上 下
147 / 1,397
連載

サテュロスゲットの旅 11

しおりを挟む
初日という事もあって特に問題無く進み、そろそろ夕方かな?という時間です。お約束の野営の準備です!が!今回は馬車で寝泊まりじゃありません!天幕で寝泊まりです!初天幕です!私が使用する天幕はキャスバルお兄様の予備天幕との事です!ルークはトールお兄様の予備天幕です。予備天幕でも十分良い物だから安心するようにって言われました。

「エリーゼ。天幕の準備は俺の所がやるから、いつものやつ作ってくれ。」

ポクポクとキントンに乗ったまま近寄って来たトールお兄様に言われました。

「中央までチョロギーで行って良いのかしら?」

「勿論だ。近くにいるやつに預ければ良い。」

「はい。」

近くに?良く分かんないや。でも、お兄様が言うならきっと居るんだろうな。

「チョロギー、もう少し真ん中に行くよ。ユキとヒナは馬車の皆と一緒に居てね。アニスに付いてくのよ。」

(はい!)

(はいっ!)

チョロギーを回して中央に進む。ポッカリと空いた場所に野営設備セットを作る。勿論、作る前にチョロギーを近くに居た隊員に預けた。満足のいく出来上がり!クルッと振り返って見えたのは大小様々な天幕……天幕であってるよね?大きいのは天幕と言って良いと思うけど、小さいのって……あれ……あれテントであってるよね?いや、使用人数少ないやつとかなの?

「おっ!エリーゼ、仕事早いな!」

トールお兄様が来ました!丁度良い所に!

「まぁね!所で、あの小さいのも天幕なの?」

チラッと見やったトールお兄様が笑ってます。

「天幕だよ。二人用でな、側近付きの隊員が使うやつだよ。向こうの大きいのは側近のいない奴や後方支援の連中が使うやつ。中心に近い大きいのは俺達のだな。あの赤い飾りが付いてるのがエリーゼのだよ。兄貴が赤を気に入ってて、あの飾りになったんだよ。青と金の飾りが俺。青の飾りがルークのだな。予備は少し飾りが地味になるから分かり易いだろ。」

確かに!なる程、予備だからチョイ地味になるんだね。

「中はちゃんとしてるから安心すると良い。」

「はぁい!」

チョロギー以外は皆、中で寝るかな。ヒナは小っちゃくして!

「ところで夕食は決まってるのか?」

「んー……決まってないけど、肉かな?ってのは何となく。」

「隊員から報告を受けてる、来る途中で討伐した魔物を使ってほしい。」

「ああ……分かりました。」

とりあえずルークから一反預かって中で解体してから使おう。収納リストを呼び出してスパイスを見る。覚えのあるスパイスを確認してニヤリと笑う。ルークが歩いて来る姿を微笑みながら待つ。
しおりを挟む
感想 5,613

あなたにおすすめの小説

もう終わってますわ

こもろう
恋愛
聖女ローラとばかり親しく付き合うの婚約者メルヴィン王子。 爪弾きにされた令嬢エメラインは覚悟を決めて立ち上がる。

婚約破棄 ~家名を名乗らなかっただけ

青の雀
恋愛
シルヴィアは、隣国での留学を終え5年ぶりに生まれ故郷の祖国へ帰ってきた。 今夜、王宮で開かれる自身の婚約披露パーティに出席するためである。 婚約者とは、一度も会っていない親同士が決めた婚約である。 その婚約者と会うなり「家名を名乗らない平民女とは、婚約破棄だ。」と言い渡されてしまう。 実は、シルヴィアは王女殿下であったのだ。

【短編】復讐すればいいのに〜婚約破棄のその後のお話〜

真辺わ人
恋愛
平民の女性との間に真実の愛を見つけた王太子は、公爵令嬢に婚約破棄を告げる。 しかし、公爵家と国王の不興を買い、彼は廃太子とされてしまった。 これはその後の彼(元王太子)と彼女(平民少女)のお話です。 数年後に彼女が語る真実とは……? 前中後編の三部構成です。 ❇︎ざまぁはありません。 ❇︎設定は緩いですので、頭のネジを緩めながらお読みください。

初めまして婚約者様

まる
恋愛
「まあ!貴方が私の婚約者でしたのね!」 緊迫する場での明るいのんびりとした声。 その言葉を聞いてある一点に非難の視線が集中する。 ○○○○○○○○○○ ※物語の背景はふんわりしています。スルッと読んでいただければ幸いです。 目を止めて読んで下さった方、お気に入り、しおりの登録ありがとう御座いました!少しでも楽しんで読んでいただけたなら幸いです(^人^)

私を侮辱する婚約者は早急に婚約破棄をしましょう。

しげむろ ゆうき
恋愛
私の婚約者は編入してきた男爵令嬢とあっという間に仲良くなり、私を侮辱しはじめたのだ。 だから、私は両親に相談して婚約を解消しようとしたのだが……。

【短編】婚約破棄?「喜んで!」食い気味に答えたら陛下に泣きつかれたけど、知らんがな

みねバイヤーン
恋愛
「タリーシャ・オーデリンド、そなたとの婚約を破棄す」「喜んで!」 タリーシャが食い気味で答えると、あと一歩で間に合わなかった陛下が、会場の入口で「ああー」と言いながら膝から崩れ落ちた。田舎領地で育ったタリーシャ子爵令嬢が、ヴィシャール第一王子殿下の婚約者に決まったとき、王国は揺れた。王子は荒ぶった。あんな少年のように色気のない体の女はいやだと。タリーシャは密かに陛下と約束を交わした。卒業式までに王子が婚約破棄を望めば、婚約は白紙に戻すと。田舎でのびのび暮らしたいタリーシャと、タリーシャをどうしても王妃にしたい陛下との熾烈を極めた攻防が始まる。

わたしを捨てた騎士様の末路

夜桜
恋愛
 令嬢エレナは、騎士フレンと婚約を交わしていた。  ある日、フレンはエレナに婚約破棄を言い渡す。その意外な理由にエレナは冷静に対処した。フレンの行動は全て筒抜けだったのだ。 ※連載

奪い取るより奪った後のほうが大変だけど、大丈夫なのかしら

キョウキョウ
恋愛
公爵子息のアルフレッドは、侯爵令嬢である私(エヴリーヌ)を呼び出して婚約破棄を言い渡した。 しかも、すぐに私の妹であるドゥニーズを新たな婚約者として迎え入れる。 妹は、私から婚約相手を奪い取った。 いつものように、妹のドゥニーズは姉である私の持っているものを欲しがってのことだろう。 流石に、婚約者まで奪い取ってくるとは予想外たったけれど。 そういう事情があることを、アルフレッドにちゃんと説明したい。 それなのに私の忠告を疑って、聞き流した。 彼は、後悔することになるだろう。 そして妹も、私から婚約者を奪い取った後始末に追われることになる。 2人は、大丈夫なのかしら。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。