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我が弟ルークの婚約の報告が来ました。 2 BL注意!

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「え?ルークの婚約が決まったのは分かったが、婚姻式が半年後とはどう言う事だ。」

この後の第三側妃の事とか頭の中から消えた。賢く優しいルークの婚約ならば祝いの品を贈り、末永く我等ゴルゴダ帝国皇室と良い付き合いを行わねばならない。だが、半年後に婚姻式なぞ余りに早い。帝国皇室を愚弄してるのか?

「アレックス殿下、かの令嬢は我がシルヴァニア家の血を色濃く出ているらしい我が妹自慢の娘です。それこそシルヴァニア家本邸のお歴々が帝国に引き入れれないかと打診した程の娘だとか。シルヴァニア家の女達の事はご存知でしょう。妥協して半年後と決まったのです。ルーク殿下でなければ、婚約なぞ飛ばして即座に婚姻式に踏み切ったでしょう。」

……ロバートの妹……確かあの宰相すら逆らわないとか言う噂の女傑。そんな女傑の娘でシルヴァニア家本邸の恐ろしい女達が狙ってる……だと?そんなむ……令嬢がルークを望んだのか。息を静かに深く吐いて、ロバートを見る。

「父上が婚姻式に出ると言っていたな。どうしてだ。」

「分かりません。ただジョルジオ様は行かねばならないと……」

何か感じたのか。いや、私も感じる。ルークは何か巨大な力で引き合わされたのかも知れない。

「私も行きたい……行って、ルークを祝いたい。」

「何か感じたのですか?」

ジェンキンスの言葉にしかと頷く。
何故だろう、長く長く付き合う気がする。私どころか私の子供やその先まで、その血と付き合う気がするのだ。

「分かりました。ジョルジオ様には私から伝えておきます。ではアレックス殿下はどうぞ頑張って下さい。」

ロバートはそう言って頭を下げると静かに出て行った。
追い上げられた体はまだ熱く火照っていたが、早々に側妃の元に行き種付けを済ませてこよう。

「ジェンキンス、今日はこれで側妃の元へ行く。湯あみを手伝ってくれ。ルークが行く家の事は明日聞く。相応しい贈り物も考えておいてくれ。」

「畏まりました。」

執務室側の逆にある扉は浴室へと続く扉だ、その扉が開かれジェンキンスに手を引かれ浴室へと入る。
シルヴァニア家の男達は優しく私の体を清め拭き、香油を軽く肌に塗り込めていく。
服を着せ、髪を整え私を側妃の元へと送り出す。
幼かった頃のルークの屈託な笑顔や「あにうえ!」と小さな体で私に抱き付いてきた事を思い出し胸がキュッと痛む。
あの小さな弟がいつの間にか婚姻するような大人になったのか……そう思うと何だか感慨深かった。
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