣に私の歩調に合わせて歩いてる。なぜかしら火花を感じる……
「待たせた!……って……どうした?」
ユキ&ルークペア(リコ含む)が到着しました。
それにしてもピカ太郎&ルチルが大人しいな。どうしたんだろう?とよくよく見たらテラを凝視したままアニスにくっついてます。ピクリとも動かない所を見ると緊張状態なのか……まぁ、あれだけ大きいとね。
「どうもしないわよ。さ、拠点に戻りましょう。」
「ああ……」
そして程なく戻った私達は幾つもの絶叫で迎えられました。やはりテラの迫力が凄すぎての事でした。失神者も出ましたが、お留守番組は後方支援でも治癒とか特別支援(隊員の夜のお相手)とか戦闘力激弱な人達ばかりなので仕方ない事だと思ってます。
さて、そんな事もあってテラは島送りにしました。やっと平和になった拠点での事です。
「おおきいチチピカ!きになるピカ!」
最近まともな良い子になったと思ったが違ったのか……ガッカリだぜよ!
「そぅお?ミルク飲む?」
ミナさんや!相手にしないでくれ!心で叫んだが、ピカ太郎とミナの会話は進んで行く。
「のみたいピカ!」
「じゃあ、あ~ん!」
「あ~……ビッガァーー!」
止まらない会話の果て、ミナがチェニックをパッと捲ったと思ったら牛のパイと変わらないモノが露わになり牛と変わらない乳首をキュと握ったかと思ったらチクビーム……じゃない。凄まじい勢いで放たれたミルクがピカ太郎の口にヒットして、そのまま数メートル弾き飛ばされゴロゴロと転がり小さくて黄色い毛玉が大きな天幕にぶつかり止まった。
「あら~?テラとは違うのね~(笑)」
ミナさん……天然なのか?にこやかなミナとピクリともしないピカ太郎を交互に見つめ溜息を漏らす私は悪く無いと思う。
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