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主気分になってみよう!(ユキ)

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タシン!タシン!
うん?何か枕元が叩かれてる?
うっすら目を開けると、真っ白い雪狼が瞳をキラキラさせてこっちを見てる。
あっ!目があった!

ベロベロベロ!
長くて温かいユキの舌が顔じゅう舐め回してくる。
ベッドに乗りかかってベロベロと舐め回してくる。
この顔舐め攻撃は体を起こすまで続く。
よっと体を起こすと、ユキはシタッと床にお座りして待っている。
ベッドから降りて歩き出すと、ユキはピッタリと横に付いて歩く。
立ち止まってユキを見ると、こちらを見上げる。
まるで「どうしたの?」と言うように。
ユキは賢い、ずっと黙ってこちらを見る。
長く滑らかな白い毛のユキの頭を撫でると、気持ち良さそうに目を細める。

「さて、行ってこようか。」

キューンキューン(行かないで!)

賢いユキが離れたくなくて甘え鳴きをする。

「待ってて。」

ワフッ(はい!)

お座りして見送ってくれるユキの目は少しだけ潤んでいる。






扉を開けた瞬間、目に入るのはお座りして長くて白いキレイな尻尾を振っているユキの姿。

「ただいま」

ワフッ!キューン(待ってた!ご主人様!)

歩くのを邪魔するように、纏わり付いて離れない。
ソファに座ると膝上に顎を乗せて、こちらを見つめている。
無言の要求に負けて、撫でる。
温かい部屋、ソファでユキを撫でながら過ごす時間。
足に当たる温かいユキの体温……

クゥーンクゥーン(好き!ご主人様、大好き!)

「うん、私もユキの事好きだよ。」
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