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選ばれなかった者達 BL注意!
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選ばれなかった三人はそれぞれの部屋へと戻って行った。
特に意気消沈していたのはマリクであった。
その落ち込み様を見て一番心配したのはルーカスだった、誰が選ばれてもおかしくなかった……ただ彼等は知らなかった。
幼い頃から自分を見る人達の視線に慣れたルークが、どれ程疎ましく嫌な気持ちを隠し持っていたのかを。
皇子と言うだけで熱を孕んだ目も僅かでも欲望に滲ませた目も沢山見てきた。
だからこそ三人は選ばれなかったのだと……
マリクは部屋に戻り泣きそうになる自分を叱咤して何とか寝室へと辿り着いた。
ただボンヤリとベッドのふちに腰掛け、閉められたカーテンを見つめていた。
「マリク?」
マリクの耳にルーカスの声が入る。
「ああ、ルーカス……ノック位しなよ」
「したよ、でも返事が無かったから気になって入ってきたんだ駄目だったか?」
ゆっくりと首を巡らせルーカスの姿を見るマリクの目にジワリジワリと涙が溜まっていく。
「ぼっ……僕はっ……」
声を詰まらせる姿はまだ十六才という少年の幼い部分を突出させる。
「ああ、俺達努力してきたもんな。ただ一人の人に仕えたくて鍛え学び慣らしてきたもんな」
ルーカスの言葉は的を得ていた。
鍛え学ぶ……それだけなら使用人や私兵を望む者なら当たり前の事だが、側近を望む者だけがもしくは私兵を慰める者だけが慣らしという訓練を行う。
そこでの快感を覚えて初めて仕事を全う出来るとまで言われる……三人共期待していた。
出戻りが選ばれる事はごく稀だ……そう思っていた……心のどこかで。
大抵の者は初物を選び喜ぶ……きっと皇子であるルークもそうだろうと思っていた。
だが残念な事にルークは女性ならば処女である事の重要性は重視していたが男である側近に処女性的なモノは不必要だとも思っていた。
立場ある人物の側近になろうかと思う人間が性病持ちなんて事も無いだろうと考えていたし、余程の病気以外は魔法やポーションで快癒する為危険視もしてなかった。
「今頃……キースは……」
そう呟いたマリクは悔しさを滲ませていた。
「だろうな。なぁ、マリクはしっかり支度したんだよな?」
ルーカスはその悔しさを無視してつまらない質問を口にした。
「そんなの当たり前だろ!僕はっ!」
ルーカスはマリクの隣に座りグイと腰を抱き寄せた。
「俺もだ。なぁ、我慢出来るか?」
失意の中マリクは抱き寄せられた腰から感じるルーカスの温もりに尻穴の中が一瞬締まったように感じ身動いだ。
「我慢なんて出来る訳ないだろっ!僕はルーク様に抱かれたかった」
そう正直な気持ちを吐露した。
特に意気消沈していたのはマリクであった。
その落ち込み様を見て一番心配したのはルーカスだった、誰が選ばれてもおかしくなかった……ただ彼等は知らなかった。
幼い頃から自分を見る人達の視線に慣れたルークが、どれ程疎ましく嫌な気持ちを隠し持っていたのかを。
皇子と言うだけで熱を孕んだ目も僅かでも欲望に滲ませた目も沢山見てきた。
だからこそ三人は選ばれなかったのだと……
マリクは部屋に戻り泣きそうになる自分を叱咤して何とか寝室へと辿り着いた。
ただボンヤリとベッドのふちに腰掛け、閉められたカーテンを見つめていた。
「マリク?」
マリクの耳にルーカスの声が入る。
「ああ、ルーカス……ノック位しなよ」
「したよ、でも返事が無かったから気になって入ってきたんだ駄目だったか?」
ゆっくりと首を巡らせルーカスの姿を見るマリクの目にジワリジワリと涙が溜まっていく。
「ぼっ……僕はっ……」
声を詰まらせる姿はまだ十六才という少年の幼い部分を突出させる。
「ああ、俺達努力してきたもんな。ただ一人の人に仕えたくて鍛え学び慣らしてきたもんな」
ルーカスの言葉は的を得ていた。
鍛え学ぶ……それだけなら使用人や私兵を望む者なら当たり前の事だが、側近を望む者だけがもしくは私兵を慰める者だけが慣らしという訓練を行う。
そこでの快感を覚えて初めて仕事を全う出来るとまで言われる……三人共期待していた。
出戻りが選ばれる事はごく稀だ……そう思っていた……心のどこかで。
大抵の者は初物を選び喜ぶ……きっと皇子であるルークもそうだろうと思っていた。
だが残念な事にルークは女性ならば処女である事の重要性は重視していたが男である側近に処女性的なモノは不必要だとも思っていた。
立場ある人物の側近になろうかと思う人間が性病持ちなんて事も無いだろうと考えていたし、余程の病気以外は魔法やポーションで快癒する為危険視もしてなかった。
「今頃……キースは……」
そう呟いたマリクは悔しさを滲ませていた。
「だろうな。なぁ、マリクはしっかり支度したんだよな?」
ルーカスはその悔しさを無視してつまらない質問を口にした。
「そんなの当たり前だろ!僕はっ!」
ルーカスはマリクの隣に座りグイと腰を抱き寄せた。
「俺もだ。なぁ、我慢出来るか?」
失意の中マリクは抱き寄せられた腰から感じるルーカスの温もりに尻穴の中が一瞬締まったように感じ身動いだ。
「我慢なんて出来る訳ないだろっ!僕はルーク様に抱かれたかった」
そう正直な気持ちを吐露した。
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