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(笑)の裏!!男湯では!

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中々の広さの岩風呂に男達はそれぞれ気持ち良さそう、温泉に浸かっていた。
それぞれが仲の良い者同士、隣り合い和気あいあいとしているようだがある者は猫らしきモノとある者は一人きりで浸かっていた。
穏やかな時間が流れてると思ったが、女湯から聞こえた声で男湯は騒然となる。

『ご主人のポヨンポヨンしてきもちイイにゃー!いつもとちがってスゴイきもちイイにゃー!』

子供のようなちょっと高い声色の声に、真っ先に反応したのは猫らしきモノと一緒にいた若者だった。
若者は立ち上がる事無く、ソロソロと岩風呂の端に近付くとチャパチャパと手を風呂の外に出して湯を掛けていた。
外に流れる湯は僅かに赤かった……どうやら、鼻血を出したようだが冷静に対処をしていた。
若者は何故か湯から出る事を拒否していたが、湯を汚さないよう気遣っていた。
黙々と鼻を拭っては、外側へと湯で血に濡れた指先を流していた。
女湯から聞こえる声に反応したのは、若者だけではなかった。
一人きりで大人しく湯に浸かっていた少々軟弱そうな若者もだった。
湯あたりになりかかっていたのか、真っ赤な顔でそのまま盛大に鼻血を噴いたのだ。
あろう事か、軟弱そうな若者はそのまま仰向けになるように岩風呂の中倒れたのだ。
慌てたのは他の青年達や年嵩のいった者達だった。
ある者達は軟弱そうな若者を岩風呂から出して、横たえさせた。ある者達は汚れた湯を手桶でもってかき出した。
それでも女湯からは時折、声が聞こえて来るものだからか横たわった軟弱そうな若者は更に何か想像したのだろう。それなりに人がいるにも関わらず若さ故か、萎びていたモノがムクムクと起き出した。
何がどうしてか……何故そうなったのか……
年嵩の男同士が軟弱そうな若者の目線が来る所に移動し、一人がもう一人の萎びていたモノを扱きだしそそり立たせました。
ただでさえ大きいモノが凶器にしか見えないモノになったが、余りの凶悪さに軟弱そうな若者の目は釘付けでした。
青年達も悪い顔でニヤニヤ笑いだし、年嵩の男達の両横に立つと同じようにそそり立たせてきました。
いつの間にか軟弱そうな若者の側に、一人の青年が跪き軟弱そうな若者の口を抑えてました。不用意に叫び出さないように。

年嵩の男と青年達は、凶器にしか見えないモノを扱かれ子種を軟弱そうな若者に向かって放出しました。
軟弱そうな若者は声にならない叫びをあげ、気を失いました。

猫らしきモノと一緒にいた若者は何も気付かないまま、黙々と鼻血の処理をまだしていました。

「ご主人もポヨンポヨンしてるにゃ。プカプカもしてるにゃ!ご主人「フミフミはダメだ!」……フミフミしたかったにゃ……」

そんな言葉が男湯に響きました。
残念な事に、男湯の言葉は女湯には聞こえませんでした。
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