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繰り返す出逢い
可愛いあの娘は誰のもの
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五月半ばの日曜日、私は職場の先輩を連れて花香との待ち合わせの場所へと向かっていた。先輩にはただ、友達と会うとだけ伝えてある。察しの良い先輩のことだから、私の小さな企みなんてとっくに気付いているだろうけれど。
前の週の日曜夜。いつものように電話でしゃべっていたら花香がこう言った。
「ねぇ、衣里 ちゃん、私気晴らししたいな。今度の日曜日、ちょうどお休みだから、ゆっくり会っておしゃべりしようよ。」
小学校時代からの仲良しといえど、互いに成人して就職すれば、ゆっくり会って話せるチャンスは少ない。
私は優秀な先輩のおかげで時間外労働こそ少ないけれど、勤務中はまるで書類を書きながら走っているかのように忙しくて、帰宅する頃にはクタクタだ。
一方の花香は、自宅の最寄り駅から近いドラッグストアの中の調剤薬局に勤めている薬剤師で、土曜・日曜も出勤だし、遅番の日は店を出るのが閉店直後の22時過ぎ。心配したご両親が花香の従兄に当たる洸一さんに頼んで迎えに行ってもらっているらしいけれど、洸一さんは度が過ぎた花香ラブな過保護の人で、べったり寄り添う従兄にうんざりしてきたのだそうだ。
花香曰く
「洸ちゃんはいい人だけど、ちょっと重たいのよね。」
でも、小柄で花のように可愛らしい花香は子供の頃から男子に付きまとわれやすく、大人になったからといって夜の独り歩きなんてさせられないというご両親の気持ちももっともだと思う。
高校を卒業するまでは、いわゆる寄り付く虫を追い払うのは私の役目だったから。
翌月曜日、私は職場に着いてすぐ、先輩の予定を確かめた。
「先輩、次の日曜って空いていますか?」
「なんだ、月曜の朝から。空いてるが、どうした?何か用事か?」
一瞬、眉をひそめたものの、すぐに返事が返ってくるところはさすが先輩だと思う。
「友達と会うんですが、先輩と気が合いそうな子なんで、どうかなと思いまして。」
しまった!子じゃなくて、人って言うべきだったかな。女の子ってバレたら断られるかもしれない。
「ふうん、まあ構わないよ。もし、面白くないヤツだったらすぐに帰るけど、それでよければ。」
「はい、大丈夫です。じゃ、決まりですね。時間とか場所とか後で連絡します。」
「わかった。ところで、先週のレポート、よくできていたぞ。 僕の署名入れといたから、すぐ上の部署に送って。」
「はい、わかりました。」
「それと金曜の会議の資料、もっと内容を濃くして。」
ホッとしたのもつかの間、すぐに仕事モードに切り替えられた。
先輩は飴と鞭の使い方が上手いと思う。
深田 爽真先輩は職場では3つ年上の先輩で、私が新入社員の頃の教育係でもある。仕事ができる頼れる先輩だ。
私が失敗しても怒鳴ったりけなしたりしない。ため息をつかれてしまうことはあるけれど、今ではそれが先輩なりの気持ちの切り替え方だとわかっている。
細身の長身で短くもなく長くもなく整えた髪、すっきりと端正な顔立ち、スマートな眼鏡、落ち着き払った声で話す様子は冷たい人だと思われがちだけど、無駄のない短めの言葉には思いやりが込められていて、穏やかで優しい人なのだ。
こんな素敵な人が身近にいて、恋をしないわけがない。だけど、私の恋は報われないとわかっているし、毎日一緒に働けるだけで、充分幸せなのだ。
先輩の見た目の良さにつられて告白してくる人もいるけれど、大抵、あっさりと断られる。「僕は相手は自分で見つけると決めているんだ。それに、それはあなたじゃない。」こうまできっぱり言われると、普通の人は諦めると思う。
私がいつもそばにいるからだと、やっかんでくる人もいたけれど、先輩の
「この子は使える、うまく育った後輩だから、仕事が捗って良いんだ。」
という鬼畜発言のおかげで、仕事上の小間使いのような存在だと認識されるようになった。腰巾着だなんて陰で言う人もいるけど、気にしない。先輩と楽しく働ける日々を大切にしたいから。だって、私の過去の記憶が繰り返されるのなら、先輩は…。
約束の日曜日、待ち合わせ場所に5分前に着いた。 向こうからやって来る花香を見た先輩が目を見張っている。やっぱり。予想どおりの反応に少し笑いたくなる。まだ待ち合わせの相手があの子だと知らせてもいないのに。
花香は今日も可愛い。屈託がなく明るくて可愛らしい花香は、その名のとおり花の香りがしそうな女の子。ちょっとひねくれていて、可愛げのない私とは大違いだ。
「君の友達って、彼女か?」
「そうです。同級生の谷津 花香です。」
「はなか、か。可愛いな。」
先輩の薄い唇の端が少し上がるのが見えた。
「あの、そばに付いてる男は誰かわかるか?」
花香の隣で周囲を警戒するように見渡している派手な男性に気付いたようだ。
「ああ、あれは花香の従兄弟の洸一さんです。もう花香を溺愛していて、あの子が出かけると大抵ついてくるんですよ。」
「ふうん、従兄弟、ね。」
気のない返事をした先輩は視線を花香に戻して見つめていた。
こちらに気付いた花香が手を振りながらやってきた。
「衣里ちゃん、お待たせ。洸ちゃん、ついてきちゃった。」
ごめんと小さく言ってる花香が可愛くて癒される。
「いいの、いいの。こっちも男性連れだよ。」
笑いながら洸一さんを見ると、やっぱり警戒してる。花香も少し驚いたみたい。
「ほら、いつも話してるでしょ、こちらが先輩の深田 爽真さん。」
花香はピクッと震えてから先輩を見上げた。
「初めまして。谷津 花香と申します。お噂は予々衣里ちゃんから伺っています。」
「へぇ、どんな噂かな?」
深田先輩としては見たこともない満面の笑みが花香を見下ろしている。
「あの、えっと、あの…。」
言葉に詰まった花香も先輩から目が離せない様子。
「ちょっと、ここで見つめあっても、往来の邪魔よ。」
洸一さんが2人を現実に引き戻す。
「じゃ、近くにいい感じの店があるんで、そこでお茶でも。」
洸一さんをチラ見した先輩はすかさず主導権を握るつもりのようだ。
私たちは先輩が提案したカフェに向かって歩き始めた。
当然のように花香に寄り添ってリードする先輩。
私と洸一さんは2人を後ろから追う形になる。
やっぱり私は2人を見守る役目なんだな。
「衣里ちゃん、あなた、何て人連れてきたのよ。」
洸一さんの言葉が非難がましくても、私は気にしない。
程なくカフェに着くと、4人掛けのテーブルに案内される。白を基調とした店内は明るいが落ち着いていて、静かに流れるボサノヴァに夏が近いと感じた。
先輩と花香は隣り合う席に座り、一緒にメニュを眺めたりして、もう打ち解けたようだ。
2人とも読書が趣味で、好きなジャンルは歴史小説だと知ると、ある作家の新刊についておしゃべりをはじめた。
2人を見ていた洸一さんは優雅な仕草でコーヒーを飲んだ。
「衣里ちゃんは相変わらず、幸せそうに花香を眺めるねぇ。」
洸一さんは4つ年上のとても綺麗な人で、時々オネエ言葉が出るので間違われるがそういう趣味の人ではない。心配性で少し口煩く、それでもてないのよと花香にからかわれている。今までも、花香の両親に頼まれてからはもっと頻繁に花香の保護者よろしくついて回っている。カフェに着いてから、視線を集めているのは洸一さんのほうで、それは先輩と花香には好都合だと思う。
今日も洸一さんがついてくることは予想どおり。それがわかっているからこそ、私は先輩と花香を引き合わせたのだ。2人が出会うことは決まっている。ならば、洸一さんには2人の交際を認めて貰いたい。
「だって可愛いじゃないですか。可愛い女の子はこの世の正義です。」
「何それ。」
おどけた私を切り捨てるように手を振る。
「全く、何て人、連れてきちゃったのよ。ずっと気をつけていたのに。」
独り言のような言葉にハッとする。もしかしたら洸一さんも先輩と花香のこと、わかってるのかな。
「今度は病気に負けるようなヤワな人じゃないと良いけど。長生きすれば良いってもんじゃないけどさ。」
今度は、ということは、前を知っているということかもしれない。
「先輩はとても健康ですよ。鍛えてるし、タバコは吸わないし、お酒はほどほどですし。」
洸一さんの視線に探るような色が浮かんだけれど、それはすぐに消えた。
「そう。それで性格はどうなのかしら?」
「それはもう、非の打ち所がないってくらいの自慢の先輩ですよ!」
「へぇ、そう。」
少し寂しそうなため息が漏れた。
「またあの子をソウマに取られちゃうんだねぇ。」
やっぱり、洸一さんも昔の記憶があるんだな。
「ねぇ、洸一さん、私と花香、同い年ですから。」
「それがどうかしたの?」
「もう25になったんですよ。」
洸一さんは、ウッと息を詰めた。
25。それは前世、花香が、いや、華恵が亡くなった年齢なのだ。
私は前世の宗馬兄さんと華恵のことを思い出さずにはいられなかった。
前の週の日曜夜。いつものように電話でしゃべっていたら花香がこう言った。
「ねぇ、衣里 ちゃん、私気晴らししたいな。今度の日曜日、ちょうどお休みだから、ゆっくり会っておしゃべりしようよ。」
小学校時代からの仲良しといえど、互いに成人して就職すれば、ゆっくり会って話せるチャンスは少ない。
私は優秀な先輩のおかげで時間外労働こそ少ないけれど、勤務中はまるで書類を書きながら走っているかのように忙しくて、帰宅する頃にはクタクタだ。
一方の花香は、自宅の最寄り駅から近いドラッグストアの中の調剤薬局に勤めている薬剤師で、土曜・日曜も出勤だし、遅番の日は店を出るのが閉店直後の22時過ぎ。心配したご両親が花香の従兄に当たる洸一さんに頼んで迎えに行ってもらっているらしいけれど、洸一さんは度が過ぎた花香ラブな過保護の人で、べったり寄り添う従兄にうんざりしてきたのだそうだ。
花香曰く
「洸ちゃんはいい人だけど、ちょっと重たいのよね。」
でも、小柄で花のように可愛らしい花香は子供の頃から男子に付きまとわれやすく、大人になったからといって夜の独り歩きなんてさせられないというご両親の気持ちももっともだと思う。
高校を卒業するまでは、いわゆる寄り付く虫を追い払うのは私の役目だったから。
翌月曜日、私は職場に着いてすぐ、先輩の予定を確かめた。
「先輩、次の日曜って空いていますか?」
「なんだ、月曜の朝から。空いてるが、どうした?何か用事か?」
一瞬、眉をひそめたものの、すぐに返事が返ってくるところはさすが先輩だと思う。
「友達と会うんですが、先輩と気が合いそうな子なんで、どうかなと思いまして。」
しまった!子じゃなくて、人って言うべきだったかな。女の子ってバレたら断られるかもしれない。
「ふうん、まあ構わないよ。もし、面白くないヤツだったらすぐに帰るけど、それでよければ。」
「はい、大丈夫です。じゃ、決まりですね。時間とか場所とか後で連絡します。」
「わかった。ところで、先週のレポート、よくできていたぞ。 僕の署名入れといたから、すぐ上の部署に送って。」
「はい、わかりました。」
「それと金曜の会議の資料、もっと内容を濃くして。」
ホッとしたのもつかの間、すぐに仕事モードに切り替えられた。
先輩は飴と鞭の使い方が上手いと思う。
深田 爽真先輩は職場では3つ年上の先輩で、私が新入社員の頃の教育係でもある。仕事ができる頼れる先輩だ。
私が失敗しても怒鳴ったりけなしたりしない。ため息をつかれてしまうことはあるけれど、今ではそれが先輩なりの気持ちの切り替え方だとわかっている。
細身の長身で短くもなく長くもなく整えた髪、すっきりと端正な顔立ち、スマートな眼鏡、落ち着き払った声で話す様子は冷たい人だと思われがちだけど、無駄のない短めの言葉には思いやりが込められていて、穏やかで優しい人なのだ。
こんな素敵な人が身近にいて、恋をしないわけがない。だけど、私の恋は報われないとわかっているし、毎日一緒に働けるだけで、充分幸せなのだ。
先輩の見た目の良さにつられて告白してくる人もいるけれど、大抵、あっさりと断られる。「僕は相手は自分で見つけると決めているんだ。それに、それはあなたじゃない。」こうまできっぱり言われると、普通の人は諦めると思う。
私がいつもそばにいるからだと、やっかんでくる人もいたけれど、先輩の
「この子は使える、うまく育った後輩だから、仕事が捗って良いんだ。」
という鬼畜発言のおかげで、仕事上の小間使いのような存在だと認識されるようになった。腰巾着だなんて陰で言う人もいるけど、気にしない。先輩と楽しく働ける日々を大切にしたいから。だって、私の過去の記憶が繰り返されるのなら、先輩は…。
約束の日曜日、待ち合わせ場所に5分前に着いた。 向こうからやって来る花香を見た先輩が目を見張っている。やっぱり。予想どおりの反応に少し笑いたくなる。まだ待ち合わせの相手があの子だと知らせてもいないのに。
花香は今日も可愛い。屈託がなく明るくて可愛らしい花香は、その名のとおり花の香りがしそうな女の子。ちょっとひねくれていて、可愛げのない私とは大違いだ。
「君の友達って、彼女か?」
「そうです。同級生の谷津 花香です。」
「はなか、か。可愛いな。」
先輩の薄い唇の端が少し上がるのが見えた。
「あの、そばに付いてる男は誰かわかるか?」
花香の隣で周囲を警戒するように見渡している派手な男性に気付いたようだ。
「ああ、あれは花香の従兄弟の洸一さんです。もう花香を溺愛していて、あの子が出かけると大抵ついてくるんですよ。」
「ふうん、従兄弟、ね。」
気のない返事をした先輩は視線を花香に戻して見つめていた。
こちらに気付いた花香が手を振りながらやってきた。
「衣里ちゃん、お待たせ。洸ちゃん、ついてきちゃった。」
ごめんと小さく言ってる花香が可愛くて癒される。
「いいの、いいの。こっちも男性連れだよ。」
笑いながら洸一さんを見ると、やっぱり警戒してる。花香も少し驚いたみたい。
「ほら、いつも話してるでしょ、こちらが先輩の深田 爽真さん。」
花香はピクッと震えてから先輩を見上げた。
「初めまして。谷津 花香と申します。お噂は予々衣里ちゃんから伺っています。」
「へぇ、どんな噂かな?」
深田先輩としては見たこともない満面の笑みが花香を見下ろしている。
「あの、えっと、あの…。」
言葉に詰まった花香も先輩から目が離せない様子。
「ちょっと、ここで見つめあっても、往来の邪魔よ。」
洸一さんが2人を現実に引き戻す。
「じゃ、近くにいい感じの店があるんで、そこでお茶でも。」
洸一さんをチラ見した先輩はすかさず主導権を握るつもりのようだ。
私たちは先輩が提案したカフェに向かって歩き始めた。
当然のように花香に寄り添ってリードする先輩。
私と洸一さんは2人を後ろから追う形になる。
やっぱり私は2人を見守る役目なんだな。
「衣里ちゃん、あなた、何て人連れてきたのよ。」
洸一さんの言葉が非難がましくても、私は気にしない。
程なくカフェに着くと、4人掛けのテーブルに案内される。白を基調とした店内は明るいが落ち着いていて、静かに流れるボサノヴァに夏が近いと感じた。
先輩と花香は隣り合う席に座り、一緒にメニュを眺めたりして、もう打ち解けたようだ。
2人とも読書が趣味で、好きなジャンルは歴史小説だと知ると、ある作家の新刊についておしゃべりをはじめた。
2人を見ていた洸一さんは優雅な仕草でコーヒーを飲んだ。
「衣里ちゃんは相変わらず、幸せそうに花香を眺めるねぇ。」
洸一さんは4つ年上のとても綺麗な人で、時々オネエ言葉が出るので間違われるがそういう趣味の人ではない。心配性で少し口煩く、それでもてないのよと花香にからかわれている。今までも、花香の両親に頼まれてからはもっと頻繁に花香の保護者よろしくついて回っている。カフェに着いてから、視線を集めているのは洸一さんのほうで、それは先輩と花香には好都合だと思う。
今日も洸一さんがついてくることは予想どおり。それがわかっているからこそ、私は先輩と花香を引き合わせたのだ。2人が出会うことは決まっている。ならば、洸一さんには2人の交際を認めて貰いたい。
「だって可愛いじゃないですか。可愛い女の子はこの世の正義です。」
「何それ。」
おどけた私を切り捨てるように手を振る。
「全く、何て人、連れてきちゃったのよ。ずっと気をつけていたのに。」
独り言のような言葉にハッとする。もしかしたら洸一さんも先輩と花香のこと、わかってるのかな。
「今度は病気に負けるようなヤワな人じゃないと良いけど。長生きすれば良いってもんじゃないけどさ。」
今度は、ということは、前を知っているということかもしれない。
「先輩はとても健康ですよ。鍛えてるし、タバコは吸わないし、お酒はほどほどですし。」
洸一さんの視線に探るような色が浮かんだけれど、それはすぐに消えた。
「そう。それで性格はどうなのかしら?」
「それはもう、非の打ち所がないってくらいの自慢の先輩ですよ!」
「へぇ、そう。」
少し寂しそうなため息が漏れた。
「またあの子をソウマに取られちゃうんだねぇ。」
やっぱり、洸一さんも昔の記憶があるんだな。
「ねぇ、洸一さん、私と花香、同い年ですから。」
「それがどうかしたの?」
「もう25になったんですよ。」
洸一さんは、ウッと息を詰めた。
25。それは前世、花香が、いや、華恵が亡くなった年齢なのだ。
私は前世の宗馬兄さんと華恵のことを思い出さずにはいられなかった。
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