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この旅最大の喜び(見守り隊・隊員)
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今日も今日とて、後ろに王都の連中がいるが連中は連中で大変そうだった。
使えない騎士がいて可哀想だと思ったが、その騎士達は全て魔物に殺された。
連中は雷狼の事があってから、野営地を近くにしていた。
今日もほぼ隣に設営していて、今回に至ってはくっついてやがる。
連中に付いている第三王子のへっぴり腰ぶりに、同じ隊員達で分からないように隠語を作って下らない話で盛り上がってる。
最も、そんな話より最近はもっぱら俺等が一番人気のノエルちゃんの話ばっかりだけどな!
「おいっ!何、ボサッとしてる!」
「はっ?何だと。」
つい、カチンと来て声を掛けてきた奴に食ってかかった。
「おい、何だよ!怒ってんじょねぇよ。今、俺等の一番馬車にノエルちゃんが寝てんだよ!」
「ホントかよ!早く言えよ!何でノエルちゃん、寝てんだよ!」
奴も俺も走りだしていた。
「知らねぇよ!俺は三番隊の奴から聞いたんだ、あいつ泣く泣く設営に行ったんだよ。」
「ついてねぇ!」
俺達、二番隊後方支援一番馬車には人だかりが出来ていた。
だが全員無言で馬車の中を順番に覗き込んで行く……俺達も黙って順番を待って覗き込む。馬車の中、クルンと丸まって寝てるノエルちゃんはスピスピと可愛らしい音を立てて寝ている。
一度見た奴も順番待ちの列に再度並んで待つ……どんどん人が増えてきた気がするが、大事なのはノエルちゃんを見る事だ。
俺達も並びなおして後、もうちょっと……そんな時だった。
「ウニャァァァァァァァン!!ニャッ!ニャァァァァァァン!ご主人がいないにゃぁぁぁぁ!」
ノエルちゃんが泣いている!ルーク殿下を求めて泣いてる!
「ノエルちゃん、ルーク殿下は今エリーゼ様と居るぞ。さっ、泣き止んで。」
おお!我等が二番隊隊長はさすがだぜ!ノエルちゃんがピタッと泣き止んだぜ!
「ニャッ……にゃあん……ご主人のトコいくにゃ……」
ヨジヨジと馬車から降りると、ネコのように四つ足で走って行ってしまった。
「行っちまったな……」
「ああ、行っちまったな。」
「やっぱりルーク殿下が一番なんだな。」
「ここにノエルちゃんの温もりがっ!」
なんかおかしげな事言ってる奴がいたが、だいたいは皆同じ気持ちだった。
「それにしても、ノエルちゃんの泣き声も可愛くて胸が痛くなるな。」
俺は素直にそう、呟いた。
「俺もだ!」
「本当か、俺も同じ気持ちだよ。」
どうやら、俺と同じ気持ちの奴がそれなりにいるようだ。
やはり俺達は同士なのだ。
隊長が俺の肩をポンと叩いて、ウンウンと頷いた。
俺達は、見守り隊……エリーゼ様とルーク殿下の立ち歩きネコを見守る事を心に誓った隊員だ。
使えない騎士がいて可哀想だと思ったが、その騎士達は全て魔物に殺された。
連中は雷狼の事があってから、野営地を近くにしていた。
今日もほぼ隣に設営していて、今回に至ってはくっついてやがる。
連中に付いている第三王子のへっぴり腰ぶりに、同じ隊員達で分からないように隠語を作って下らない話で盛り上がってる。
最も、そんな話より最近はもっぱら俺等が一番人気のノエルちゃんの話ばっかりだけどな!
「おいっ!何、ボサッとしてる!」
「はっ?何だと。」
つい、カチンと来て声を掛けてきた奴に食ってかかった。
「おい、何だよ!怒ってんじょねぇよ。今、俺等の一番馬車にノエルちゃんが寝てんだよ!」
「ホントかよ!早く言えよ!何でノエルちゃん、寝てんだよ!」
奴も俺も走りだしていた。
「知らねぇよ!俺は三番隊の奴から聞いたんだ、あいつ泣く泣く設営に行ったんだよ。」
「ついてねぇ!」
俺達、二番隊後方支援一番馬車には人だかりが出来ていた。
だが全員無言で馬車の中を順番に覗き込んで行く……俺達も黙って順番を待って覗き込む。馬車の中、クルンと丸まって寝てるノエルちゃんはスピスピと可愛らしい音を立てて寝ている。
一度見た奴も順番待ちの列に再度並んで待つ……どんどん人が増えてきた気がするが、大事なのはノエルちゃんを見る事だ。
俺達も並びなおして後、もうちょっと……そんな時だった。
「ウニャァァァァァァァン!!ニャッ!ニャァァァァァァン!ご主人がいないにゃぁぁぁぁ!」
ノエルちゃんが泣いている!ルーク殿下を求めて泣いてる!
「ノエルちゃん、ルーク殿下は今エリーゼ様と居るぞ。さっ、泣き止んで。」
おお!我等が二番隊隊長はさすがだぜ!ノエルちゃんがピタッと泣き止んだぜ!
「ニャッ……にゃあん……ご主人のトコいくにゃ……」
ヨジヨジと馬車から降りると、ネコのように四つ足で走って行ってしまった。
「行っちまったな……」
「ああ、行っちまったな。」
「やっぱりルーク殿下が一番なんだな。」
「ここにノエルちゃんの温もりがっ!」
なんかおかしげな事言ってる奴がいたが、だいたいは皆同じ気持ちだった。
「それにしても、ノエルちゃんの泣き声も可愛くて胸が痛くなるな。」
俺は素直にそう、呟いた。
「俺もだ!」
「本当か、俺も同じ気持ちだよ。」
どうやら、俺と同じ気持ちの奴がそれなりにいるようだ。
やはり俺達は同士なのだ。
隊長が俺の肩をポンと叩いて、ウンウンと頷いた。
俺達は、見守り隊……エリーゼ様とルーク殿下の立ち歩きネコを見守る事を心に誓った隊員だ。
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