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第45話 家庭教師と将来の夢
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【藤崎光side】
中間テストが近いので、エースくんや八重さんの家で勉強会をすることに成った。
二人とも学習塾に行ってもいないのに、学園の成績は学年の一位~二位を争っている。
どんな秘密の勉強方があるかと思っていたら、優秀な家庭教師に教わっていることが判った。
アタシだけではなく、真雪やネイ、右京に聖も一緒に勉強会をするのだけど……
「会ったらビックリするよ、……ある意味、超有名人だからね ♪」と、サファイアが教えてくれた。
勉強道具を用意して待っていると、何処からともなく声が聞こえてきた。
── 東風吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな ──
平安時代から抜け出したようなイケオジが現れた。
「菅原道真公だよ。
所謂、学問の神様だね。 ちなみに歌の意味は『私は屋敷を追い出されちゃったよチクショー ! 梅の木よ、屋敷の主人がおらんでも春に成ったら花咲けよな。えーい、チクショー !』と云う意味だよ。 勉強に成ったかい 」と、ドヤ顔で説明する黒猫。
「サファイアよ。 いくらなんでも、その訳は酷いと思うぞ。 まんざら、間違って無いのが悪質だと儂は思う 」と、菅原道真公は不満そうに言った。
「まあ、サファイアの解釈はともかく、要は菅原道真公が勉強会を助けてくれるってことかしら?」と、真雪。
「そういうことだね。」エースくんが微笑んで頷いた。「先生は学問の神様だから、僕たちにはピッタリだと思うよ」
「なんだか急にやる気が湧いてきたッス!」聖が目を輝かせて言った。「学問の神様に手伝ってもらう機会なんて、滅多にないッスからね」
集まった皆は、少し緊張しながらも期待に満ちた様子で、勉強道具を片手に机に向かった。
「まずは、どの科目から始めましょうかぁ~?」と八重さんが問いかけると、右京が手を挙げて提案した。
「なとこから始めるより、苦手な科目を先に片付けた方がえんちゃうかな。」
「じゃあ、数学から始めるちゃ !」ネイが少し苦手そうに顔をしかめた。
「みんなで一緒でやれば、きっといいアドバイスもらえるっちゃ !」
こうして、アタシらは数学の問題に取り掛かり始めた。最初は戸惑い気味だったが、徐々にペースを掴み、時折菅原道真公からのアドバイスをメモしつ、着実に問題を解いていった。
「お前たち、学問はただ覚えるだけでなく、理解し深めることが重要なのだぞ。」と、道真公は優しく助言をし、皆の努力を見守っていた。
時間が経つにつれ、勉強会の成果は目に見えて現れ始めた。皆それぞれが苦手だった問題を解決し、自信を取り戻した様子だった。
「これでもう中間テストは怖ないな!」
と、右京が笑顔で言うと、皆口々に頷いて同意した。
こうして、効率的で実りある勉強会は幕を閉じ、アタシらは、中間テストに向けた確かな備えを手にすることができたのだった。
◇◇◇
一段落して只今、おやつタイム中である。
女三人寄れば姦しいと言うらしいが、アタシや八重さん、聖を含めて、JCが六人も集まれば……姦姦、しい。
つまり……「うるさいわ、みんな!え加減にせえや!」
右京がキレた。
「まあ、まあ、右京はお好み焼きばかり食べているから、カルシウムが足りないんだっちゃ !
ウチの雷おこしを食べると良いんだっちゃ 」
ネイが雷おこしを右京の口に押し込んだ。
それカルシウムでは無く、炭水化物だと思うぞ……
バリバリと雷おこしを噛み砕いて、ゴクンと飲み込んだ右京は、
「ウチは家業の『火の車』を継ぐから、お好みばっかり食べてもえんやで!」
何故か、そこから将来の夢の話が話題に成っていた。
「ボクは、このまま師匠みたいな凄腕のゴーストハンターに成るのが目標ッス !」……何の捻りもないなぁ~ ある意味、純粋なのか ?
「私は右京みたいに家のアイスクリーム屋を継ぐことですわ。 素敵な旦那さまと一緒に……」 と、エースくんに流し目をする真雪……中学生らしくないフェロモンを出しているぞ、オイ !
「ウチはダーリンのお嫁さんだっちゃ !
ダーリンの……お義父様の店の若女将に成るっちゃよ ! 」 ギロッ ! × 2、真雪と右京がネイを睨んでいる……コイツもブレないな。
八重さんは母親の本屋を、十八番くんは父親の料理屋を継ぎたいと言っている中、アタシだけが何も考えて無いことがショックだった。
その時、ふと静けさが訪れた。皆が、それぞれの夢や目標について語る……友達は将来のことを、しっかり考えているのにアタシは、ただ日々を楽しむことしか考えていなかった。
「ヒカリちゃん、どうしたの?」エースくんが心配そうに尋ねる。
「え、あ、なんでもないよ。ただ、みんなの夢が素敵だなって思って……」アタシは少し戸惑いながら答えた。
「夢がないのは悪いことじゃないよ。まだまだ時間はあるし、ゆっくり考えればいいさ。」エースくんは優しい眼差しでアタシを見つめた。
「そやで、ヒカリ。焦らんでもえで !」右京も少し和らいだ表情で言った。
「ありがとう、みんな」アタシは心が温かくなるのを感じた。友達がいるからこそ、こうして支え合えるんだ。
「じゃあ、次は何をするっちゃ?」ネイが元気に声を上げる。「まだまだ、おやつもあるし遊びたいっちゃ!」
「そうッス、勉強も大事だけど、遊ぶのも大事ッス」聖が賛同する。
「じゃあ~、みんなでゲームでもする~ ?」八重さんが提案すると、皆が賛成する声を上げた。
こうして、勉強会の後は楽しいゲームタイムに突入した。道真公の教えを胸に、アタシたちは笑い合いながら、友情を深めていった。
その日、アタシは夢を持つことの大切さを感じつつ、友達と過ごす時間が何よりも貴重だと再確認した。勉強も遊びも、みんなで一緒に楽しむことが、これからのアタシの大切な目標になるかもしれない。
🌟 作者より
※詩の意味は、「春の風が吹いたなら、香りを送っておくれ。梅の花たちよ、主の私がいなくなったからといって、春を忘れずに咲くのだよ。」ということです。 サファイアは脚色しているので、こちらが正しい訳です。
黒猫サファイアと三毛猫さくらの日常 ~ 猫魈?猫又! 日常は妖怪、吹き溜まり !! ~
の続きになる本作品、幼少の頃からエースと八重は菅原道真公に家庭教師をしてもらっています。
第68話 キラキラの小学生と◌◯の神様
第69話 最強最高の家庭教師
中間テストが近いので、エースくんや八重さんの家で勉強会をすることに成った。
二人とも学習塾に行ってもいないのに、学園の成績は学年の一位~二位を争っている。
どんな秘密の勉強方があるかと思っていたら、優秀な家庭教師に教わっていることが判った。
アタシだけではなく、真雪やネイ、右京に聖も一緒に勉強会をするのだけど……
「会ったらビックリするよ、……ある意味、超有名人だからね ♪」と、サファイアが教えてくれた。
勉強道具を用意して待っていると、何処からともなく声が聞こえてきた。
── 東風吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな ──
平安時代から抜け出したようなイケオジが現れた。
「菅原道真公だよ。
所謂、学問の神様だね。 ちなみに歌の意味は『私は屋敷を追い出されちゃったよチクショー ! 梅の木よ、屋敷の主人がおらんでも春に成ったら花咲けよな。えーい、チクショー !』と云う意味だよ。 勉強に成ったかい 」と、ドヤ顔で説明する黒猫。
「サファイアよ。 いくらなんでも、その訳は酷いと思うぞ。 まんざら、間違って無いのが悪質だと儂は思う 」と、菅原道真公は不満そうに言った。
「まあ、サファイアの解釈はともかく、要は菅原道真公が勉強会を助けてくれるってことかしら?」と、真雪。
「そういうことだね。」エースくんが微笑んで頷いた。「先生は学問の神様だから、僕たちにはピッタリだと思うよ」
「なんだか急にやる気が湧いてきたッス!」聖が目を輝かせて言った。「学問の神様に手伝ってもらう機会なんて、滅多にないッスからね」
集まった皆は、少し緊張しながらも期待に満ちた様子で、勉強道具を片手に机に向かった。
「まずは、どの科目から始めましょうかぁ~?」と八重さんが問いかけると、右京が手を挙げて提案した。
「なとこから始めるより、苦手な科目を先に片付けた方がえんちゃうかな。」
「じゃあ、数学から始めるちゃ !」ネイが少し苦手そうに顔をしかめた。
「みんなで一緒でやれば、きっといいアドバイスもらえるっちゃ !」
こうして、アタシらは数学の問題に取り掛かり始めた。最初は戸惑い気味だったが、徐々にペースを掴み、時折菅原道真公からのアドバイスをメモしつ、着実に問題を解いていった。
「お前たち、学問はただ覚えるだけでなく、理解し深めることが重要なのだぞ。」と、道真公は優しく助言をし、皆の努力を見守っていた。
時間が経つにつれ、勉強会の成果は目に見えて現れ始めた。皆それぞれが苦手だった問題を解決し、自信を取り戻した様子だった。
「これでもう中間テストは怖ないな!」
と、右京が笑顔で言うと、皆口々に頷いて同意した。
こうして、効率的で実りある勉強会は幕を閉じ、アタシらは、中間テストに向けた確かな備えを手にすることができたのだった。
◇◇◇
一段落して只今、おやつタイム中である。
女三人寄れば姦しいと言うらしいが、アタシや八重さん、聖を含めて、JCが六人も集まれば……姦姦、しい。
つまり……「うるさいわ、みんな!え加減にせえや!」
右京がキレた。
「まあ、まあ、右京はお好み焼きばかり食べているから、カルシウムが足りないんだっちゃ !
ウチの雷おこしを食べると良いんだっちゃ 」
ネイが雷おこしを右京の口に押し込んだ。
それカルシウムでは無く、炭水化物だと思うぞ……
バリバリと雷おこしを噛み砕いて、ゴクンと飲み込んだ右京は、
「ウチは家業の『火の車』を継ぐから、お好みばっかり食べてもえんやで!」
何故か、そこから将来の夢の話が話題に成っていた。
「ボクは、このまま師匠みたいな凄腕のゴーストハンターに成るのが目標ッス !」……何の捻りもないなぁ~ ある意味、純粋なのか ?
「私は右京みたいに家のアイスクリーム屋を継ぐことですわ。 素敵な旦那さまと一緒に……」 と、エースくんに流し目をする真雪……中学生らしくないフェロモンを出しているぞ、オイ !
「ウチはダーリンのお嫁さんだっちゃ !
ダーリンの……お義父様の店の若女将に成るっちゃよ ! 」 ギロッ ! × 2、真雪と右京がネイを睨んでいる……コイツもブレないな。
八重さんは母親の本屋を、十八番くんは父親の料理屋を継ぎたいと言っている中、アタシだけが何も考えて無いことがショックだった。
その時、ふと静けさが訪れた。皆が、それぞれの夢や目標について語る……友達は将来のことを、しっかり考えているのにアタシは、ただ日々を楽しむことしか考えていなかった。
「ヒカリちゃん、どうしたの?」エースくんが心配そうに尋ねる。
「え、あ、なんでもないよ。ただ、みんなの夢が素敵だなって思って……」アタシは少し戸惑いながら答えた。
「夢がないのは悪いことじゃないよ。まだまだ時間はあるし、ゆっくり考えればいいさ。」エースくんは優しい眼差しでアタシを見つめた。
「そやで、ヒカリ。焦らんでもえで !」右京も少し和らいだ表情で言った。
「ありがとう、みんな」アタシは心が温かくなるのを感じた。友達がいるからこそ、こうして支え合えるんだ。
「じゃあ、次は何をするっちゃ?」ネイが元気に声を上げる。「まだまだ、おやつもあるし遊びたいっちゃ!」
「そうッス、勉強も大事だけど、遊ぶのも大事ッス」聖が賛同する。
「じゃあ~、みんなでゲームでもする~ ?」八重さんが提案すると、皆が賛成する声を上げた。
こうして、勉強会の後は楽しいゲームタイムに突入した。道真公の教えを胸に、アタシたちは笑い合いながら、友情を深めていった。
その日、アタシは夢を持つことの大切さを感じつつ、友達と過ごす時間が何よりも貴重だと再確認した。勉強も遊びも、みんなで一緒に楽しむことが、これからのアタシの大切な目標になるかもしれない。
🌟 作者より
※詩の意味は、「春の風が吹いたなら、香りを送っておくれ。梅の花たちよ、主の私がいなくなったからといって、春を忘れずに咲くのだよ。」ということです。 サファイアは脚色しているので、こちらが正しい訳です。
黒猫サファイアと三毛猫さくらの日常 ~ 猫魈?猫又! 日常は妖怪、吹き溜まり !! ~
の続きになる本作品、幼少の頃からエースと八重は菅原道真公に家庭教師をしてもらっています。
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