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なんでもしてあげる
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あるところに、なんでもしてあげる妖精がいました。
なんでもしてあげるという事は、どんな願い事も叶えてくれるという事でした。
「孫の顔が見たい」と、或る国のお爺さんが妖精に頼みました。
お爺さんには娘が一人いました。
その娘は結婚していましたが、なかなか子供が産まれませんでした。
なんでもしてあげる妖精は、その願いを叶えてあげる事にしました。
まもなくして。お爺さんは、孫にあうことが出来ました。
願いが叶ったお爺さんは言いました。「有り難う、神様」
「病気の夫を治して下さい」と、或る国のお婆さんが妖精に頼みました。
お婆さんの夫は、奇跡でもおきない限り、治らない病気を患っていました。
なんでもしてあげる妖精は、その願いを叶えてあげる事にしました。
まもなくして。お婆さんの夫の病気は治りました。
願いが叶ったお婆さんは言いました。「有り難う、神様」
「お金持ちになりたい」と、或る国の女性が妖精に頼みました。
女性の家は貧しく、夫と三人の子供の五人暮らしで、
その日一日を暮らす食べ物にも困る程の困窮した生活を送っていました。
なんでもしてあげる妖精は、その願いを叶えてあげる事にしました。
まもなくして。女性の生活は一変します。
なけなしのお金で買った宝くじが当たったのです。
願いが叶った女性は言いました。「有り難う、神様」
「誰もが従う権力者になりたい」と、或る国の男性が妖精に頼みました。
男性は頭も良く、礼儀正しい素晴らしい人物でした。
なんでもしてあげる妖精は、その願いを叶えてあげる事にしました。
まもなくして。男性は時の権力者となります。
願いが叶った男性は言いました。「有り難う、神様」
「僕を死なせて下さい」と、或る国の少年が妖精に頼みました。
その願いを聞いた妖精は戸惑います。
今まで聞いてきた願いは、どれも幸福を願うものだったのに、
何故そのような事を願うのか、妖精にも分かりません。
そこで初めて妖精は少年に問い掛けます。
すると少年は言いました。「いじめに苦しんでいる」と。
そういえば少年の肌の色は、今までの人々と少し違っているようです。
けれど、それだけの事で少年を死なせる訳にはいきません。
それぐらいなんでもしてあげるはずの妖精も分かっています。
何度か押し問答が続きます。
そうして。少年が勝ちました。
最後の最後に、少年は言いました。「有り難う、神様」
少年の願いを叶えてから。
妖精は心の中の何処かにぽっかりと穴があいたように感じられるようになりました。
それでも、なんでもしてくれる妖精への願い事は尽きる事がありません。
「世界中で戦争をおこして下さい」と、或る国の少女が妖精に頼みました。
今度こそ、妖精はその願い事のおかしさに気付きます。
何故?と問い掛ける前に、少女は口を開きます。
「両親が戦争で殺されたから」
いたいけな少女の瞳が妖精を追い込みます。
どうしたらその変な願い事をやめてくれるかと悪戦苦闘している妖精に、
とうとう大声で少女は叫びました。
「なんで駄目なの?悪魔のくせに!!」
妖精には、何を言われたのか、すぐには理解出来ませんでした。
悪魔?妖精はたじろぎながら、辺りを見渡します。
ちょうどそこに何発もの弾丸が当たった跡のある鏡がありました。
左上半分が割れた鏡には、妖精の姿が映っています。
そこには、美しく輝く飴色の羽根を持つ、愛くるしい姿は映っていませんでした。
少女の言う通り。そこに映っていたのは、漆黒の、
コウモリの様にイビツな形をした羽根を持つ一体の怪物でした。
その姿を見た妖精、いえ、悪魔は、すべてを悟ります。
そして今まで願いを叶えてあげた人々の、
「有り難う、神様」という最後の言葉を思い出します。
カミサマ、ワタシハナニヲシタノデスカ?・・・その疑問に、神様は答えます。
「孫の顔が見たい」と言ったお爺さんは、
孫の顔を見たその数分後、自動車の事故で亡くなっていました。
「病気の夫を治して下さい」と言ったお婆さんは、
奇妙な事にその夫と同じ病気になり、亡くなっていました。
「お金持ちになりたい」と言った女性は、
お金に目が眩んだ夫によって殺されていました。
そして、「誰もが従う権力者になりたい」と言った男性は、
立派な独裁者となり、数千人もの人々を殺害していました。
その後。独裁者は迫害された人々により命を奪われます。
そんな中で唯一、「僕を死なせて下さい」と言った少年だけは、
家族達の手厚い供養で葬られていました。
願いを叶えた人々はそれぞれに命をおとし、自分を妖精だと思っていた悪魔は、
願いを叶えるかわりにその代価としてその人の命を支払わせていたのです。
それが分かった悪魔は、「世界中で戦争をおこして下さい」と言った少女の願いを、
叶えられそうにないと少女に告げます。
たった一人の少年の死が。
悪魔にはとても重たく、とてつもない重圧となっていたのです。
いえ、その少年だけではありません。自分が手をかけていないとしても、
無くなってしまった命達はもう二度と戻ってきません。なんでもしてあげる、
の妖精だった悪魔は、もうどうしていいのか分かりません。
悩んだ挙げ句、悪魔は行動を起こします。
自分が悪魔だと分かった時点で。その指先から炎をおこせることを知っていたのです。
そうです。悪魔は自らの身体に火を付けたのです。
燃え盛る炎の中、こんな事を叫びながら。
オネガイデス、カミサマ。ミナニミライヲ!!
オオオォォーンという雄叫びを最後に悪魔は灰になりました。
目の前でその姿を見た、戦争を願った少女は、涙を流しながら震えていました。
戦争になればこんな光景が無限に広がってゆくと。
少女は知り、誰かを恨んだ時。自分の心も死ぬのだと気付いたのです。
なんでもしてあげる、の妖精、いえ悪魔、もとい一体の怪物。
彼か彼女は、いったい何だったのか・・・それは誰にも分かりません。
けれど、人々の中で。確実に育つ可能性のある<何か>なのです。
見る者。願う者によってその姿は、妖精、天使や悪魔。時に神様にも変わるのです。
そして。この物語には続きがあります。
戦争を願った少女が、数ヶ月後、生きわかれの姉と出逢う事が出来たのです。
そう、少女は戦争をおこさなかったのです。
まぁ正確には願うことをやめたのですが・・・。
そしてもう一つ。怪物の最後の叫びが聞こえたのか、神様も動きます。
今度こそ本当の、美しく輝く飴色の羽根を持つ、愛くるしい姿をした妖精となって。
死を願った少年と共に幸せに暮らしています。
けれども。もう妖精はなんでもしてあげる事を金輪際やめました。とさ。
a2pro
なんでもしてあげるという事は、どんな願い事も叶えてくれるという事でした。
「孫の顔が見たい」と、或る国のお爺さんが妖精に頼みました。
お爺さんには娘が一人いました。
その娘は結婚していましたが、なかなか子供が産まれませんでした。
なんでもしてあげる妖精は、その願いを叶えてあげる事にしました。
まもなくして。お爺さんは、孫にあうことが出来ました。
願いが叶ったお爺さんは言いました。「有り難う、神様」
「病気の夫を治して下さい」と、或る国のお婆さんが妖精に頼みました。
お婆さんの夫は、奇跡でもおきない限り、治らない病気を患っていました。
なんでもしてあげる妖精は、その願いを叶えてあげる事にしました。
まもなくして。お婆さんの夫の病気は治りました。
願いが叶ったお婆さんは言いました。「有り難う、神様」
「お金持ちになりたい」と、或る国の女性が妖精に頼みました。
女性の家は貧しく、夫と三人の子供の五人暮らしで、
その日一日を暮らす食べ物にも困る程の困窮した生活を送っていました。
なんでもしてあげる妖精は、その願いを叶えてあげる事にしました。
まもなくして。女性の生活は一変します。
なけなしのお金で買った宝くじが当たったのです。
願いが叶った女性は言いました。「有り難う、神様」
「誰もが従う権力者になりたい」と、或る国の男性が妖精に頼みました。
男性は頭も良く、礼儀正しい素晴らしい人物でした。
なんでもしてあげる妖精は、その願いを叶えてあげる事にしました。
まもなくして。男性は時の権力者となります。
願いが叶った男性は言いました。「有り難う、神様」
「僕を死なせて下さい」と、或る国の少年が妖精に頼みました。
その願いを聞いた妖精は戸惑います。
今まで聞いてきた願いは、どれも幸福を願うものだったのに、
何故そのような事を願うのか、妖精にも分かりません。
そこで初めて妖精は少年に問い掛けます。
すると少年は言いました。「いじめに苦しんでいる」と。
そういえば少年の肌の色は、今までの人々と少し違っているようです。
けれど、それだけの事で少年を死なせる訳にはいきません。
それぐらいなんでもしてあげるはずの妖精も分かっています。
何度か押し問答が続きます。
そうして。少年が勝ちました。
最後の最後に、少年は言いました。「有り難う、神様」
少年の願いを叶えてから。
妖精は心の中の何処かにぽっかりと穴があいたように感じられるようになりました。
それでも、なんでもしてくれる妖精への願い事は尽きる事がありません。
「世界中で戦争をおこして下さい」と、或る国の少女が妖精に頼みました。
今度こそ、妖精はその願い事のおかしさに気付きます。
何故?と問い掛ける前に、少女は口を開きます。
「両親が戦争で殺されたから」
いたいけな少女の瞳が妖精を追い込みます。
どうしたらその変な願い事をやめてくれるかと悪戦苦闘している妖精に、
とうとう大声で少女は叫びました。
「なんで駄目なの?悪魔のくせに!!」
妖精には、何を言われたのか、すぐには理解出来ませんでした。
悪魔?妖精はたじろぎながら、辺りを見渡します。
ちょうどそこに何発もの弾丸が当たった跡のある鏡がありました。
左上半分が割れた鏡には、妖精の姿が映っています。
そこには、美しく輝く飴色の羽根を持つ、愛くるしい姿は映っていませんでした。
少女の言う通り。そこに映っていたのは、漆黒の、
コウモリの様にイビツな形をした羽根を持つ一体の怪物でした。
その姿を見た妖精、いえ、悪魔は、すべてを悟ります。
そして今まで願いを叶えてあげた人々の、
「有り難う、神様」という最後の言葉を思い出します。
カミサマ、ワタシハナニヲシタノデスカ?・・・その疑問に、神様は答えます。
「孫の顔が見たい」と言ったお爺さんは、
孫の顔を見たその数分後、自動車の事故で亡くなっていました。
「病気の夫を治して下さい」と言ったお婆さんは、
奇妙な事にその夫と同じ病気になり、亡くなっていました。
「お金持ちになりたい」と言った女性は、
お金に目が眩んだ夫によって殺されていました。
そして、「誰もが従う権力者になりたい」と言った男性は、
立派な独裁者となり、数千人もの人々を殺害していました。
その後。独裁者は迫害された人々により命を奪われます。
そんな中で唯一、「僕を死なせて下さい」と言った少年だけは、
家族達の手厚い供養で葬られていました。
願いを叶えた人々はそれぞれに命をおとし、自分を妖精だと思っていた悪魔は、
願いを叶えるかわりにその代価としてその人の命を支払わせていたのです。
それが分かった悪魔は、「世界中で戦争をおこして下さい」と言った少女の願いを、
叶えられそうにないと少女に告げます。
たった一人の少年の死が。
悪魔にはとても重たく、とてつもない重圧となっていたのです。
いえ、その少年だけではありません。自分が手をかけていないとしても、
無くなってしまった命達はもう二度と戻ってきません。なんでもしてあげる、
の妖精だった悪魔は、もうどうしていいのか分かりません。
悩んだ挙げ句、悪魔は行動を起こします。
自分が悪魔だと分かった時点で。その指先から炎をおこせることを知っていたのです。
そうです。悪魔は自らの身体に火を付けたのです。
燃え盛る炎の中、こんな事を叫びながら。
オネガイデス、カミサマ。ミナニミライヲ!!
オオオォォーンという雄叫びを最後に悪魔は灰になりました。
目の前でその姿を見た、戦争を願った少女は、涙を流しながら震えていました。
戦争になればこんな光景が無限に広がってゆくと。
少女は知り、誰かを恨んだ時。自分の心も死ぬのだと気付いたのです。
なんでもしてあげる、の妖精、いえ悪魔、もとい一体の怪物。
彼か彼女は、いったい何だったのか・・・それは誰にも分かりません。
けれど、人々の中で。確実に育つ可能性のある<何か>なのです。
見る者。願う者によってその姿は、妖精、天使や悪魔。時に神様にも変わるのです。
そして。この物語には続きがあります。
戦争を願った少女が、数ヶ月後、生きわかれの姉と出逢う事が出来たのです。
そう、少女は戦争をおこさなかったのです。
まぁ正確には願うことをやめたのですが・・・。
そしてもう一つ。怪物の最後の叫びが聞こえたのか、神様も動きます。
今度こそ本当の、美しく輝く飴色の羽根を持つ、愛くるしい姿をした妖精となって。
死を願った少年と共に幸せに暮らしています。
けれども。もう妖精はなんでもしてあげる事を金輪際やめました。とさ。
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