流れ者のソウタ

緋野 真人

文字の大きさ
上 下
47 / 207
光刃現眼

光刃現眼

しおりを挟む
「!!!!!!!!!、なぁっ?!」

――そんな驚きの声が、平原のあちこちに響いた。


どよめきが包む野原の真ん中に立つ、光の刀を提げたソウタは、一斉に自分に集中する、大勢の視線に――

(なんか、こっ恥ずかしいな……)

――と、照れ笑いを見せながら、ニヤッと笑って頬を紅くする。


「――ゴホンッ!、んんっ!」

ソウタは一つ、咳払いをして喉を整えてから、おもむろに光の刀を天に掲げた。


そういえば――以前、ヤマカキ村で抜き放った時とは、刃の長さや太さが、かなり違う様相をしている。


これは、遠くからこの光景を観ている者にも、光刃の輝きが観える様にという、ソウタの意図に因るモノで――つまり、光刃自体の伸縮や大小は、ソウタの思うがままだというコトだ。

ちなみに――どーいう仕組みでそうなっているのかを、ソウタも歴代の刀聖も、よくは知らないのは秘密である。


「――我はぁ!、当世の刀聖!!!

この戦の発端に"世の乱れ"見出しぃ!、この戦場いくさばに馳せ参じたぁっ!!!!!」

ソウタは、辺り全ての者に自分の声を聞かせようと、思いっきり大声を張り上げて叫んだ!


「――おおおおおっっっっっ!」

――その言葉は、更なるどよめきを呼び、その事実は完全に辺りの雰囲気を支配し、それを見聞きした者の中には、一斉に、ソウタへ向けて平伏をし始める者も現われた。

満座の前での口上だけではなく、煌く光刃の輝きも観てしまったら――誰も、嘘や戯れ言だとは言えなかった。


「!!!!!、~~~~~~~~っ!」

カオリは、声にならない叫びを漏らし、彼女も慌てて跪き、平伏する一団に加わる。


「ソッ、ソウタが、刀、聖ぃ?」

タマは、口をあんぐりと開けて、只々驚いていた。


「これは――流石に、驚いたな……」

ギンは、鼻頭に汗を滲ませ、彼もまた、口を開けて牙を露わにする。


秘境育ちの亜人種たちの間でも、絶対的な武力の象徴として、刀聖伝承の認知度は別格である。


「――なんとぉ!」

丘の中腹で、全軍の後退を指揮していたシュウイチも、それだけをつぶやいて圧し黙る。


「刀の柄が、昔観たリョウゴ様の物と、似ているとは思っていたが……やはり、あれは光の太刀であったかぁ!」

カツトシは腕を組み、妙に納得した表情で唸る。


「――リョウゴ、なのか?、ええっい!、この距離では、顔が見えぬわい!」

先世の刀聖、リョウゴとは直に面識があるマサノリは、顔の確認が出来ない事に苛立つ。


「"光刃――現、眼"……まさか、自分の目で、そんな凄い出来事を観れるとは思わなかった……」

リノは、口元を抑え、震えながら光刃の光を凝視する


光刃現眼こうじんげんがん』とは、文字どおり"人の『眼』の前に『光刃』が『現』われる"事を指し、当世の刀聖が、多くの人の目の前で光の刀を抜く――つまり、自分が当世の刀聖である事を人々に示す事を表す。


「――っ!」

ソウタは、光の刀をスヨウ軍が集まる方へと、軽~く振り下ろした!

光刃は、ゆっくりと草むらに下りると、草刈でもする様に地を這い、草原を疾走して――スヨウ軍の先頭に立つ、マサノリとリノの下へと迫った!


「――むっ!?」

「ひぃっ!」

二人は、その光刃から逃れようと、慌てて馬を後退させる!


光刃は、二人を襲う前に止まり、薙ぎ払われた恰好で、大地には光刃にえぐられた様な軌跡を残した。


「――っ?!、!!!!!!!!!!!!」

その軌跡を見て驚いたのは、西の丘で様子を見守るシゲマルだった。


「いっ!、今の跡は――ヤマカキ村で見た、警備隊長の傷痕と同じ!?

それに、"この戦の発端"が云々とも……でっ!、ではっ!、まさかぁっ!」

シゲマルは、両膝を着き、ガタガタと震えながら――

「――我らの謀略はかりごとは、最初から、全て……刀聖様の知るところだったということかぁ?!」

――と、声を荒げて、絶望に満ちた表情でうな垂れた。


「――この戦!、スヨウに大義無しっ!

これ以上!、この"乱れ"を拡げようとするのならばっ!、人、自らを"邪"と化したと断じ!、光刃により、人は滅する道を辿ると心得よっ!」

ソウタは、これも大声で草原中へと叫び、光刃を柄へと仕舞った。


刀聖伝承の最後は、こういう一節で結ばれている――


『――乱れの末、人、自ら"邪"と化すならば、刀聖が滅するは、人であり、この地なり。

故、その時、刀聖、振るう刀は、全てを滅するも容易やすき、まが物へと変ず』

――と。


ソウタが以前、光の刀を掲げ"人が振るうには過ぎた力"と表したのは――この一節を指すのである。

刀聖の本質は、英雄に非ず――"邪"と化した、"人"を滅ぼす……"滅びの執行者"なのだ。


「おっ、おおおおおおおおっ!、おじいちゃんっ!」

リノは激しく狼狽し、顔色を真っ青にして、義父の甲冑をギュッと掴む。

「はっ!、早く退こう!、刀聖様がお怒りだから!」

――だが、マサノリは、義娘の懇願を無視する様に――

「……いや、確かめねばならぬ。

当世の刀聖とは、いかなる者か――そして、その刀聖が、乱れを見出した理由をな……はっ!」

――手綱をしごき、刀聖へと向って馬を駆けさせた。

「!、おじいちゃん!?」

「――リノ!、随伴は無用!、それと、兵たちを頼むぞ!」

マサノリは片手を掲げて、それだけを言って駆けて行った。


「ん?、誰か来るな」

ソウタは、刀を元に戻しながら、近付いて来る一騎を見詰める。


「――刀聖様に!、申し上げぇ~るっ!」

その一騎たる武者は、高らかにそう叫んで――

「我は!、スヨウ国守に任じられし、この戦におけるスヨウが将!、三軍将マサノリ!

刀聖様に、大義無しと断じられたとて!、我らにも、戦に到る理由がござぁ~るっ!

故!、抗弁の機会として、会い申す事をお許し願いたい!」

――と、まどろっこしい言い方ではあるが、要は面と向って話をしたいと言って来たのである。


ソウタは、それには何も答えず、黙って刀を鞘に仕舞う。


「――刃、収めしという事は、許しが下りたとお見受け致す……はぁっ!」

マサノリは、馬の脚を速めさせ、ドンドン近付いて来る。

ソウタの顔が、視認出来る距離まで来て、マサノリは――

(――若いな。

あやつも、今ならもう、五十に近付く齢のはず――では、"継承を経た者"だというコトか)

――彼の顔を凝視し、自分が面を知る刀聖ではない事を確認する。


ソウタは、まじまじと自分を凝視する、マサノリに――

「――敬語はいらねぇ。

孫みてぇな歳の若造に、畏まるのは窮屈でしょ?」

――と、眉間にシワを寄せ、睨み付けながら言った。

「そうか、ありがたい」

マサノリは、そう前置きをしてから、馬を止めてサッと鞍上から飛び降りる。


二人は、草原の上でジッと相対し、まず、マサノリは開口一番――

「リョウゴは……"逝った"のだな」

――と、口火を切り、寂しそうな眼差しをソウタに送り、閉じた唇をグッと噛む。

「――っ?!」

ソウタは、その一言に、明らかな動揺を見せる。

「刀聖の号と、光の刀の継承は……それ即ち、"先世の死"を意味する――それぐらいは知っておるよ」

マサノリは、目の前に居る若者の、動揺した表情へ向けて破顔を見せる。

「……そうか、アンタぐらいの歳の、スヨウ武士なら――」

「――ああ、先世とは、共に戦場を駆けた仲じゃ。

それに、刀聖とは如何なる"理不尽なことわり"の中を生きておるのかも……あやつの口から聞いておる」

続いて、マサノリは笑みを外し、今度は哀れみの表情をソウタに向けて――

「先世歿し、当世が光刃を継承しておるというコトは――お前が、リョウゴを殺めたのだろう?」

――と、衝撃的な指摘を口にした。

「……」

ソウタは、その指摘を聞いても、先程の様な動揺は見せず、ジッと目を閉じ、ほんの少しの間だけ下を向く。

「――へっ!、喋り過ぎだよ、あの人は。

おかげで、思い出したくもねぇモンを、思い出しちまったじゃねぇか」

そのセリフを口にしたソウタは、両目から一筋の涙を垂らし、これを問いへの返答とした。


「……非情な理よな。

人ならざる力を抱え、世界の全てを背負った勇者の後世とは――自らを殺してくれる者を見出し、育てる事でなければならないというのは」

マサノリも、両目に涙を浮かべ、それに気付かれない様にと、ソウタから目を逸らす。


「――あやつは、どんな顔をして……逝った?」

マサノリは、目を逸らしたまま、旧友の往生の様子を尋ねた。


「惚れた女の……腕に抱かれて、笑ったまま――逝ったよ」

ソウタは、垂れた涙を、拭いながらそう答えた。

「惚れた女……では、アヤコ様の下でか」


そう、実は――リョウゴとアヤコは"そういう仲"で、リョウゴに賊から救われたソウタは、その縁で、アヤコの養子となったのである。

しかも、この刀聖とハクキの姫のラブロマンスは、ツクモ中に知れ渡っている有名な逸話でもある。


「そうか――リョウゴらしい、最後だったのだな」

マサノリは、また、寂しそうな眼差しを見せながら、口元を微かに綻ばせた。


「――で?、そろそろ本題に入ろうや。

抗弁したくて、俺の前に出て来たんだろ?、まさか、嘘を吐いてまで、旧友の最後が知りたかったってワケじゃねぇだろ?」

ソウタは、冷ややかな目線でマサノリを睨み、あの口上の真意を探る。


「俺も、知りてぇしなぁ?

スヨウあんたらが、コウオウに濡れ衣着せてまで、この戦を仕掛けた理由ってのをさ?」

マサノリは、ソウタの発言に、険しい表情を見せて…

「――"濡れ衣"か。

光刃を現した刀聖が、そう言うというコトは……やはり、この戦には、理に叶わぬ"裏"があるという事なのじゃな?」

――と、逆にソウタの言葉の真意を問うてきた。

「"やはり"って……おいおい、知らばっくれんのかよ?

大義がどうとか、大層立派な理屈を並べて、てめぇらが守るべき自国の民を殺したり、陵辱おかしたりしたのは、アンタのお仲間だろうが!?」

ソウタは声を荒げ、睨む視線を強める。

「なっ?!、んじゃとぉ……!」

ソウタが言い放った、予想以上に衝撃的な事実に驚き、マサノリは思わず息を呑む。

「……まさか、本当に知らねぇのか?」

偽り無く写るマサノリのリアクションに、ソウタは表情を変えた。

「恥ずかしき、話ではあるが……我ら三軍には、先の占報と同等量の経緯しか、知らぬっ!

此度の戦は、ただコウオウ宰相を捕らえよと、駆り出されただけに過ぎぬのじゃあ!」

マサノリは、口惜しげに、唇を噛み締め――

「――お主は、この戦の発端に、世の乱れを見出したと言うた。

即ち、乱れの根幹は……先のヤマカキでの事にあるというコト――では、お主は、ヤマカキでの事の何を知っておるのだ?」

――と、憔悴した様子で、うつむきながらソウタに尋ねた。

「……どうやら、スヨウはスヨウでも、一部の連中の企みだったか……解った、話すよ」

ソウタは、マサノリの言葉に信を感じ、ふぅと息を整え、マサノリに自分が直に見聞きした、ヤマカキ事変の真実を語り出す。

――

――――

「――で、警備隊を皆殺しにしたのが俺……つまり、その弔い合戦を仕掛けてぇんなら、コウオウじゃなく、俺一人に布告するのが筋ってコトよ」

顛末を伝え終えたソウタは、そんな戯れ言も交えて語りを締め括った。


――いや、あながち戯れ言ではないのかもしれない。

恐らく、本気になった刀聖とは、一国家の全戦力などでは、遠く及ばないとまで言われているのだから。


マサノリは、啞然とした表情で、ソウタの語りを聞き終えると、心中で――

(――ヤマカキでの仔細を知るのは、御家方様に付いていた一軍の者たちのみ……か。

では、彼奴らはワシを――いや、ほとんどのスヨウの民をたばかっておるというコトかぁっ!)

――と、激昂し、彼はユキムネたちが控えているであろう、遠くに見える西の丘を見据えて、凄まじい形相で丘上を睨んだ。


「――ふっ♪」

その、遠くから来る激しい視線を、面越しにでも感じたかの様に、能面の淵から覗けるユキムネの口元は、何故か微かに綻んでいた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ファンレター~希望、繋ぐ馬へ~

緋野 真人
ライト文芸
【第10回ネット小説大賞一次選考通過作品】 かつて、縁があったサラブレットにファンレターを送る程、その馬を応援していた優斗は、その馬の初重賞制覇が掛かる一戦をテレビ観戦中、ある病魔に襲われて生死を彷徨う事となる。 一命を取り留めた優斗は、その病気の後遺症で身体に障害を負ってしまい、彼がそんな身体で生きていく事に絶望していた頃、その馬……クロダテンユウも次のレース中、現役続行が危ぶまれる大怪我を負ってしまう。 退院後、半ば自堕落な生活を貪っていた優斗は、リハビリを担当していた言語療法士で、幼馴染でもある奈津美に誘われてクロダテンユウの故郷でもある牧場を訪問、そこで謀らずも、怪我からの復帰のために奮闘する彼と再会する。 そこで、クロダテンユウとその関係者たちの、再起に向けて諦めない姿を知った事で、優斗の苛まれた心は次第に変わって行き、クロダテンユウとその関係者たちもまた、優斗の様なファンの思いに応えようと、有馬記念での本格復帰を目指すのだった。 ※…優斗の半生は、病気も含めて筆者の人生を投影した、私小説の意味合いもあります。 尚、『小説家になろう』さんにて、当初書き上げたのが2016年(※現在は削除)のため、競馬描写に登場する設定やレース名などが、現在と異なる点はご容赦ください。 ※2022年10月1日より、カクヨムさんでも重複掲載を始めました。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~

tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!! 壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは??? 一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

処理中です...