117 / 207
継承
悲報
しおりを挟む
――フッ、フギャァァ……
「オロチのお母さぁ~ん!、年末、またよろしくねぇ~♪」
すごすごと逃げて行くオロチに向けて、ヒカリは手を振り、楽しげに見送って見せた。
オロチの首は、消失から三日ほどで再生が始まり、一か月もすれば、元の大きさ程度まで成長を遂げると言われており、食肉として、実にコストパフォーマンスに優れている。
その事実を知った、ある学者が"オロチは、神々の牧場から、このツクモに逃げて来た獣なのではないか?"などという説を挙げたぐらいだ。
「うふふ♪、コレは煮込みに、コレは塩焼きにしてぇ……あっ!、蒲焼も良いかも♪」
ヒカリは嬉々として、切り分けられたオロチの肉を見渡し、調理方法を検討し始める。
「うぇ……今のグロい光景見たら、いくら美味しいと言われても、食べる気半減だわぁ……」
ハルは、胸をさすり、ヒカリの様子を渋い顔で見据えると、ヒカリと一緒に、枝から降りて来ていたミユへと目線を移し――
「ミユ~っ!、お久ぁ~♪」
――と、小さく横に手を振って、ウインクをする。
「……ハル様」
ミユは、その実にわざとらしい対応の意味を察し、神妙な眼差しで、近付くハルを見詰める。
「――何があったの?
アンタが、"こんな所"にまで、連れて来て貰ってるって事は……別に、寂しくて追いかけて来たってワケじゃあないでしょ?」
ハルは、顔付きを険しくとも、優しさが覗く奇妙なモノにして、ミユに丁寧に尋ねる。
「はっ、はい……実、はぁ……
ミユは、言い出しから既に嗚咽を漏らし、堪らなくなって俯いたまま、搾り出す様なか細い声で、衝撃の事実を告げる。
「――大、巫女、様がぁ……お亡くなりに、なられ、ましたぁ……」
「――っ!?、!!!!!!!!!!!」
信じ難い、驚愕の事実を伝えられたハルは、言葉も無くそのまま立ち竦んだ。
「――そっ!、そんなっ!!!、なっ……何故に、その様な事に?!」
――クバシ城へと戻ったハルは、ミユがもたらした衝撃的な悲報を、まずはシオリだけに伝えた。
彼女は、全身をワナワナと震わせ、愕然として両手で口を抑えた。
「うう……うぇつぐ、もっ、申し訳ぇ、ございませぇん、大、神官、様ぁ……」
秋分祭の夜に起きた謀反から、大巫女ユリの自害まで――伝達者としての役目を果たしたミユは、何かが決壊した様に一気に咽び泣く。
「姉様は――アンタを攻めてるワケじゃあない。
大丈夫、大丈夫だよぉ……」
同行したハルは、そのミユを抱き寄せ、彼女の背中を撫でて慰めようとする。
「――ショ、ショウ様たちの謀反で、士団長様とジョウケイ様が?
全報は本社を謀反一派に占拠されて発行停止?、クリ社は謀反に同調した神官長様の下で運営?、そして、その事態を招いた責を悔いて、おっ、大巫女様が……?」
シオリは、ミユから聞かされた、今のテンラクの現状を鸚鵡返しに振り返り――最後に挙げた、ユリの自害の部分で言葉を止め、力尽きる様にその場に膝を折った。
「――姉様、どうします?、皆に……報せますか?
一応、今は、オロチ狩りに出た四人と、ソウタ殿たちを通した、アヤコ様以外には――事を秘する様にと、願い出ましたけど……」
「――報せましょう。
これは、この世界にとっての一大事です。
私たちだけで、御せる事柄ではありませんから」
険しい表情で対応を問うハルに、シオリは凛とした表情で応じ、その彼女の頬には一筋の涙が滴っていた。
「はぁ……何だか、オロチ料理を振舞うどころじゃなくなったね」
クバシ城の広い厨房に立ち、寸胴に入ったスープを掻き混ぜている、ヒカリは溜め息を吐いて、天井に刺さった金具に引っ掛けられている、提灯の灯りを見上げた。
「……そうだな、俺たちにとっても――スグルが討たれた、ってのは訃報だしな」
食材が満載された大箱を抱え、厨房に入って来たソウタは、大箱を作業代に置くと、箱に入っていた果物を一つ手に取り、悔しげにそれを握った。
「ソウちゃん、食材ありがとね。
こんな時に――こき使うみたいで、悪いけど」
「気にするな、今は……何かをしてねぇと、落ち着かない気分だしな」
ソウタはそう言うと、つまみ食い承知でその果物を二つに割り、その片割れをヒカリに差し出す。
「それ――好き、だったよね、スグルくん」
「ああ、そうだ。
コレ――丁度、秋分の季節に熟れるんだよな」
二人は、涙を流しながら、その果物を一口ずつ噛み、それを士団員として、懸命に一人の少女を守ろうとして果てた、烈士スグルへの弔いとした。
「こっ、これが――オロチ料理?」
城の食堂に腰掛けて居るタマは、目の前に並んだオロチ料理を見やり、ゴクッと生唾を飲んだ。
「むぅ……確かに、これは狩る前の様子からでは想像出来ない、美味そうなニオイがするな」
彼女の隣に座るギンも、皿の上に乗った料理が発する芳醇な香りを嗅いで、顎に手を置きながら唸って見せる。
「腹――減ってるだろう?、たぁ~んと好きなだけ食え」
タマの前に座ったソウタは、膳に対して両手を拡げ、二人に食事を薦めた。
「そうそう。
宴席ってワケには成らなくなっちゃって、せっかく狩った、オロチのお肉が勿体無いからさ」
――と、ソウタの隣に座ったヒカリも、笑顔で二人に料理を取り分けてやる。
「――ありがと。
でぇ~もぉ~!、食べる前に、訊いておきたいコトがあるんだけどぉ~?」
ヒカリから、小皿を受け取ったタマは、上から下までヒカリの姿を舐め回す様に凝視し、不満気に頬を膨らませながら――
「――凄い美人だっていう、"ダイシンカン"って……アンタのコト?」
――と、値踏みする様な目付きで睨み、ヒカリに素性を尋ねた。
「へっ!?、私が――"凄い美人の大神官様ぁ?!"、違う違うっ!、全然違うよぉ~!」
ヒカリは、猛然と否定するが、表情は何故か綻び、照れ臭そうな様子に加え、嬉しそうな様子も滲ませている。
「え~?、だってソウタとミョ~に仲良いしさぁ?
見方によっちゃあ、美人かなぁと思うし……」
タマは、ジロジロとヒカリの顔を見回し、悔しげに口を尖らせる。
(――あっ!、この娘……)
ヒカリは、そのタマの様子に何かが引っ掛かり、何故か嬉しそうに微笑む。
「おい――どーして、俺と仲良いのが、お前の大神官の判別材料なんだよ?」
ソウタは、タマの発言に疑問を呈し、顔をしかめて尋ねた。
「だって、こんなトコまで一緒に旅をする仲だよ?
どうせまた、その"凄い美人"を"ドクガ"に掛けたんだろうと思って……」
「!?、どっ!、毒牙って……どこで、そんな言葉を覚えたんだぁ?!」
タマの使った物騒な言葉に、ソウタは眉間にシワを寄せる。
「ふ~ん……ソウちゃんって、"外"では、そんなコトもしてるんだぁ~?、意外ぃ~!」
ヒカリは、驚いた表情で口元を抑え、ニヤニヤと面白そうにソウタの顔を覗く。
「!、いっ!、いやぁ……そんなコトしてねぇっての!」
まるで――ソウタは、浮気がバレた夫の如く、焦った体でヒカリに弁明を始める。
「いっ、一緒に旅して来たと言っても、お互い仕事の旅。
第一、あの超絶美人と俺が如何こうとか、ありえねぇ空想してんなよっ!、タマ――おめぇは、草子の読み過ぎだっ!」
ソウタは呆れた様子で、タマの額を指差しして彼女の間違った推測を正した。
「あっ、ちなみに私――ソウちゃんとは、幼馴染のヒカリだよ。
よろしくね……タマちゃん♪」
ヒカリは、名を確かめる体で、タマにやっとの自己紹介をする。
「へっ?、そうなんだ――じゃあ、もしかして……」
そのヒカリの自己紹介に、"何か"を感じ取った様子で、タマはヒカリの顔に指を指す
「――そ♪、多分……私、タマちゃんの『センパイ』かも♪」
女二人は、そんな暗号染みた会話をし、互いに含み笑いを見せ合った。
「オロチのお母さぁ~ん!、年末、またよろしくねぇ~♪」
すごすごと逃げて行くオロチに向けて、ヒカリは手を振り、楽しげに見送って見せた。
オロチの首は、消失から三日ほどで再生が始まり、一か月もすれば、元の大きさ程度まで成長を遂げると言われており、食肉として、実にコストパフォーマンスに優れている。
その事実を知った、ある学者が"オロチは、神々の牧場から、このツクモに逃げて来た獣なのではないか?"などという説を挙げたぐらいだ。
「うふふ♪、コレは煮込みに、コレは塩焼きにしてぇ……あっ!、蒲焼も良いかも♪」
ヒカリは嬉々として、切り分けられたオロチの肉を見渡し、調理方法を検討し始める。
「うぇ……今のグロい光景見たら、いくら美味しいと言われても、食べる気半減だわぁ……」
ハルは、胸をさすり、ヒカリの様子を渋い顔で見据えると、ヒカリと一緒に、枝から降りて来ていたミユへと目線を移し――
「ミユ~っ!、お久ぁ~♪」
――と、小さく横に手を振って、ウインクをする。
「……ハル様」
ミユは、その実にわざとらしい対応の意味を察し、神妙な眼差しで、近付くハルを見詰める。
「――何があったの?
アンタが、"こんな所"にまで、連れて来て貰ってるって事は……別に、寂しくて追いかけて来たってワケじゃあないでしょ?」
ハルは、顔付きを険しくとも、優しさが覗く奇妙なモノにして、ミユに丁寧に尋ねる。
「はっ、はい……実、はぁ……
ミユは、言い出しから既に嗚咽を漏らし、堪らなくなって俯いたまま、搾り出す様なか細い声で、衝撃の事実を告げる。
「――大、巫女、様がぁ……お亡くなりに、なられ、ましたぁ……」
「――っ!?、!!!!!!!!!!!」
信じ難い、驚愕の事実を伝えられたハルは、言葉も無くそのまま立ち竦んだ。
「――そっ!、そんなっ!!!、なっ……何故に、その様な事に?!」
――クバシ城へと戻ったハルは、ミユがもたらした衝撃的な悲報を、まずはシオリだけに伝えた。
彼女は、全身をワナワナと震わせ、愕然として両手で口を抑えた。
「うう……うぇつぐ、もっ、申し訳ぇ、ございませぇん、大、神官、様ぁ……」
秋分祭の夜に起きた謀反から、大巫女ユリの自害まで――伝達者としての役目を果たしたミユは、何かが決壊した様に一気に咽び泣く。
「姉様は――アンタを攻めてるワケじゃあない。
大丈夫、大丈夫だよぉ……」
同行したハルは、そのミユを抱き寄せ、彼女の背中を撫でて慰めようとする。
「――ショ、ショウ様たちの謀反で、士団長様とジョウケイ様が?
全報は本社を謀反一派に占拠されて発行停止?、クリ社は謀反に同調した神官長様の下で運営?、そして、その事態を招いた責を悔いて、おっ、大巫女様が……?」
シオリは、ミユから聞かされた、今のテンラクの現状を鸚鵡返しに振り返り――最後に挙げた、ユリの自害の部分で言葉を止め、力尽きる様にその場に膝を折った。
「――姉様、どうします?、皆に……報せますか?
一応、今は、オロチ狩りに出た四人と、ソウタ殿たちを通した、アヤコ様以外には――事を秘する様にと、願い出ましたけど……」
「――報せましょう。
これは、この世界にとっての一大事です。
私たちだけで、御せる事柄ではありませんから」
険しい表情で対応を問うハルに、シオリは凛とした表情で応じ、その彼女の頬には一筋の涙が滴っていた。
「はぁ……何だか、オロチ料理を振舞うどころじゃなくなったね」
クバシ城の広い厨房に立ち、寸胴に入ったスープを掻き混ぜている、ヒカリは溜め息を吐いて、天井に刺さった金具に引っ掛けられている、提灯の灯りを見上げた。
「……そうだな、俺たちにとっても――スグルが討たれた、ってのは訃報だしな」
食材が満載された大箱を抱え、厨房に入って来たソウタは、大箱を作業代に置くと、箱に入っていた果物を一つ手に取り、悔しげにそれを握った。
「ソウちゃん、食材ありがとね。
こんな時に――こき使うみたいで、悪いけど」
「気にするな、今は……何かをしてねぇと、落ち着かない気分だしな」
ソウタはそう言うと、つまみ食い承知でその果物を二つに割り、その片割れをヒカリに差し出す。
「それ――好き、だったよね、スグルくん」
「ああ、そうだ。
コレ――丁度、秋分の季節に熟れるんだよな」
二人は、涙を流しながら、その果物を一口ずつ噛み、それを士団員として、懸命に一人の少女を守ろうとして果てた、烈士スグルへの弔いとした。
「こっ、これが――オロチ料理?」
城の食堂に腰掛けて居るタマは、目の前に並んだオロチ料理を見やり、ゴクッと生唾を飲んだ。
「むぅ……確かに、これは狩る前の様子からでは想像出来ない、美味そうなニオイがするな」
彼女の隣に座るギンも、皿の上に乗った料理が発する芳醇な香りを嗅いで、顎に手を置きながら唸って見せる。
「腹――減ってるだろう?、たぁ~んと好きなだけ食え」
タマの前に座ったソウタは、膳に対して両手を拡げ、二人に食事を薦めた。
「そうそう。
宴席ってワケには成らなくなっちゃって、せっかく狩った、オロチのお肉が勿体無いからさ」
――と、ソウタの隣に座ったヒカリも、笑顔で二人に料理を取り分けてやる。
「――ありがと。
でぇ~もぉ~!、食べる前に、訊いておきたいコトがあるんだけどぉ~?」
ヒカリから、小皿を受け取ったタマは、上から下までヒカリの姿を舐め回す様に凝視し、不満気に頬を膨らませながら――
「――凄い美人だっていう、"ダイシンカン"って……アンタのコト?」
――と、値踏みする様な目付きで睨み、ヒカリに素性を尋ねた。
「へっ!?、私が――"凄い美人の大神官様ぁ?!"、違う違うっ!、全然違うよぉ~!」
ヒカリは、猛然と否定するが、表情は何故か綻び、照れ臭そうな様子に加え、嬉しそうな様子も滲ませている。
「え~?、だってソウタとミョ~に仲良いしさぁ?
見方によっちゃあ、美人かなぁと思うし……」
タマは、ジロジロとヒカリの顔を見回し、悔しげに口を尖らせる。
(――あっ!、この娘……)
ヒカリは、そのタマの様子に何かが引っ掛かり、何故か嬉しそうに微笑む。
「おい――どーして、俺と仲良いのが、お前の大神官の判別材料なんだよ?」
ソウタは、タマの発言に疑問を呈し、顔をしかめて尋ねた。
「だって、こんなトコまで一緒に旅をする仲だよ?
どうせまた、その"凄い美人"を"ドクガ"に掛けたんだろうと思って……」
「!?、どっ!、毒牙って……どこで、そんな言葉を覚えたんだぁ?!」
タマの使った物騒な言葉に、ソウタは眉間にシワを寄せる。
「ふ~ん……ソウちゃんって、"外"では、そんなコトもしてるんだぁ~?、意外ぃ~!」
ヒカリは、驚いた表情で口元を抑え、ニヤニヤと面白そうにソウタの顔を覗く。
「!、いっ!、いやぁ……そんなコトしてねぇっての!」
まるで――ソウタは、浮気がバレた夫の如く、焦った体でヒカリに弁明を始める。
「いっ、一緒に旅して来たと言っても、お互い仕事の旅。
第一、あの超絶美人と俺が如何こうとか、ありえねぇ空想してんなよっ!、タマ――おめぇは、草子の読み過ぎだっ!」
ソウタは呆れた様子で、タマの額を指差しして彼女の間違った推測を正した。
「あっ、ちなみに私――ソウちゃんとは、幼馴染のヒカリだよ。
よろしくね……タマちゃん♪」
ヒカリは、名を確かめる体で、タマにやっとの自己紹介をする。
「へっ?、そうなんだ――じゃあ、もしかして……」
そのヒカリの自己紹介に、"何か"を感じ取った様子で、タマはヒカリの顔に指を指す
「――そ♪、多分……私、タマちゃんの『センパイ』かも♪」
女二人は、そんな暗号染みた会話をし、互いに含み笑いを見せ合った。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる