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春
3月
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白様とは色々約束した……お風呂とトイレは許して欲しいと嘆願しました……高校は家からも神社からも近いので、時折木の上から見られたりしてるのが分かって俄然やる気が出たり……
優輝のノートおかげで授業の流れに付いていけてるし(勉強は予習復習やってるから問題はなかった)、部活も何とかなってる。
進級には何ら問題無く上がれるし、白様のおかげで毎日が充実している。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今日から3月、後一月もしたら2年生か……
カレンダーを見ながらボールペン片手に考える。
日曜の午前中、部屋にこもってカレンダーとにらめっことか寂しい気がするけどこの時間は白様も来ない時間帯だから仕方ない……それにそろそろ昼メシの時間だから我慢するしかない。
居間の家族カレンダーには、母さんが書き込んだお祭りスケジュールが俺にチャンスを与えてくれてるみたいで嬉しい。
母さんが絶対に行くのは、為当神社のお祭りと兎足神社のお祭りと町内の篠束神社のお祭りだ。
今年はこの3つは被ってないから、問題なく全部行くだろうな。
後は中条神社とうなごうじ祭りか……こっちは行かないかもなぁ……
とにかく月末は中条神社に、手筒を見に行くかもしれないから夜は空けとこう。
4月の頭が為当神社か……母さんは優輝のお母さんと一緒に盛り上げ隊のお化粧するだろうから、土日両方行くし優輝も行くから俺も行くのは決定だな。
しかも土曜の夜はお狐行列があるから、ほぼ丸一日潰れる。
その次の週が兎足神社の風祭り、これも土日両方だけど土曜の夜は花火で9時過ぎまで掛かるからほぼ丸一日潰れる。
で翌週はうちの町内の篠束神社のお祭りで、これも土日両方。ただ規模は小さいから、そんなに遅くまでやらない。
…………為当神社と篠束神社は餅投げがあるから、ドサッと丸餅……しかも焼いたらダメなお餅が一気に来る。
俺はお餅が嫌いじゃないし、むしろ家族全員お餅好きだから苦にならないし消化できるから何とも思わないけどお餅が嫌いな人からすれば中々辛いらしい。
豊橋とか新城から来てる連中は、うちの辺りの餅投げ回数聞いて驚いてたっけ……母さんは『神社とお付き合いが無ければ、分からないわよ』って笑ってたけど、言われてツレに聞いたら俺と優輝以外は殆ど神社には行ってなかった。
それでも小さい頃から近所で付き合いのある奴等は、祭りのたんびに顔を合わせるけどその数は少ない。
更に言うと、うちは年に何回か甘酒が冷蔵庫に入れてある日がある。
母さんが作ってくれた時は、冷蔵庫に入れてなくてガラスポットに入ってテーブルに置いてある。
冷蔵庫に入れてある時は、神社から貰って来た時で味とかが違ってて面白い。母さんはお神酒を貰ってからの、甘酒ふるいを貰って飲むらしい。どんだけ酒好きなのか?とも思うけど楽しそうだし、良いかな?とも思ってる。
3週連続で土日が潰れる以上、自習はしっかりやらないと成績が落ちてヤバい事になるからなぁ……春休み目前で浮かれてると、あっという間に困る事になりかねない。
大学は行けって言われてるけど、父さんはどこでも行けば良いって言ってくれてるけど母さんは國學院大学か皇學館大学に行って貰いたいと言っていた。
理由を聞いて、なる程とも思った。
母さんは神職の資格が取れるらしいからって理由だけで言ってた。でも國學院大学なら東京で一人暮らしだし、皇學館大学なら実家暮らしで車を買ってあげるから通いで良いって言ってくれてる。
父さんも母さんの話を聞いて、俺の好きな様にすれば良いって言ってくれた。
俺は白様の事もあって、皇學館大学に進みたいと思ってる……神職の資格があれば、五社稲荷にバイトで入れるかもしれないからだ。
女の子なら篠束神社で巫女さんが出来るけど、俺は男だし神社で何ができるかも分からない。
母さんの情報だと、砥鹿神社も神職とか巫女さんのバイトがありそうだって言ってた。昨今の御朱印ブームが後押しして、社ガールとか歴女があちこちに来てるらしいって話だけど良く分からないらしい。
とにかく、勉強はしっかりやっておかないとマズい。
カレンダーにしっかりスケジュールを書き込み、ラインで優輝にメッセを送っておく。
「隼ーーっ!居るーーー?!居たら、降りといでーーー!」
母さんが呼んでるよ……何だって…………カレンダーを見てハッとする、今日から3月……今朝、母さんは浮かれ気味で出掛ける支度してた!俺に一緒に行くか?って聞いて来て……
慌ててラインをチェックする、優輝からのラインが入ってた……しかも、朝。
幾つも入ってたラインの中には写メも入ってた……美味そうなラーメンが……
しまった……今日のお出掛けは、優輝のお母さんも一緒の物産展だったんだ……しかも、北海道。
俺はガッカリしながら、2階の自室から出て下の居間に向かう。
居間に入ると母さんは超絶笑顔でデカい紙袋から戦利品の数々を仕分けていた……母さんの癖で全員同じように分ける、ケンカしないように……だってさ。
母さんお気に入りのチョコレートが何種類かとチョコポテチ、ねじり大福にかりんとう饅頭……甘い物ばかりが並べられている。
チョコレートは美味しいから、別に気にならないけどねじり大福とかりんとう饅頭は今日明日中に食べないとダメなヤツだろ……
「母さん、買ったのってこれだけ?」
一応聞いておく、俺の昼メシが何かを聞いておきたい。
「そんな訳ないでしょ~、隼起きて来ないし優輝君もライン既読ないから寝てるかもって言ってたんだから。イートインのラーメン屋さんのラーメン買って来たから、作るね!そろそろ鷹も帰って来るし、一緒にお昼ごはんにしたら良いよ。我慢できる?あっ、後はお父さんの塩辛と松前漬けも買ったし皆で食べる用にタラコとかも買ったよ~!ししゃもも買ったし、皆で食後用にチーズケーキも買っちゃった!母さんお気に入りの紅茶淹れても良いかな?良いよね!晩ご飯用にカニのお弁当買って野菜室に入れてる!」
母さんは一気にまくし立てたけど、海産物と夜用にお弁当買った事と食後用にチーズケーキを食べようって事は分かった。
ここに無いって事は、冷蔵庫に全部仕舞ってあるって事も分かる。
そして俺の昼メシはラーメンで、鷹が帰ってからだって事も理解した。
鷹は俺の弟で中2だ、今日は図書館で調べたい事があるからって言って朝から出掛けるって昨日俺に言ってた。
アイツも何か不思議な所があるヤツで、直感が凄い……主にクジ引きとかが…………
「分かった。鷹が帰ってくるまで部屋に戻ってる。もし何だったらスマホ鳴らして。」
「はいよ。あ……二度寝じゃないわよね?」
母さんがジト目で見てくるけど全力スルーだぜ!
俺はテーブルに分けられた菓子を店が付けてくれた手提げ袋に詰め込み、自室に帰ろうとすると母さんがキッチンに駆け込んだ。
「ちょっと待って!お茶淹れるから!」
そう言ってバタバタとお茶を淹れてくれた、俺のマグカップをトレイに乗せてくれる。
「お待たせ!後でちゃんと一緒に下げてくんのよ!」
「ん、分かった。」
俺は片手でトレイを持って、自分の部屋に帰った。
優輝のノートおかげで授業の流れに付いていけてるし(勉強は予習復習やってるから問題はなかった)、部活も何とかなってる。
進級には何ら問題無く上がれるし、白様のおかげで毎日が充実している。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今日から3月、後一月もしたら2年生か……
カレンダーを見ながらボールペン片手に考える。
日曜の午前中、部屋にこもってカレンダーとにらめっことか寂しい気がするけどこの時間は白様も来ない時間帯だから仕方ない……それにそろそろ昼メシの時間だから我慢するしかない。
居間の家族カレンダーには、母さんが書き込んだお祭りスケジュールが俺にチャンスを与えてくれてるみたいで嬉しい。
母さんが絶対に行くのは、為当神社のお祭りと兎足神社のお祭りと町内の篠束神社のお祭りだ。
今年はこの3つは被ってないから、問題なく全部行くだろうな。
後は中条神社とうなごうじ祭りか……こっちは行かないかもなぁ……
とにかく月末は中条神社に、手筒を見に行くかもしれないから夜は空けとこう。
4月の頭が為当神社か……母さんは優輝のお母さんと一緒に盛り上げ隊のお化粧するだろうから、土日両方行くし優輝も行くから俺も行くのは決定だな。
しかも土曜の夜はお狐行列があるから、ほぼ丸一日潰れる。
その次の週が兎足神社の風祭り、これも土日両方だけど土曜の夜は花火で9時過ぎまで掛かるからほぼ丸一日潰れる。
で翌週はうちの町内の篠束神社のお祭りで、これも土日両方。ただ規模は小さいから、そんなに遅くまでやらない。
…………為当神社と篠束神社は餅投げがあるから、ドサッと丸餅……しかも焼いたらダメなお餅が一気に来る。
俺はお餅が嫌いじゃないし、むしろ家族全員お餅好きだから苦にならないし消化できるから何とも思わないけどお餅が嫌いな人からすれば中々辛いらしい。
豊橋とか新城から来てる連中は、うちの辺りの餅投げ回数聞いて驚いてたっけ……母さんは『神社とお付き合いが無ければ、分からないわよ』って笑ってたけど、言われてツレに聞いたら俺と優輝以外は殆ど神社には行ってなかった。
それでも小さい頃から近所で付き合いのある奴等は、祭りのたんびに顔を合わせるけどその数は少ない。
更に言うと、うちは年に何回か甘酒が冷蔵庫に入れてある日がある。
母さんが作ってくれた時は、冷蔵庫に入れてなくてガラスポットに入ってテーブルに置いてある。
冷蔵庫に入れてある時は、神社から貰って来た時で味とかが違ってて面白い。母さんはお神酒を貰ってからの、甘酒ふるいを貰って飲むらしい。どんだけ酒好きなのか?とも思うけど楽しそうだし、良いかな?とも思ってる。
3週連続で土日が潰れる以上、自習はしっかりやらないと成績が落ちてヤバい事になるからなぁ……春休み目前で浮かれてると、あっという間に困る事になりかねない。
大学は行けって言われてるけど、父さんはどこでも行けば良いって言ってくれてるけど母さんは國學院大学か皇學館大学に行って貰いたいと言っていた。
理由を聞いて、なる程とも思った。
母さんは神職の資格が取れるらしいからって理由だけで言ってた。でも國學院大学なら東京で一人暮らしだし、皇學館大学なら実家暮らしで車を買ってあげるから通いで良いって言ってくれてる。
父さんも母さんの話を聞いて、俺の好きな様にすれば良いって言ってくれた。
俺は白様の事もあって、皇學館大学に進みたいと思ってる……神職の資格があれば、五社稲荷にバイトで入れるかもしれないからだ。
女の子なら篠束神社で巫女さんが出来るけど、俺は男だし神社で何ができるかも分からない。
母さんの情報だと、砥鹿神社も神職とか巫女さんのバイトがありそうだって言ってた。昨今の御朱印ブームが後押しして、社ガールとか歴女があちこちに来てるらしいって話だけど良く分からないらしい。
とにかく、勉強はしっかりやっておかないとマズい。
カレンダーにしっかりスケジュールを書き込み、ラインで優輝にメッセを送っておく。
「隼ーーっ!居るーーー?!居たら、降りといでーーー!」
母さんが呼んでるよ……何だって…………カレンダーを見てハッとする、今日から3月……今朝、母さんは浮かれ気味で出掛ける支度してた!俺に一緒に行くか?って聞いて来て……
慌ててラインをチェックする、優輝からのラインが入ってた……しかも、朝。
幾つも入ってたラインの中には写メも入ってた……美味そうなラーメンが……
しまった……今日のお出掛けは、優輝のお母さんも一緒の物産展だったんだ……しかも、北海道。
俺はガッカリしながら、2階の自室から出て下の居間に向かう。
居間に入ると母さんは超絶笑顔でデカい紙袋から戦利品の数々を仕分けていた……母さんの癖で全員同じように分ける、ケンカしないように……だってさ。
母さんお気に入りのチョコレートが何種類かとチョコポテチ、ねじり大福にかりんとう饅頭……甘い物ばかりが並べられている。
チョコレートは美味しいから、別に気にならないけどねじり大福とかりんとう饅頭は今日明日中に食べないとダメなヤツだろ……
「母さん、買ったのってこれだけ?」
一応聞いておく、俺の昼メシが何かを聞いておきたい。
「そんな訳ないでしょ~、隼起きて来ないし優輝君もライン既読ないから寝てるかもって言ってたんだから。イートインのラーメン屋さんのラーメン買って来たから、作るね!そろそろ鷹も帰って来るし、一緒にお昼ごはんにしたら良いよ。我慢できる?あっ、後はお父さんの塩辛と松前漬けも買ったし皆で食べる用にタラコとかも買ったよ~!ししゃもも買ったし、皆で食後用にチーズケーキも買っちゃった!母さんお気に入りの紅茶淹れても良いかな?良いよね!晩ご飯用にカニのお弁当買って野菜室に入れてる!」
母さんは一気にまくし立てたけど、海産物と夜用にお弁当買った事と食後用にチーズケーキを食べようって事は分かった。
ここに無いって事は、冷蔵庫に全部仕舞ってあるって事も分かる。
そして俺の昼メシはラーメンで、鷹が帰ってからだって事も理解した。
鷹は俺の弟で中2だ、今日は図書館で調べたい事があるからって言って朝から出掛けるって昨日俺に言ってた。
アイツも何か不思議な所があるヤツで、直感が凄い……主にクジ引きとかが…………
「分かった。鷹が帰ってくるまで部屋に戻ってる。もし何だったらスマホ鳴らして。」
「はいよ。あ……二度寝じゃないわよね?」
母さんがジト目で見てくるけど全力スルーだぜ!
俺はテーブルに分けられた菓子を店が付けてくれた手提げ袋に詰め込み、自室に帰ろうとすると母さんがキッチンに駆け込んだ。
「ちょっと待って!お茶淹れるから!」
そう言ってバタバタとお茶を淹れてくれた、俺のマグカップをトレイに乗せてくれる。
「お待たせ!後でちゃんと一緒に下げてくんのよ!」
「ん、分かった。」
俺は片手でトレイを持って、自分の部屋に帰った。
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