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鬼面の道化師
指導者たち
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「――はっはっはっ!、やりおるわいっ!、愉快な占報であったっ!」
ヤグリ城の天守にて、占報を観ていたノブタツは――快活に笑って、傍に置いていた酒を咽元へと煽った。
「……」
「観ておったか?、ユキムネよ!、刀聖がついに矢面へと立ちおったぞ!、はっはっはっ!」
渋い表情で、唇をへの字に結ぶユキムネに対し、ノブタツはご機嫌に杯へ手酌をする。
「――どうした?、浮かない顔だな」
「南北コクエへの手痛い見解――"子供の駄々"と言われた事が、自分もまた、かつてはあの革命闘争に参じていたのだと思いますと……悔しい、のでしょうね……」
ユキムネは、黒い能面越しでも響く音で、悔みの歯軋りを鳴らす。
「ふんっ――お前は、その自分の志と、コクエの現状との相違に気付いたから、我に行動を促しに来たのであろう?
そして、我の行動は、この混沌の中に眠っていた新たな刀聖を呼び起こした――コレで、ヤマカキで贄とした民の事も、我が悪君へと堕ちた事も、このコトに因って意味を得たのは、せめてもの救いと言えよう」
ノブタツは懐から扇子を取り出し、満足気に数度頷く。
「して、ユキムネ――軍師として、この先の動きをどう見る?」
「――はっ!、次に戦場となるのは……恐らく、流領とコウオウの境である神川様の畔――『流洲の関』でしょう。
南コク軍は、その地に展開し、彼らの理想にとっては許せない、オウビを切り取る算段かと……」
ユキムネは、壁に掛かっているツクモ図を大まかに指差し、そんな見解を示した。
「ふむ――ならば、スヨウ軍もそれに応じて、我が国と流領の境である流領南部の防備を厚くせよ。
本来ならば――刀聖が断じた『邪』の討伐として、刀聖が参ずる方に加わるべき。
しかし何分、今は我らもその『邪』の烙印を押された立場――ならばせめて、南コクの逃げ場を断つため、自国の境に閂を掛けようではないか」
軍師ユキムネの見解を請け、ノブタツは寂しそうな面持ちで、そう下知を下した。
「たっ、民守様――このままでは、先程の占報の遮断に抗議した暴動の類が始まるのは必至……」
御船板館の一室に駆け入って来た、北コクエの公者は――アワアワと慌てた様で、ヒコザに対して言上を述べた。
「――まったく、余計な事をしてくれたモノですねぇ!、あの得体の知れない鬼面の芸人さんはぁっ!」
ヒコザは、苛立ち全開でそう呟くと、ギュッと握り締めた拳を震わせ、眉間にはシワを寄せて界気鏡の画面を睨む。
「――ルイさんっ!、私たちも占報を使いましょう!
例の偽大巫女役の少女に、今の占報は偽りだと流布させるのです!、そして同時に、先世大巫女様を死に追いやったのは、刀聖と大神官の企てだと伝えるのです!」
ヒコザは、カリカリと机の上を掻きながら、側に居るルイに方策を提案する。
「しっ、しかし――あの光刃が本物なのは、界気鏡越しの様でも明白。
その様なお墨付きも抱え、御神具を託されたのが、異常なほどの人気を誇る大神官シオリとなっては、焼け石に――」
「――水だろうとっ!、氷だろうと!、掛けるんですよっ!
手を――何か手を打たなければ、せっかく手に入れた、この民守の立場を失ってしまう!
権力を、権力を手にしていなければ、私の理想――"富の好循環"を成せなくなってしまう!、それはこの世界の不幸となるのですよっ!」
反論するルイを一蹴する勢いで、ヒコザはそう捲くし立てる。
「ふっ――ふん!、"我こそが刀聖"と仰々しく出張って来たとて、あの芸人に組みする数など、所詮たかが知れているぅ!
いくら"武の象徴"と祀り上げられていても、所詮は一国家の軍を相手に、その知れた頭数で太刀打ち出来るワケがなぁい!
選挙も!、戦も!、要は数なのですよぉ――この騒ぎの収拾さえ出来ればぁ、必ず、勝機は見えてきますよ――くっくっ!、くっくっくっ……」
ヒコザは、手を震わせながら口を覆い、そのせいでくぐもった声で、自らを慰める様にそう呟くと、落ち着きを取り戻して、何時もあの下卑た笑いを溢した。
その頃――コウオウ南西部にある、名も無い高原地帯には、陣幕が張られた一角が設けられていた。
「――本当に、良い土でしたよ。
"同志の皆様"に、新たな開墾地を提供出来る事は、共営社会の運営を任された者として祝着――」
――と、陣幕の中で食事に興じながら、満面の笑みを称えている眼鏡を掛けた男は……コクエ共生共和国、皆導志七人衆の一人、ユキオである。
「この様な素晴らしい土地が、数千年にも亘って手付かずの状態などと――まったく、聖地だ禁忌だと、理屈の立たない戯れ言を並べる尊皇主義者の頭の中身には呆れますね」
ユキオは、ご機嫌に食事をしながら、その様な尊皇主義者への罵詈雑言を並べる。
ユキオが言う、良質な土地とは――今、陣を敷いている高原の事を指す。
この高原は、ヨクネ峠から下る道程にある高原で、入植している者も居ない、何も無い高原である。
ユキオは、この高原が手付かずとなっているのは――皇が治める土地として、入植を拒む……いや、事実上は入植が禁じられている事を、自らを神格化して敬わせ、そんな状況を許しているとして、歴代の皇を批判しているのだ。
彼ら――皆同志七人衆が、この高原に陣を敷いたのは、コウオウが降伏した後に決まった、オウクの広場にて、大々的に行われる事となった"君主という特権身分"を持っていた存在であるサトコを、"南コクエの法"に因って、断罪するための公開裁判に出席するためだった。
「導志ユキオ――ご報告です」
――と、その時、一人の女がご機嫌なユキオに声を掛けた。
「――先程、オウビの街から、占報の認証を求める達しが来たとの事で……」
「――認証、しなかったのでしょう?
どこからかの鐘の音が聴こえましたから、存じています」
女が言い終わる前に、ユキオは、当然の様にそう言って食事を続ける。
「それで良いのです――他国よりの占報など、我ら共営社会の結束を乱す悪しき布れ。
ましてや、その極みとも言えるオウビの恥者たちの雑言など、報せを聞いただけで背に虫唾が奔りますよ」
ユキオは、軽く背中を振り、言葉どおりのポーズを見せる。
彼らは、流者の事を"恥ずべき者"――"恥者"と呼んでいる。
自分の欲をかなぐり捨て、互いの社会のために奉仕し合う事で、共に助け合う社会となれば、貧富の、能力の、立場の差も無くなり、皆が皆、平等で共に平穏な暮らしが出来る――それが共佑党、そして皆導志七人衆の掲げる理念なのだから、税を納める事も無く、欲の赴くまま、好き勝手な暮らしをしている"流者"という存在は――彼らが掲げる"共営社会"からすれば、文字どおりの"恥ずべき者"たちなのである。
「それよりも――その、恥者たちの討伐の手筈は?」
「はっ……コケツ衆をオウクに残し、同志ヨシミツが、ヨクネ峠での勝利に意気挙る、約五千の兵たちを引き連れ、流洲の関へと発ったとの事にございます」
オウビへの対処を確認するユキオに、伝達者の女は間髪入れずに答える。
「ふむぅ……あの"金の亡者である猫"たちを、恥者の討伐に加えないのは正解です――大枚で頬を叩かれ、ソレに目が眩み、寝返られては困りますからね。
あの猫たちも、所詮はあの恥者たちとは、"同じ穴の狢"――今は、"ハサミと何某"で使ってやってはいますが、いずれは共営社会に仇なす勢力として、始末せねばいけない連中ですからね」
ユキオは、伝え聞いたヨシミツの対応に納得して誉め、同時に現状の矛盾を憂いてそう言った。
ヤグリ城の天守にて、占報を観ていたノブタツは――快活に笑って、傍に置いていた酒を咽元へと煽った。
「……」
「観ておったか?、ユキムネよ!、刀聖がついに矢面へと立ちおったぞ!、はっはっはっ!」
渋い表情で、唇をへの字に結ぶユキムネに対し、ノブタツはご機嫌に杯へ手酌をする。
「――どうした?、浮かない顔だな」
「南北コクエへの手痛い見解――"子供の駄々"と言われた事が、自分もまた、かつてはあの革命闘争に参じていたのだと思いますと……悔しい、のでしょうね……」
ユキムネは、黒い能面越しでも響く音で、悔みの歯軋りを鳴らす。
「ふんっ――お前は、その自分の志と、コクエの現状との相違に気付いたから、我に行動を促しに来たのであろう?
そして、我の行動は、この混沌の中に眠っていた新たな刀聖を呼び起こした――コレで、ヤマカキで贄とした民の事も、我が悪君へと堕ちた事も、このコトに因って意味を得たのは、せめてもの救いと言えよう」
ノブタツは懐から扇子を取り出し、満足気に数度頷く。
「して、ユキムネ――軍師として、この先の動きをどう見る?」
「――はっ!、次に戦場となるのは……恐らく、流領とコウオウの境である神川様の畔――『流洲の関』でしょう。
南コク軍は、その地に展開し、彼らの理想にとっては許せない、オウビを切り取る算段かと……」
ユキムネは、壁に掛かっているツクモ図を大まかに指差し、そんな見解を示した。
「ふむ――ならば、スヨウ軍もそれに応じて、我が国と流領の境である流領南部の防備を厚くせよ。
本来ならば――刀聖が断じた『邪』の討伐として、刀聖が参ずる方に加わるべき。
しかし何分、今は我らもその『邪』の烙印を押された立場――ならばせめて、南コクの逃げ場を断つため、自国の境に閂を掛けようではないか」
軍師ユキムネの見解を請け、ノブタツは寂しそうな面持ちで、そう下知を下した。
「たっ、民守様――このままでは、先程の占報の遮断に抗議した暴動の類が始まるのは必至……」
御船板館の一室に駆け入って来た、北コクエの公者は――アワアワと慌てた様で、ヒコザに対して言上を述べた。
「――まったく、余計な事をしてくれたモノですねぇ!、あの得体の知れない鬼面の芸人さんはぁっ!」
ヒコザは、苛立ち全開でそう呟くと、ギュッと握り締めた拳を震わせ、眉間にはシワを寄せて界気鏡の画面を睨む。
「――ルイさんっ!、私たちも占報を使いましょう!
例の偽大巫女役の少女に、今の占報は偽りだと流布させるのです!、そして同時に、先世大巫女様を死に追いやったのは、刀聖と大神官の企てだと伝えるのです!」
ヒコザは、カリカリと机の上を掻きながら、側に居るルイに方策を提案する。
「しっ、しかし――あの光刃が本物なのは、界気鏡越しの様でも明白。
その様なお墨付きも抱え、御神具を託されたのが、異常なほどの人気を誇る大神官シオリとなっては、焼け石に――」
「――水だろうとっ!、氷だろうと!、掛けるんですよっ!
手を――何か手を打たなければ、せっかく手に入れた、この民守の立場を失ってしまう!
権力を、権力を手にしていなければ、私の理想――"富の好循環"を成せなくなってしまう!、それはこの世界の不幸となるのですよっ!」
反論するルイを一蹴する勢いで、ヒコザはそう捲くし立てる。
「ふっ――ふん!、"我こそが刀聖"と仰々しく出張って来たとて、あの芸人に組みする数など、所詮たかが知れているぅ!
いくら"武の象徴"と祀り上げられていても、所詮は一国家の軍を相手に、その知れた頭数で太刀打ち出来るワケがなぁい!
選挙も!、戦も!、要は数なのですよぉ――この騒ぎの収拾さえ出来ればぁ、必ず、勝機は見えてきますよ――くっくっ!、くっくっくっ……」
ヒコザは、手を震わせながら口を覆い、そのせいでくぐもった声で、自らを慰める様にそう呟くと、落ち着きを取り戻して、何時もあの下卑た笑いを溢した。
その頃――コウオウ南西部にある、名も無い高原地帯には、陣幕が張られた一角が設けられていた。
「――本当に、良い土でしたよ。
"同志の皆様"に、新たな開墾地を提供出来る事は、共営社会の運営を任された者として祝着――」
――と、陣幕の中で食事に興じながら、満面の笑みを称えている眼鏡を掛けた男は……コクエ共生共和国、皆導志七人衆の一人、ユキオである。
「この様な素晴らしい土地が、数千年にも亘って手付かずの状態などと――まったく、聖地だ禁忌だと、理屈の立たない戯れ言を並べる尊皇主義者の頭の中身には呆れますね」
ユキオは、ご機嫌に食事をしながら、その様な尊皇主義者への罵詈雑言を並べる。
ユキオが言う、良質な土地とは――今、陣を敷いている高原の事を指す。
この高原は、ヨクネ峠から下る道程にある高原で、入植している者も居ない、何も無い高原である。
ユキオは、この高原が手付かずとなっているのは――皇が治める土地として、入植を拒む……いや、事実上は入植が禁じられている事を、自らを神格化して敬わせ、そんな状況を許しているとして、歴代の皇を批判しているのだ。
彼ら――皆同志七人衆が、この高原に陣を敷いたのは、コウオウが降伏した後に決まった、オウクの広場にて、大々的に行われる事となった"君主という特権身分"を持っていた存在であるサトコを、"南コクエの法"に因って、断罪するための公開裁判に出席するためだった。
「導志ユキオ――ご報告です」
――と、その時、一人の女がご機嫌なユキオに声を掛けた。
「――先程、オウビの街から、占報の認証を求める達しが来たとの事で……」
「――認証、しなかったのでしょう?
どこからかの鐘の音が聴こえましたから、存じています」
女が言い終わる前に、ユキオは、当然の様にそう言って食事を続ける。
「それで良いのです――他国よりの占報など、我ら共営社会の結束を乱す悪しき布れ。
ましてや、その極みとも言えるオウビの恥者たちの雑言など、報せを聞いただけで背に虫唾が奔りますよ」
ユキオは、軽く背中を振り、言葉どおりのポーズを見せる。
彼らは、流者の事を"恥ずべき者"――"恥者"と呼んでいる。
自分の欲をかなぐり捨て、互いの社会のために奉仕し合う事で、共に助け合う社会となれば、貧富の、能力の、立場の差も無くなり、皆が皆、平等で共に平穏な暮らしが出来る――それが共佑党、そして皆導志七人衆の掲げる理念なのだから、税を納める事も無く、欲の赴くまま、好き勝手な暮らしをしている"流者"という存在は――彼らが掲げる"共営社会"からすれば、文字どおりの"恥ずべき者"たちなのである。
「それよりも――その、恥者たちの討伐の手筈は?」
「はっ……コケツ衆をオウクに残し、同志ヨシミツが、ヨクネ峠での勝利に意気挙る、約五千の兵たちを引き連れ、流洲の関へと発ったとの事にございます」
オウビへの対処を確認するユキオに、伝達者の女は間髪入れずに答える。
「ふむぅ……あの"金の亡者である猫"たちを、恥者の討伐に加えないのは正解です――大枚で頬を叩かれ、ソレに目が眩み、寝返られては困りますからね。
あの猫たちも、所詮はあの恥者たちとは、"同じ穴の狢"――今は、"ハサミと何某"で使ってやってはいますが、いずれは共営社会に仇なす勢力として、始末せねばいけない連中ですからね」
ユキオは、伝え聞いたヨシミツの対応に納得して誉め、同時に現状の矛盾を憂いてそう言った。
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