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世界への宿題
駄々っ子
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「再教育ぅっ?、やれるモンならっ!、やってみなよっ!、こんっのクソババァっ!」
低い姿勢で、渾身の一撃を放とうとしているスズに向けて、タマは、そんな捨て台詞と共に突貫を掛けるっ!
「――じゃあっ!、クソババァの腹から出て来たアンタはっ!、クソ娘だよぉっ!!!!!」
スズも負けじとそう言い放ち、猛スピードで駆け出して、愛娘相手に殺意を込めた一撃を振るおうと、同じく突貫を掛けたっ!
タマの振り被った拳と、スズが下段から振り上げた短槍が、猛然と交差するっ!
つまり――武器の長さ、"リーチ"に勝るスズの短槍の方が、先にタマの腹部へと迫るっ!
(――っ!?、避けようともしねぇで、一辺倒に突っ込んで来るだってぇっ!?
武器の違いを考えてねぇなんて――クソ娘の前に、バカ娘だったかい……)
スズが、愛娘の愚行を哀れみ、失望していた、ほんの一瞬の間に――彼女の短槍は、吸い込まれる様にタマの脇腹を貫こうとしている――だがっ!
(!?、槍が……弾かれっ?!)
短槍の手応えに違和感を覚えたスズが、困惑して、迫るタマの表情を見据えると――
(――えへ♪)
――タマは、ニヤリと笑みを浮かべ、勢いを殺す事無く、スズの頬へと強烈な右ストレートを見舞ったっ!
「!!!!!!、がはぁ――っ!」
完全なカウンターとして、テンプルに入ったタマの一撃を喰らい、スズは吹き飛ばされる様に倒れ込む。
「くぉっ!、くっ……はぁっ!」
スズは、戦士の本能から、立ち上がって追撃に備え様とはするが、前後不覚でたじろぎ、思う様に立ち上がれない。
「いくら母さんでも、今のをマトモに喰らったら……直ぐには立てないよ」
タマは、ふらつくスズを一瞥しながら、カオリに近付き、手刀に薄っすらと界気を込め、彼女を縛る拘束具を全て裂いた。
「タマ、さん……」
「えへ♪、ちょっと遅れちゃったね――でも、ちゃんとソウタを連れて来たよ♪」
窶れ、傷だらけのカオリに、タマは流者として請けた仕事の報告として、頼み人である彼女にそう言い伝えた。
「タ、マぁ……アンタ、ナニを――衣の中に、仕込んでぇ……」
ついには倒れこんでしまったスズは、這い蹲ってタマへと近付き、捉えたはずのタマの脇腹を見やり――
「くっ……鎖、帷子だぁ?」
「そうだよ――無手の威力を殺さずに、母さんとの武器の長さの差を補うんなら、防具に工夫すると良いって、シュウイチが教えてくれたのさ、それが"昔からの知恵"だって」
タマは、カオリに肩を貸しながら、苦しそうに敗因を探る母に向けて、秘策のタネを打ち明けた。
「……へっ!、アタシの娘は――色んなヤツの中で揉まれながら、成長してたんだねぇ……」
スズは、仰向けに大の字となり、覚悟を決めた様に目を瞑る。
「悪いけど――トドメを刺すつもり、無いからね?
カオリを早く治療して、休ませて上げるのが先だし」
「私はお前と――いや、"貴女"とは、もう一度まみえたいと思っている。
万全の状態で、憂いの無い場にてな」
タマは、死を覚悟した様子の母へ向けてそう言い捨て、リベンジの意思を覚えたカオリも、生き残る事をスズに願った。
「へへ、呆れるねぇ――だが、そんな甘ちゃんたちに、伸されちまったアタシも、ヤキが回って来た歳だってコトかねぇ?」
スズは、微かに動く手で、恥ずかしそうに目を覆いながら――
「おい――アタシのクソ娘に、一つ聞きてぇ。
今の、刀聖ってのは……どんなヤツだい?」
――去り行こうとしている、タマの背中に向けて尋ねた。
「"良いオトコ"だよ♪、とっても!」
「へへ――その声、さてはアンタ、惚れたね?」
振り向く事はせず、そのまま嬉しそうに、楽しげに笑いながらそう答えた愛娘の声音に、母はニヤリと口元を緩めてそう応じた。
「流石は、アタシの娘だ――オトコを観る目があってさ♪」
スズは、そんな捨て台詞と共に、脱力して気を失った。
「――さぁて、粗方片付いたかな?」
ソウタが光刃の柄を肩に担ぎ、見渡した周囲には――計数百人のおびただしく見える数の死体が捨て置かれているという、まさに阿鼻叫喚の光景が展開されていた。
「う~ん~っ!、流石にこれだけ動けば、こうして寒い中でも、ちいとは身体が暖まって来たねぇ!」
その原因であるソウタは、まるで軽い準備運動でもしていた体で、身体の解れを確め様と、首や肩をグルグルと回し、自分の身体の駆動域を確認したりして――
「……んじゃ、次は――」
――そんな独り言を呟き続けながら、身を翻し、バルコニーの上に居る、ユキオたち七人衆の恐怖に満ちた顔を見上げた。
「――ひっ!」
一歩一歩、御所へと近付き……一段一段、バルコニーへと至る階段を上がって来る――そんなソウタの足音を聞き、七人衆と、その護衛を務めている15人ほどの残存兵たちは、一様に表情を凍りつかせ、すっかり竦んで動かせない両足のせいで、逃げる事も叶わず脅えていた。
「わっ!、七人衆を護れぇぇぇぇっ!、そのために突貫しろぉぉぉぉつ!!!!!」
その残存兵たちに、ユキオが下知をするが、残存兵たちは動こうとはしない。
「むっ!、無理です――あっ、あれだけの数を皆殺しにして、その後も息切れ一つしていないんですよっ!?
生きた人間の出来る事じゃあないっ!、アレは本当にバケモノ――いや、文字どおりに"滅びの神"だぁっ!」
「うっ!、うるさぁいっ!、わっ!、私たち七人はっ!、変革を齎すための要ぇっ!
有象無象の貴様らは、この社会のためにっ!、我らを生かす事だけを考えれば良いぃぃぃぃっのだぁ!」
脅えながらも、この悲惨な状況を説明する残存兵の言葉を遮り、ユキオはそれ以上に脅えきった様で、そんな雑言を喚いた。
「……いよいよ、本性中の本性が出やがったね。
それが、おめぇらのホンネだろ?、自分が好きな様に、思いどおりに、国や世界を動かしたい――それが出来る、そんな偉ぇ立場になれる世界に、この世界を造り替えたいってな」
階段を上りきったソウタは、光刃をダラリと下げて、ゆっくりと七人衆たちに近付く。
「ひっ!、ひいぃぃぃぃぃっ!」
ソウタの接近に、七人衆たちも残存兵たちも、一様に腰を抜かし、這い蹲って距離を保とうとするが――
「――今、その立場に居る『君主』っていう人たちが、憎くて憎くて、羨ましくて仕方ねぇ。
だから、御大層に何でも良いから難癖をつけて、それを理由に引き摺り下ろして、獲って替わって、その座にてめぇらが、のさばりてぇだけなんだろうよ?」
――彼は、構う事無く歩を進め、這い蹲っているバルコニー上の者たちの側に屈んだ。
「あのなぁ……"君主"ってのは、"集団の指導者"ってのはな?、責任ってモンを、一手に背負えるヤツの事を言うんだ。
例えば、こーいうヤバイ時には――
『皆には手を出すなっ!、どうしても殺すというのなら、俺一人を殺せば良いだろうっ!?』
――ってな具合に、カッコ良い事が出来るヤツ、言えるヤツの事を言うんだよ。
何時でも、皆のために、自分の命を張れる――てめぇらは今、それとは真逆の事をしたんだ」
屈んでいたソウタは、そんな芝居染みた言い方も交えて語りながら、七人衆たちを一瞥して立ち上がる。
「ハッキリ言って、興醒めだぜ――ぶっ殺す価値もねぇとはこのコトだ。
好きにすりゃあ良いさ――そんな風に下衆なてめぇらが、いつまで権力を持って居られるか、これから、どれほど阿呆な政治をやらかすのかを、端から観てた方がよっぽど楽しめそうだ。
ホントは、楽しみにするべきモンじゃねぇが――仕方ねぇだろ?、んな阿呆な事だとしても、指図されたくねぇ、自分たちで決めたいって、聞かねぇんだし」
そんな捨て台詞を残して、ソウタは再び身を翻し、去ろうとする。
「――うっ!、うわあああああああっ!」
すると――発狂する体で、ユキオは立ち上がり、残存兵の一人の腰から刀を引き抜き、それを振り被ってソウタの背中へと襲い掛かったっ!
「――ったく、どうしようもねぇ!、駄々っ子かぁっ!!!!」
「――うっ!、うぎゃああああああっ!」
案の定、その叫びを挙げたのはユキオの方――彼は、刀を振り上げた右手の肘から手先までを、光の刀で蒸発させられ、その痛みにのた打ち回った。
「あ~あ、ゴメンな……くだらねぇモンを斬らせちまってよ」
光刃を収めたソウタは、申し訳なさそうに、光刃の柄を優しく撫でた。
低い姿勢で、渾身の一撃を放とうとしているスズに向けて、タマは、そんな捨て台詞と共に突貫を掛けるっ!
「――じゃあっ!、クソババァの腹から出て来たアンタはっ!、クソ娘だよぉっ!!!!!」
スズも負けじとそう言い放ち、猛スピードで駆け出して、愛娘相手に殺意を込めた一撃を振るおうと、同じく突貫を掛けたっ!
タマの振り被った拳と、スズが下段から振り上げた短槍が、猛然と交差するっ!
つまり――武器の長さ、"リーチ"に勝るスズの短槍の方が、先にタマの腹部へと迫るっ!
(――っ!?、避けようともしねぇで、一辺倒に突っ込んで来るだってぇっ!?
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スズが、愛娘の愚行を哀れみ、失望していた、ほんの一瞬の間に――彼女の短槍は、吸い込まれる様にタマの脇腹を貫こうとしている――だがっ!
(!?、槍が……弾かれっ?!)
短槍の手応えに違和感を覚えたスズが、困惑して、迫るタマの表情を見据えると――
(――えへ♪)
――タマは、ニヤリと笑みを浮かべ、勢いを殺す事無く、スズの頬へと強烈な右ストレートを見舞ったっ!
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完全なカウンターとして、テンプルに入ったタマの一撃を喰らい、スズは吹き飛ばされる様に倒れ込む。
「くぉっ!、くっ……はぁっ!」
スズは、戦士の本能から、立ち上がって追撃に備え様とはするが、前後不覚でたじろぎ、思う様に立ち上がれない。
「いくら母さんでも、今のをマトモに喰らったら……直ぐには立てないよ」
タマは、ふらつくスズを一瞥しながら、カオリに近付き、手刀に薄っすらと界気を込め、彼女を縛る拘束具を全て裂いた。
「タマ、さん……」
「えへ♪、ちょっと遅れちゃったね――でも、ちゃんとソウタを連れて来たよ♪」
窶れ、傷だらけのカオリに、タマは流者として請けた仕事の報告として、頼み人である彼女にそう言い伝えた。
「タ、マぁ……アンタ、ナニを――衣の中に、仕込んでぇ……」
ついには倒れこんでしまったスズは、這い蹲ってタマへと近付き、捉えたはずのタマの脇腹を見やり――
「くっ……鎖、帷子だぁ?」
「そうだよ――無手の威力を殺さずに、母さんとの武器の長さの差を補うんなら、防具に工夫すると良いって、シュウイチが教えてくれたのさ、それが"昔からの知恵"だって」
タマは、カオリに肩を貸しながら、苦しそうに敗因を探る母に向けて、秘策のタネを打ち明けた。
「……へっ!、アタシの娘は――色んなヤツの中で揉まれながら、成長してたんだねぇ……」
スズは、仰向けに大の字となり、覚悟を決めた様に目を瞑る。
「悪いけど――トドメを刺すつもり、無いからね?
カオリを早く治療して、休ませて上げるのが先だし」
「私はお前と――いや、"貴女"とは、もう一度まみえたいと思っている。
万全の状態で、憂いの無い場にてな」
タマは、死を覚悟した様子の母へ向けてそう言い捨て、リベンジの意思を覚えたカオリも、生き残る事をスズに願った。
「へへ、呆れるねぇ――だが、そんな甘ちゃんたちに、伸されちまったアタシも、ヤキが回って来た歳だってコトかねぇ?」
スズは、微かに動く手で、恥ずかしそうに目を覆いながら――
「おい――アタシのクソ娘に、一つ聞きてぇ。
今の、刀聖ってのは……どんなヤツだい?」
――去り行こうとしている、タマの背中に向けて尋ねた。
「"良いオトコ"だよ♪、とっても!」
「へへ――その声、さてはアンタ、惚れたね?」
振り向く事はせず、そのまま嬉しそうに、楽しげに笑いながらそう答えた愛娘の声音に、母はニヤリと口元を緩めてそう応じた。
「流石は、アタシの娘だ――オトコを観る目があってさ♪」
スズは、そんな捨て台詞と共に、脱力して気を失った。
「――さぁて、粗方片付いたかな?」
ソウタが光刃の柄を肩に担ぎ、見渡した周囲には――計数百人のおびただしく見える数の死体が捨て置かれているという、まさに阿鼻叫喚の光景が展開されていた。
「う~ん~っ!、流石にこれだけ動けば、こうして寒い中でも、ちいとは身体が暖まって来たねぇ!」
その原因であるソウタは、まるで軽い準備運動でもしていた体で、身体の解れを確め様と、首や肩をグルグルと回し、自分の身体の駆動域を確認したりして――
「……んじゃ、次は――」
――そんな独り言を呟き続けながら、身を翻し、バルコニーの上に居る、ユキオたち七人衆の恐怖に満ちた顔を見上げた。
「――ひっ!」
一歩一歩、御所へと近付き……一段一段、バルコニーへと至る階段を上がって来る――そんなソウタの足音を聞き、七人衆と、その護衛を務めている15人ほどの残存兵たちは、一様に表情を凍りつかせ、すっかり竦んで動かせない両足のせいで、逃げる事も叶わず脅えていた。
「わっ!、七人衆を護れぇぇぇぇっ!、そのために突貫しろぉぉぉぉつ!!!!!」
その残存兵たちに、ユキオが下知をするが、残存兵たちは動こうとはしない。
「むっ!、無理です――あっ、あれだけの数を皆殺しにして、その後も息切れ一つしていないんですよっ!?
生きた人間の出来る事じゃあないっ!、アレは本当にバケモノ――いや、文字どおりに"滅びの神"だぁっ!」
「うっ!、うるさぁいっ!、わっ!、私たち七人はっ!、変革を齎すための要ぇっ!
有象無象の貴様らは、この社会のためにっ!、我らを生かす事だけを考えれば良いぃぃぃぃっのだぁ!」
脅えながらも、この悲惨な状況を説明する残存兵の言葉を遮り、ユキオはそれ以上に脅えきった様で、そんな雑言を喚いた。
「……いよいよ、本性中の本性が出やがったね。
それが、おめぇらのホンネだろ?、自分が好きな様に、思いどおりに、国や世界を動かしたい――それが出来る、そんな偉ぇ立場になれる世界に、この世界を造り替えたいってな」
階段を上りきったソウタは、光刃をダラリと下げて、ゆっくりと七人衆たちに近付く。
「ひっ!、ひいぃぃぃぃぃっ!」
ソウタの接近に、七人衆たちも残存兵たちも、一様に腰を抜かし、這い蹲って距離を保とうとするが――
「――今、その立場に居る『君主』っていう人たちが、憎くて憎くて、羨ましくて仕方ねぇ。
だから、御大層に何でも良いから難癖をつけて、それを理由に引き摺り下ろして、獲って替わって、その座にてめぇらが、のさばりてぇだけなんだろうよ?」
――彼は、構う事無く歩を進め、這い蹲っているバルコニー上の者たちの側に屈んだ。
「あのなぁ……"君主"ってのは、"集団の指導者"ってのはな?、責任ってモンを、一手に背負えるヤツの事を言うんだ。
例えば、こーいうヤバイ時には――
『皆には手を出すなっ!、どうしても殺すというのなら、俺一人を殺せば良いだろうっ!?』
――ってな具合に、カッコ良い事が出来るヤツ、言えるヤツの事を言うんだよ。
何時でも、皆のために、自分の命を張れる――てめぇらは今、それとは真逆の事をしたんだ」
屈んでいたソウタは、そんな芝居染みた言い方も交えて語りながら、七人衆たちを一瞥して立ち上がる。
「ハッキリ言って、興醒めだぜ――ぶっ殺す価値もねぇとはこのコトだ。
好きにすりゃあ良いさ――そんな風に下衆なてめぇらが、いつまで権力を持って居られるか、これから、どれほど阿呆な政治をやらかすのかを、端から観てた方がよっぽど楽しめそうだ。
ホントは、楽しみにするべきモンじゃねぇが――仕方ねぇだろ?、んな阿呆な事だとしても、指図されたくねぇ、自分たちで決めたいって、聞かねぇんだし」
そんな捨て台詞を残して、ソウタは再び身を翻し、去ろうとする。
「――うっ!、うわあああああああっ!」
すると――発狂する体で、ユキオは立ち上がり、残存兵の一人の腰から刀を引き抜き、それを振り被ってソウタの背中へと襲い掛かったっ!
「――ったく、どうしようもねぇ!、駄々っ子かぁっ!!!!」
「――うっ!、うぎゃああああああっ!」
案の定、その叫びを挙げたのはユキオの方――彼は、刀を振り上げた右手の肘から手先までを、光の刀で蒸発させられ、その痛みにのた打ち回った。
「あ~あ、ゴメンな……くだらねぇモンを斬らせちまってよ」
光刃を収めたソウタは、申し訳なさそうに、光刃の柄を優しく撫でた。
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