90 / 1,397
連載
何ぞ忙しい。 5
しおりを挟む
お部屋に到着。机の上には広げられた手紙が仕分けられてました。アニスの顔はビッキビキでした。何かあったのかな?
「ただ今アニス。なんか怒ってる?」
笑顔で怒ったまま一枚の手紙を出して来ました。ん?何だ?受け取って見てみた。……?うん?
「アニス。これ、誰かしら?」
「男爵令嬢には間違いないです。貴族名鑑の家族欄に記載されてましたから。お年もエリーゼ様と同じなので、エリーゼ様がご存知なのかと思ってました……が覚えてらっしゃらないのですね。」
「うん。」
内容は結構失礼な感じ。うーん……見覚えあるような無いような。
「あれかな、マリアンヌ様関係かな?あっち側なら失礼でも当たり前だし、分からなくて当たり前だもの。お母様に回して圧力かけて貰いましょう。」
笑顔でお母様にぶん投げます(笑)だって、ねぇ……いつまでも学生気分で物申したらあきませんよ……ほほほ……卒業した以上子供じゃないのよ。縦社会の生き様分かってないとか、許しませんよ。力加減の出来るお母様に、お手本見せて貰おう!
「正妃様になられたんですよね。」
「ええ、でも典範理解してなくてお道具一切持ち込まなくて凄かったみたいよ。王都に置いてきたドレスや小物、押し付けちゃった。受け取りはアンネローゼ様にしたから、良い物はアンネローゼ様やミネルバ様が貰って下さるから安心してね。さすがに新しく仕立てた物とかは持って来たのだけどね。」
「ああ……大分置いてきてましたよね。あれ、正妃様に差し上げたんですか……」
「全部じゃないわよ。アンネローゼ様なら良い物はご自分で使われるか、自分達の侍女とかに与えるでしょ。あ、そうだ。ルキ山に向かう事になるけど、アニスは馬車移動で来てね。」
「は?ちょっと待って下さい。」
待たない!
「サテュロスをテイムしに行く旅をするけど、アニスは馬車で。私はチョロギーで行くから。後はお兄様のどちらかに同行して貰うから安心よ!所でルークってお父様に聞けば良いのかしら?」
「ちょっ!あっ!分かりました。ルーク様なら旦那様の所にいらっしゃいます。」
「そうなのね。ありがとうアニス。一休みしましょう。」
「はい。」
昼ご飯前の一息です。
「アニス。貴女も休んで私の隣にいらっしゃい。」
少し頬を染めて、お茶の用意をしてカップを二つソファセットのテーブルに置く。いつもの場所に座り、私の隣をポンポンと叩いて誘う。
「失礼します。」
ちょっと恥ずかしそうにするアニスの可愛さよ!この一息の間は二人きりになりたい。ちょっとだけ!ちょっとだけね!
「ただ今アニス。なんか怒ってる?」
笑顔で怒ったまま一枚の手紙を出して来ました。ん?何だ?受け取って見てみた。……?うん?
「アニス。これ、誰かしら?」
「男爵令嬢には間違いないです。貴族名鑑の家族欄に記載されてましたから。お年もエリーゼ様と同じなので、エリーゼ様がご存知なのかと思ってました……が覚えてらっしゃらないのですね。」
「うん。」
内容は結構失礼な感じ。うーん……見覚えあるような無いような。
「あれかな、マリアンヌ様関係かな?あっち側なら失礼でも当たり前だし、分からなくて当たり前だもの。お母様に回して圧力かけて貰いましょう。」
笑顔でお母様にぶん投げます(笑)だって、ねぇ……いつまでも学生気分で物申したらあきませんよ……ほほほ……卒業した以上子供じゃないのよ。縦社会の生き様分かってないとか、許しませんよ。力加減の出来るお母様に、お手本見せて貰おう!
「正妃様になられたんですよね。」
「ええ、でも典範理解してなくてお道具一切持ち込まなくて凄かったみたいよ。王都に置いてきたドレスや小物、押し付けちゃった。受け取りはアンネローゼ様にしたから、良い物はアンネローゼ様やミネルバ様が貰って下さるから安心してね。さすがに新しく仕立てた物とかは持って来たのだけどね。」
「ああ……大分置いてきてましたよね。あれ、正妃様に差し上げたんですか……」
「全部じゃないわよ。アンネローゼ様なら良い物はご自分で使われるか、自分達の侍女とかに与えるでしょ。あ、そうだ。ルキ山に向かう事になるけど、アニスは馬車移動で来てね。」
「は?ちょっと待って下さい。」
待たない!
「サテュロスをテイムしに行く旅をするけど、アニスは馬車で。私はチョロギーで行くから。後はお兄様のどちらかに同行して貰うから安心よ!所でルークってお父様に聞けば良いのかしら?」
「ちょっ!あっ!分かりました。ルーク様なら旦那様の所にいらっしゃいます。」
「そうなのね。ありがとうアニス。一休みしましょう。」
「はい。」
昼ご飯前の一息です。
「アニス。貴女も休んで私の隣にいらっしゃい。」
少し頬を染めて、お茶の用意をしてカップを二つソファセットのテーブルに置く。いつもの場所に座り、私の隣をポンポンと叩いて誘う。
「失礼します。」
ちょっと恥ずかしそうにするアニスの可愛さよ!この一息の間は二人きりになりたい。ちょっとだけ!ちょっとだけね!
268
お気に入りに追加
16,810
あなたにおすすめの小説
【短編】復讐すればいいのに〜婚約破棄のその後のお話〜
真辺わ人
恋愛
平民の女性との間に真実の愛を見つけた王太子は、公爵令嬢に婚約破棄を告げる。
しかし、公爵家と国王の不興を買い、彼は廃太子とされてしまった。
これはその後の彼(元王太子)と彼女(平民少女)のお話です。
数年後に彼女が語る真実とは……?
前中後編の三部構成です。
❇︎ざまぁはありません。
❇︎設定は緩いですので、頭のネジを緩めながらお読みください。
婚約破棄 ~家名を名乗らなかっただけ
青の雀
恋愛
シルヴィアは、隣国での留学を終え5年ぶりに生まれ故郷の祖国へ帰ってきた。
今夜、王宮で開かれる自身の婚約披露パーティに出席するためである。
婚約者とは、一度も会っていない親同士が決めた婚約である。
その婚約者と会うなり「家名を名乗らない平民女とは、婚約破棄だ。」と言い渡されてしまう。
実は、シルヴィアは王女殿下であったのだ。
私を侮辱する婚約者は早急に婚約破棄をしましょう。
しげむろ ゆうき
恋愛
私の婚約者は編入してきた男爵令嬢とあっという間に仲良くなり、私を侮辱しはじめたのだ。
だから、私は両親に相談して婚約を解消しようとしたのだが……。
奪い取るより奪った後のほうが大変だけど、大丈夫なのかしら
キョウキョウ
恋愛
公爵子息のアルフレッドは、侯爵令嬢である私(エヴリーヌ)を呼び出して婚約破棄を言い渡した。
しかも、すぐに私の妹であるドゥニーズを新たな婚約者として迎え入れる。
妹は、私から婚約相手を奪い取った。
いつものように、妹のドゥニーズは姉である私の持っているものを欲しがってのことだろう。
流石に、婚約者まで奪い取ってくるとは予想外たったけれど。
そういう事情があることを、アルフレッドにちゃんと説明したい。
それなのに私の忠告を疑って、聞き流した。
彼は、後悔することになるだろう。
そして妹も、私から婚約者を奪い取った後始末に追われることになる。
2人は、大丈夫なのかしら。
わたしを捨てた騎士様の末路
夜桜
恋愛
令嬢エレナは、騎士フレンと婚約を交わしていた。
ある日、フレンはエレナに婚約破棄を言い渡す。その意外な理由にエレナは冷静に対処した。フレンの行動は全て筒抜けだったのだ。
※連載
初めまして婚約者様
まる
恋愛
「まあ!貴方が私の婚約者でしたのね!」
緊迫する場での明るいのんびりとした声。
その言葉を聞いてある一点に非難の視線が集中する。
○○○○○○○○○○
※物語の背景はふんわりしています。スルッと読んでいただければ幸いです。
目を止めて読んで下さった方、お気に入り、しおりの登録ありがとう御座いました!少しでも楽しんで読んでいただけたなら幸いです(^人^)
【短編】婚約破棄?「喜んで!」食い気味に答えたら陛下に泣きつかれたけど、知らんがな
みねバイヤーン
恋愛
「タリーシャ・オーデリンド、そなたとの婚約を破棄す」「喜んで!」
タリーシャが食い気味で答えると、あと一歩で間に合わなかった陛下が、会場の入口で「ああー」と言いながら膝から崩れ落ちた。田舎領地で育ったタリーシャ子爵令嬢が、ヴィシャール第一王子殿下の婚約者に決まったとき、王国は揺れた。王子は荒ぶった。あんな少年のように色気のない体の女はいやだと。タリーシャは密かに陛下と約束を交わした。卒業式までに王子が婚約破棄を望めば、婚約は白紙に戻すと。田舎でのびのび暮らしたいタリーシャと、タリーシャをどうしても王妃にしたい陛下との熾烈を極めた攻防が始まる。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。