婚約破棄されまして・裏

特訓だーーっ！

〈良く聞きなさい、マスターがノエルとルチルの体型を非常に気にしてる。ついては心身ともに引き締めよ！との事だ〉

容赦ないナビの言葉がチビナビちゃん達の頭に響く。

「わかったですー！」

「やるですー！」

「任せるですー！」

口々にそのミッションをやり遂げる熱意を込めて返事をするチビナビちゃん達。

「特訓ですー！」

「特訓ですかー？」

「そうですー！特訓ですー！」

「まずは走り込みですー！」

そして始まるチビナビちゃん達（黒×黒）による特訓。
一度戻されたノエルとルチルは帰って来てからタマ達とのんびり過ごすつもりだったがチビナビちゃん達に囲まれてしまった。

「なんにゃ？どうしてこわいかおでたってるにゃ？ボクなにかしたかにゃ？」

「ど……どうしたピカ？」

「特訓ですー！」

「そうですー！私達が手伝うですー！」

「とっくんにゃ？！」

「そうですー！特訓するですー！」

ノエルとルチルは逃げられないと悟ったのかガックリとすると、チラリとタマ達を見たがどうやら助けてはくれそうに無かった。

「ノエルもとっくんするにゃ！とっくんはだいじにゃ！ボクたちはむこうでとっくんするにゃ！」

海を指すタマの前足はピンクの肉球が良く見えます。
コクコクと頷くエリーゼのテイムメンバー達。どうやら浜辺で特訓するらしい。

「さあ、私達へ別の場所で特訓ですー！」

「行くですー！」

「やるですー！」

そしてタマ達の目に届かない場所へと行くと特訓が始まりました。
走り込みや腹筋を一緒に行い、次々と技をやらせるとやれ甘いだの遅いだの言い何度もさせる始末。
だが、徐々に動きは良くなりノエルもルチルも元の実力に戻っていきました。

「なかなかですー！」

「でもまだイケるですー！」

「そうですー！もっと上を目指せるですー！」

でも既に日は傾き、空は朱色に染まってきてます。

「今日はここまでですー！」

「明日も頑張るですー！」

「帰るですー！」

「わかったにゃ！」

「がんばるピカ！」

すっかり体育会系へとなったノエルとルチルはチビナビちゃん達（黒×黒）と共にロッジへと戻って行きました。
こうしてノエルとルチルの特訓でダイエットの日々が始まりました。