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帝国皇室悲話 後宮サイド 要注意!残酷表現あり!
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元より帝国皇帝正妃と第一側妃の仲は最悪だった。
正妃はそのプライドの高さ故に、第一側妃はその美貌故に互いを蛇蝎の如く嫌い顔を合わせれば嫌味の応酬であった。
それが更に険悪になったのは共に身籠もり、五体満足で生まれたのが男児であったのが始まりだった。
華やかな後宮において、女達は寵をより多く賜る為に競い合っていた。女達は親元から期待され、又寵を賜ればより立場が良くなると信じて疑わずいつしか相手を蹴落とす為に日々費やすようになっていった。
そんな日々の中、皇帝陛下が具合を悪くした。寝所から出られぬ身になった。と聞かされた。
いまだ皇子達から誰も立太子されておらず、次期皇帝となる者は制定されてなかった。その事が女達を追い詰めた……女達の親も、あわよくば国母の親となれば権力闘争の勝者となる!と思い込み娘をけしかけ自分達の手駒である兵士を娘の所へと送り込んだ。いざとなったら他の女の子供を亡き者にせよ……と言い含められて。
後宮は煌びやかな女達と多くの子供達。そして屈強な私兵達の住処となっていた。僅かばかりの女達だけが私兵も持たず、息を潜めて暮らしていた。その僅かばかりの側妃の中で子供の居ない者は実家へ下がり、子供の居る二人だけが後宮に居残った。
いよいよ皇帝陛下の具合が悪いと噂されたある日、居残った二人の側妃は最後のお目通りを望み皇帝の寝所へと子供を連れて向かった。
後宮の中は物々しい雰囲気で、ここが後宮だと信じられない程の荒々しさだったからだ。私兵達は互いに威嚇しあい、いつ腰から下げてる剣を閃かせ斬り合ってもおかしくない状態だった。
そんな側妃二人と子供達も後宮から出て行ってしまえば、追い掛ける事も出来ず私兵達はまた他所の私兵を威嚇する。
そんな物々しい雰囲気だったが、それは突然に始まった。
「皇帝陛下崩御!」
宰相キャスターの言葉が後宮へと伝えられた後だった。
己が信じ、側に置いていた侍女の手により子供達が飲む果実水に毒が入れられ幼い体が毒によりのたうち回り大量の血を吐いた姿を見て狂乱の叫びを上げた。
「私の子供達が!誰か!この女を手打ちに!」
その叫びが呼び水になった。
後宮中にいた私兵達は己の主の娘と子供以外を殺しに奔走しだしたのだ。誰一人、主の娘と子供を守る事無く。
主たる貴族達は、誰も自分の娘と子供に敵対する者なぞ居ないと思い込んでいたのだ。
屈強な私兵達は正妃だとか側妃だとか子供だとか関係無く、斬りつけ刺しその細い首を断ち切った。
ある者は子供を守ろうとする母親たる女の首を嗤いながら。
ある者は逃げようと足掻く幼い子供を女の目前で。
後宮は阿鼻叫喚の地獄へと変わった。
正妃はそのプライドの高さ故に、第一側妃はその美貌故に互いを蛇蝎の如く嫌い顔を合わせれば嫌味の応酬であった。
それが更に険悪になったのは共に身籠もり、五体満足で生まれたのが男児であったのが始まりだった。
華やかな後宮において、女達は寵をより多く賜る為に競い合っていた。女達は親元から期待され、又寵を賜ればより立場が良くなると信じて疑わずいつしか相手を蹴落とす為に日々費やすようになっていった。
そんな日々の中、皇帝陛下が具合を悪くした。寝所から出られぬ身になった。と聞かされた。
いまだ皇子達から誰も立太子されておらず、次期皇帝となる者は制定されてなかった。その事が女達を追い詰めた……女達の親も、あわよくば国母の親となれば権力闘争の勝者となる!と思い込み娘をけしかけ自分達の手駒である兵士を娘の所へと送り込んだ。いざとなったら他の女の子供を亡き者にせよ……と言い含められて。
後宮は煌びやかな女達と多くの子供達。そして屈強な私兵達の住処となっていた。僅かばかりの女達だけが私兵も持たず、息を潜めて暮らしていた。その僅かばかりの側妃の中で子供の居ない者は実家へ下がり、子供の居る二人だけが後宮に居残った。
いよいよ皇帝陛下の具合が悪いと噂されたある日、居残った二人の側妃は最後のお目通りを望み皇帝の寝所へと子供を連れて向かった。
後宮の中は物々しい雰囲気で、ここが後宮だと信じられない程の荒々しさだったからだ。私兵達は互いに威嚇しあい、いつ腰から下げてる剣を閃かせ斬り合ってもおかしくない状態だった。
そんな側妃二人と子供達も後宮から出て行ってしまえば、追い掛ける事も出来ず私兵達はまた他所の私兵を威嚇する。
そんな物々しい雰囲気だったが、それは突然に始まった。
「皇帝陛下崩御!」
宰相キャスターの言葉が後宮へと伝えられた後だった。
己が信じ、側に置いていた侍女の手により子供達が飲む果実水に毒が入れられ幼い体が毒によりのたうち回り大量の血を吐いた姿を見て狂乱の叫びを上げた。
「私の子供達が!誰か!この女を手打ちに!」
その叫びが呼び水になった。
後宮中にいた私兵達は己の主の娘と子供以外を殺しに奔走しだしたのだ。誰一人、主の娘と子供を守る事無く。
主たる貴族達は、誰も自分の娘と子供に敵対する者なぞ居ないと思い込んでいたのだ。
屈強な私兵達は正妃だとか側妃だとか子供だとか関係無く、斬りつけ刺しその細い首を断ち切った。
ある者は子供を守ろうとする母親たる女の首を嗤いながら。
ある者は逃げようと足掻く幼い子供を女の目前で。
後宮は阿鼻叫喚の地獄へと変わった。
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