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夜が明ける前に!(エルフ&ドワーフ嫁連合)
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ムクリとまだ夜が明ける前の暗い内に起き出す。私は本来なら、このエルフの集落の長の妻としてのんびり過ごしたい所だがそうはいかない。
外は暗く寒い。もう冬なのだから寒くて当たり前なのだが、恐らく夜通し飲んだくれた男達は火照る体を持て余して真っ裸の素っ裸になってそこら中に寝転がっているだろう。
動きやすく汚れても良い簡素なドレスを纏い、我が家から出れば多くの妻達が同じような姿で出て来ていた。
「おはよう。毎度毎度、宴の後始末は大変だけど明るくなる前には回収致しましょう。」
子供達や年若い嫁入り前の娘達に見せる訳にはいかないので、なるべく声を抑え気味に告げ顔を見合わせて領主館の前庭へと歩いて行く。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ガバッと起きて、冬用の温かい服を身につけ家から飛び出る。あっちからもこっちからも女達が飛び出て来る。一所に集まり、起きて来れなかった嫁がいないのを確認して昨日の宴の場所へと歩いて行く。
酒好きでならしてるドワーフだが、飲み過ぎて真っ裸で踊り出したり大声で歌い出すような連中ばかりだ。明るくなればお目汚しこの上ない。夜明け前の寝転けてる男達を叩き起こして、それぞれの家に帰すのが嫁の仕事だ。昨日の宴は小さな子供達も一緒に食べたり飲んだりして、楽をさせて貰った。後片づけを少し位やった所でバチは当たらないだろうとドワーフの長の嫁は考えていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
この領主館の前庭は魔法の灯りが夜の間中灯される為明るい。無論領主館の周りもそれなりに明るいのだが、前庭に比べればその明るさは大した事がない。
その煌々と照らされた前庭に着いたそれぞれの嫁達は毎度毎度の光景にウンザリしながら、それぞれの夫や息子達の服を拾い上げ男達を叩き起こして服を渡す。叩き起こされた男達はモゾモゾと服を着込み、ヨタヨタと帰路につく。
寝床が多少汚れても、領主の家族の目に留まるよりは良い。歩き出した男達の後ろ姿を一瞥すると嫁達はあちこちに散らばるカップや皿を集める者とそこら中を簡単に掃除をする者と使われた食器を持って水場に行って洗う者と手分けして片付けていく。
一通り片付けるとワイン樽を確かめていく。見落としてしまうのか、先に酔い潰れるのか何樽かは手付かずのまま残るのだ。確認すれば何と四樽も手付かずだった。互いの嫁達は無言で手振りだけでやり取りし二樽ずつ集落に持って行く事にした。ワイン樽を上手に転がしそれぞれの集落へと戻る。
こうして夜が明ける前、エルフとドワーフの嫁達はあれこれ片付けて戻って行くのだった。
外は暗く寒い。もう冬なのだから寒くて当たり前なのだが、恐らく夜通し飲んだくれた男達は火照る体を持て余して真っ裸の素っ裸になってそこら中に寝転がっているだろう。
動きやすく汚れても良い簡素なドレスを纏い、我が家から出れば多くの妻達が同じような姿で出て来ていた。
「おはよう。毎度毎度、宴の後始末は大変だけど明るくなる前には回収致しましょう。」
子供達や年若い嫁入り前の娘達に見せる訳にはいかないので、なるべく声を抑え気味に告げ顔を見合わせて領主館の前庭へと歩いて行く。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ガバッと起きて、冬用の温かい服を身につけ家から飛び出る。あっちからもこっちからも女達が飛び出て来る。一所に集まり、起きて来れなかった嫁がいないのを確認して昨日の宴の場所へと歩いて行く。
酒好きでならしてるドワーフだが、飲み過ぎて真っ裸で踊り出したり大声で歌い出すような連中ばかりだ。明るくなればお目汚しこの上ない。夜明け前の寝転けてる男達を叩き起こして、それぞれの家に帰すのが嫁の仕事だ。昨日の宴は小さな子供達も一緒に食べたり飲んだりして、楽をさせて貰った。後片づけを少し位やった所でバチは当たらないだろうとドワーフの長の嫁は考えていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
この領主館の前庭は魔法の灯りが夜の間中灯される為明るい。無論領主館の周りもそれなりに明るいのだが、前庭に比べればその明るさは大した事がない。
その煌々と照らされた前庭に着いたそれぞれの嫁達は毎度毎度の光景にウンザリしながら、それぞれの夫や息子達の服を拾い上げ男達を叩き起こして服を渡す。叩き起こされた男達はモゾモゾと服を着込み、ヨタヨタと帰路につく。
寝床が多少汚れても、領主の家族の目に留まるよりは良い。歩き出した男達の後ろ姿を一瞥すると嫁達はあちこちに散らばるカップや皿を集める者とそこら中を簡単に掃除をする者と使われた食器を持って水場に行って洗う者と手分けして片付けていく。
一通り片付けるとワイン樽を確かめていく。見落としてしまうのか、先に酔い潰れるのか何樽かは手付かずのまま残るのだ。確認すれば何と四樽も手付かずだった。互いの嫁達は無言で手振りだけでやり取りし二樽ずつ集落に持って行く事にした。ワイン樽を上手に転がしそれぞれの集落へと戻る。
こうして夜が明ける前、エルフとドワーフの嫁達はあれこれ片付けて戻って行くのだった。
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