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ある日ある場所にて (キース)

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「参ったな……」

汗でドロドロの体のまま、慣らしを行うのは気分的に無理だ。

「さっさと湯を張って……と」

浴室に飛び込み湯浴みの準備を済ませ、頭から体を洗ってしまう。
のんびりしてる暇は無い。
俺は俗に言う『出戻り組』だ。
十六で側近になったが、性格の悪いあいつは俺を好きなだけ弄んで一年で放り出した。
『初物の方が愉しめるからな』
馬鹿な奴だ。
側近はそう簡単に変えるものじゃない。
しかも散々可愛がった後に放り出せば評判も悪くなる。
あいつは可愛がる時は声を出せと……そう命令した。
その方が気分が盛り上がるし、いかにも自分が上手いのだと知らしめれるからだと……
その結果があいつは上手いと言うより好き者だと噂され、俺を放り出した事で薄情者だと側近を目指す者達から後ろ指をさされた。
あいつの元にはどうにもこうにも行き先の無い、言わば落ちこぼれの奴が行ったらしい。
寝台の側に行き、台の上に置かれた箱と蜜水の壺を見る。
一年間慣れ親しんだ大きさに作らせた金物の張り型を箱から取り出しベロリと舐める。

「跪かせて舐めさせるのが好きだったな……」

その場で跪き、寝台に張り型を持つ手を乗せ舐めしゃぶる。
ピチャピチャと水音を立ててしゃぶる内、尻穴がむず痒いような感覚が来る。
しゃぶるのを止め寝台に上がる。
張り型に蜜水を塗し、膝立ちのまま片手で尻穴を晒し張り型を尻穴に当てる。
そのまま軽く押し込むだけで冷たい張り型を難なく迎え入れる。

「あ……ぅ……」

入れただけで声が漏れる。

「ふっ……も……少し……」

自分のイイ所に当たるように張り型を動かす。

「ンあっ!」

当たった!

「あっ!あっ!あっ!」

イイ所にゴリゴリと当てて腰を振る。
どれ程繕ったって、俺は一年かけて尻穴の気持ち良さを教え込まれた体だ。
尻穴を穿つ熱い剣を忘れる事なんて出来ない。

「俺を……俺をっ選んでっ……俺に……俺に主を……剣を…………下さいっ!」

願望を口に出し、グチャグチャに張り型を動かして自分の子種を吐き出した。
俺は……俺は再び主に可愛がられたいのだ。
共に戦い、支え、可愛がられたい。
その為に生きてきた。
他の行き方なんて選べない。
俺の剣技も知識も全て捧げる。だから俺は候補者として残りたい!
ドサリとうつ伏せるように倒れ込み、尻だけを高く突き出すような姿で再度張り型を動かす。

「は……良い……」

敏感になった尻穴を何度も何度も張り型を抜き差しして快楽を貪る。
でも俺はあの焼けるような熱い剣が欲しくて堪らなかった。
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