婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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ただ今、準備中!

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既に朝です。昨夜ナビさんに聞いた所、出発当日の朝まで頑張るとの事。ちょっぴり寂しいのでアニスと寝てました。で、まぁ明後日ですよ。ルーチンワーク済んだのでトールお兄様の所に行きます。つか、向かってる途中です。すぐさま案内され、扉の前ですけどね!

「お入り下さい。」

色っぽくやつれた感のあるフレイが居ます。トールお兄様め!無言で案内され、ソファに座ります。

「おはようエリーゼ。計画書にてんてこ舞いなんだけどね。」

「そんな事は分かってます。」

トールお兄様はスッキリした笑顔でござりやがりますよ!

「基本的に荷物は私とルークで幾らでも持って行けますから、多めに請求しておいて下さい。」

「それは分かってるよ。人員だけど、俺の第三隊とその次になってる第四隊とエリーゼの専属護衛騎士団で良いかな?と思ってる。ルークが婿入りすれば第四隊がルークの部隊になるからな。」

領主隊の一番から三番まではお父様とお兄様達だから第四隊がルークの部隊になるのは理解出来る。……第五隊を私の部隊に……とはならないんだよね。基本、私は部隊長になれないからなぁ……

「後、空の馬車も幾つか動向させて下さい。」

「分かった。複数いた場合の事を考えての事だよね。」

「はい。複数いた場合、出来れば全員連れて来て敷地内に集落を作って貰って長くお付き合いしたい。」

「全員テイムするつもりじゃないのか?」

「全員は無理があるでしょ。もし私がどうにかなったら、誰が責任持つのよ。それよりも安全に生活出来る場所を提供して代わりに乳製品や生乳貰った方が後々良いと思うわ。」

「ふむ……そうだな。その方が建設的だな。敷地はだだっ広いから、余程の数でなければ大丈夫だろう。」

「割と大所帯になりますが、通常時の大型討伐より少し少ない位ですね。」

フレイからの発言で気持ち楽になる。

「そうだな。いつもの大型討伐に比べれば少ないな。フレイ、地図を持って来てくれ。」

スッと動いたフレイは領地の地図を持ってきた。その地図には幾つもの書き込みがされていた。

「図鑑に書いてあったのはどこら辺だったか覚えているか?」

「ルキ山の麓、ゴル街とドルト街の間……確かこの辺りの村に接触したと情報がありました。」

記憶を頼りに地図の幾つかある村の一つを指差すとトールお兄様が印を付ける。近くには幾つかの印がついている。

「じゃあ、この村を拠点にして捜索しよう。……この村からは蜘蛛の糸を収集した場所に近いな。良し、可能な限り採取等も積極的に行おう。色々採取できる場所だからな!」

採取の旅!そしてサテュロスゲットの旅!ワクワクしてきた!
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