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何ぞ忙しい。 5
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お部屋に到着。机の上には広げられた手紙が仕分けられてました。アニスの顔はビッキビキでした。何かあったのかな?
「ただ今アニス。なんか怒ってる?」
笑顔で怒ったまま一枚の手紙を出して来ました。ん?何だ?受け取って見てみた。……?うん?
「アニス。これ、誰かしら?」
「男爵令嬢には間違いないです。貴族名鑑の家族欄に記載されてましたから。お年もエリーゼ様と同じなので、エリーゼ様がご存知なのかと思ってました……が覚えてらっしゃらないのですね。」
「うん。」
内容は結構失礼な感じ。うーん……見覚えあるような無いような。
「あれかな、マリアンヌ様関係かな?あっち側なら失礼でも当たり前だし、分からなくて当たり前だもの。お母様に回して圧力かけて貰いましょう。」
笑顔でお母様にぶん投げます(笑)だって、ねぇ……いつまでも学生気分で物申したらあきませんよ……ほほほ……卒業した以上子供じゃないのよ。縦社会の生き様分かってないとか、許しませんよ。力加減の出来るお母様に、お手本見せて貰おう!
「正妃様になられたんですよね。」
「ええ、でも典範理解してなくてお道具一切持ち込まなくて凄かったみたいよ。王都に置いてきたドレスや小物、押し付けちゃった。受け取りはアンネローゼ様にしたから、良い物はアンネローゼ様やミネルバ様が貰って下さるから安心してね。さすがに新しく仕立てた物とかは持って来たのだけどね。」
「ああ……大分置いてきてましたよね。あれ、正妃様に差し上げたんですか……」
「全部じゃないわよ。アンネローゼ様なら良い物はご自分で使われるか、自分達の侍女とかに与えるでしょ。あ、そうだ。ルキ山に向かう事になるけど、アニスは馬車移動で来てね。」
「は?ちょっと待って下さい。」
待たない!
「サテュロスをテイムしに行く旅をするけど、アニスは馬車で。私はチョロギーで行くから。後はお兄様のどちらかに同行して貰うから安心よ!所でルークってお父様に聞けば良いのかしら?」
「ちょっ!あっ!分かりました。ルーク様なら旦那様の所にいらっしゃいます。」
「そうなのね。ありがとうアニス。一休みしましょう。」
「はい。」
昼ご飯前の一息です。
「アニス。貴女も休んで私の隣にいらっしゃい。」
少し頬を染めて、お茶の用意をしてカップを二つソファセットのテーブルに置く。いつもの場所に座り、私の隣をポンポンと叩いて誘う。
「失礼します。」
ちょっと恥ずかしそうにするアニスの可愛さよ!この一息の間は二人きりになりたい。ちょっとだけ!ちょっとだけね!
「ただ今アニス。なんか怒ってる?」
笑顔で怒ったまま一枚の手紙を出して来ました。ん?何だ?受け取って見てみた。……?うん?
「アニス。これ、誰かしら?」
「男爵令嬢には間違いないです。貴族名鑑の家族欄に記載されてましたから。お年もエリーゼ様と同じなので、エリーゼ様がご存知なのかと思ってました……が覚えてらっしゃらないのですね。」
「うん。」
内容は結構失礼な感じ。うーん……見覚えあるような無いような。
「あれかな、マリアンヌ様関係かな?あっち側なら失礼でも当たり前だし、分からなくて当たり前だもの。お母様に回して圧力かけて貰いましょう。」
笑顔でお母様にぶん投げます(笑)だって、ねぇ……いつまでも学生気分で物申したらあきませんよ……ほほほ……卒業した以上子供じゃないのよ。縦社会の生き様分かってないとか、許しませんよ。力加減の出来るお母様に、お手本見せて貰おう!
「正妃様になられたんですよね。」
「ええ、でも典範理解してなくてお道具一切持ち込まなくて凄かったみたいよ。王都に置いてきたドレスや小物、押し付けちゃった。受け取りはアンネローゼ様にしたから、良い物はアンネローゼ様やミネルバ様が貰って下さるから安心してね。さすがに新しく仕立てた物とかは持って来たのだけどね。」
「ああ……大分置いてきてましたよね。あれ、正妃様に差し上げたんですか……」
「全部じゃないわよ。アンネローゼ様なら良い物はご自分で使われるか、自分達の侍女とかに与えるでしょ。あ、そうだ。ルキ山に向かう事になるけど、アニスは馬車移動で来てね。」
「は?ちょっと待って下さい。」
待たない!
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「ちょっ!あっ!分かりました。ルーク様なら旦那様の所にいらっしゃいます。」
「そうなのね。ありがとうアニス。一休みしましょう。」
「はい。」
昼ご飯前の一息です。
「アニス。貴女も休んで私の隣にいらっしゃい。」
少し頬を染めて、お茶の用意をしてカップを二つソファセットのテーブルに置く。いつもの場所に座り、私の隣をポンポンと叩いて誘う。
「失礼します。」
ちょっと恥ずかしそうにするアニスの可愛さよ!この一息の間は二人きりになりたい。ちょっとだけ!ちょっとだけね!
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