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第39話 ゴーストハンター高島聖の任務記録:失われた神々と八岐大蛇の影 ④
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【高島聖side】
メドーサの攻撃だと思われる水の矢に追い掛け回され、今の現在位置は正直把握できていない。走っていた方角と時間から考えると……京都の方角かしら
夢中で走っていたのであくまで憶測だが、走ってきた方角から考えるとそっちの方角だろう。来た道を引き返せば良いんだろうが、山道を水の矢に追い掛け回され逃げてきたので引き返せるかどうかも怪しい。この近くに住んでいる人間を探したほうがいいだろう。
「アタシ達はこの場所に追い込まれたのか?」
ヒカリちゃんの言葉……確かにその可能性は極めて高い
「確かに、その可能性が高いッスね。
この周囲がメドーサのホームグラウンドなのかもしれないッス」
今の現在場所が判らないけど、方角的には一番最初に破壊された神社の方角だ。
「まずは現在位置の確認ッス。聖ちゃん近くに何か見えないか見て欲しいッス」
「了解 !」
返事を返したヒカリちゃんを見ながら車のトランクに地図を乗せて、
「うーん。場所的にはここら辺かな?」
場所の把握をしないことには帰る事も出来ない。いやそれ以上にこの場所に追い込まれたという事を考えると……メドーサが襲ってくるかもしれない。
こんな山の中でと思うかもしれないが、山の中には水脈がある。それを利用されるとまず間違いなく勝率はない……それに逃げる事を前提にしていたが、ホームグラウンドに連れ込んだボク達を逃がしてくれるだろうか。
◇◇
「聖、近くに神社みたいのがあるよ?」
チビを偵察に出していたヒカリちゃんが教えてくれた。
やはり、ヒカリちゃんはアヤカシ使いの才能があるようだ。
それにしても神社か……もしかすると報告にあった。あの神社かもしれない……詳しい場所は知らないが、確か人の住んでいる場所も近いはずだから、そこを目的地にすれば良いだろう。
ただし……罠と言う可能性も充分に考えられる、ヒカリちゃんも同じ結論になったのか
「メドーサの罠かもしれないのか?」
ヒカリちゃんがそう呟く。 流石、頭の回転は速いわね。
「ええ。その可能性は充分にあるッス」
むしろその可能性しかない、トランクから除霊具を取り出す。一番最初に取り出したのはAランクの防護札
「じゃあヒカリちゃんは10枚ッス。しっかり身につけて欲しいッス」
ボクは霊力の護りがある。霊力をコントロールできないヒカリちゃんに多めに持たせるのは当然だ。
「りょ 了解」
ワンピースの裏と表に札を貼っているヒカリちゃんを見ながらボクは近くの茂みに向かった。
二人で茂みの中に入り上着を脱いで下着姿になり、その下着も脱いで裸になる
「や、やっぱり女同士でも恥ずかしいな」
顔を紅くするヒカリちゃん。それはボクも同じなので言わないでと言い、素肌に直接防護札を貼り付けていく。これがあるとないとでは全然違う。
「ヒカリちゃんも早くしてね」
ボクが張り終わってもなお胸と腹にしか貼ってないヒカリちゃんにそう声をかけ、服を着なおして車の方に向かう。
ようやく、服を着直したヒカリちゃんは、
「……ん~ ?」
ヒカリちゃんが腕を組んで難しい顔をしていた。なにか考え事をしている様子だ
「どうかしたの?」
「いや? なんか、ここを知ってるような気がして。おかしいよな」
そう苦笑するヒカリちゃん。
だけどそれはもしかすると霊感に目覚めつつあるのかもしれない。
まだ頬に若干赤みの残っているヒカリちゃんが合流した所で、トランクから破魔札や霊体ボウガンを取り出し、更にもう1つ
「これは水神符って言う稀少なお札ッス。 水の流れを断ち切るものでメドーサには効果的だから一応、ヒカリちゃんも持っておいて欲しいッス」
使えるかどうかは判らないが、お守り代わりに持たせる。 もしかすると何らかの才能に目覚め可能性もあるので持たせておこう。近くを浮いているチビに、
「それじゃあ案内してくれる?」
「みみー !」
ゆっくりと先導してくれるちゃんに案内され神社に向かう。山の中腹に面しているその神社からは近くの町が見える。
思ったよりも都心なのかもしれない。
近くに道路も見えるので上手く運転すれば道路に出れる。特注車だから多少の悪路も問題ない、そのための道順を確認していると
「なんだろう ? この神社の奥にある岩、なんか文字が刻んであるけど?」
神社を調べるように言っておいたヒカリちゃんの声が聞こえる。 何か見つけたのかしら?ボクが振り返ろうとした瞬間、
「……ようこそ。私の城に」
静かだが嫌に耳に響く声。その声に懐の破魔札を引き抜きながら振り返る。私の視界に飛び込んできたのは大量の水
「しまっ!」
やはり罠だった。この神社はミズチの領域だったのだ、ボクから離れていたヒカリちゃんが真っ先に水に飲まれ
「のあぁぁぁぁ!!」
その濁流のような水がヒカリちゃんを攫いその姿を飲み込む。咄嗟に水神符で水の流れを断ち切ろうとするが……駄目だ!間に合わない!!!
「ヒカリちゃん !」
「みー!」
ボクとチビの悲鳴が重なるがそれは一瞬で消える。ボクもまたミズチの放ったであろう水へ飲み込まれてしまったからだ……
◇◇◇◇◇
【???side】
「……成功」
この場所に上手くおびき出し、全員を私の異界の飲み込むことが出来た。後はあの女を見極めるだけ……私の加護を持つ女。その魂はあの時と変らない、だけど今はどうなのか判らない。それを見極めるためには私の異界が一番良い……私も異界に潜ろうとすると
「待ちな。今すぐ飲み込んだ奴を吐き出せ、蛇」
私の背中に当たる鋭い切っ先。この感じは多分槍……それに同属と言うのも判る。
「……蛇は失礼。そっちの方が蛇」
「言われてみればそうだね」
軽口を叩いてはいるが、切っ先はいつでも私を貫ける姿勢のままだ、体が水である私を貫けはしないが……ダメージは受ける。槍の切っ先を覆っている魔力はかなりの密度だ。実体をなくす事のできる私でもダメージは避けられない。
「もう1度言うよ。今飲み込んだ連中を吐き出せ」
その声は静かだが、いつでも貫く事ができるんだぞと言う意思を感じる。私の領域で私が気付かなかったことも加味して考えるとこの槍の持ち主はかなりの強者だと判る。だけど……「……断る !」
私には私の目的がある。だから吐き出すつもりはないと言うと、切っ先が私の背を穿とうとする。
それよりも早く「……シッ!」
横っ飛びしながらその切っ先を交わすと同時に右手を振るう。手の平に溜まっていた水が三日月状になりとんでいく。
「ちっ !」
舌打ちしながら刃を交わす龍族。手を振り水の刃を飛ばす。普段ならこんな山の中で使うことのできない能力だが、ここは私の城。あの人が私の為に作った神社だ。ここにいる限り、私の水は尽きることはない。
「……敵対の意図はないが、迫り来る敵は振り払う。互いに武器を引いて話をしよう」
紫の髪をした龍族にそう声をかける。神気ではなく、魔力を纏っている所を見ると魔族だろう、私もそちら側なので別に嫌悪感はない。
「話の内容によるね。私にも私の都合があるんだよ !」
槍を構えるのはやめたが鋭い視線は依然私に向けられている。一瞬で間合いを詰める事も可能だろう……
「……私はあの妖怪を連れた少女を見極めたいだけ。 攻撃はするが殺す気はないし終われば怪我は治す。 だから、邪魔をしないで欲しい」
私は遠距離型なので近接はあまり得意ではない、ここは穏便に話を進めたい。無論戦いとなれば負けはしないが、勝てもしないと言うのは互いに判っている。
「殺さないって言う保証は?」
「……大蛇の系譜。ミズチの名の下に誓う」
その言葉に肩を竦める龍族。日本神話に登場する八岐大蛇。その正体は斐伊川の化身と言う説がある、だから火を司る龍である八岐大蛇だが、水を司る面もある。私はその面を継いでいる……とは言え攻撃性は殆ど継承されていないが……
「OK。判った信じよう」
八岐大蛇の名は龍族の中では有名だ。取り分け龍族の中では龍神帝王と並び立つと言われる最強の龍種。その名前はとても力がある。
「……ありがとう。貴女も来る?」
ゲートを作りながら訪ねるとその龍族は槍を消して、服を調えながら
「メドーサだ。お前は?」
私の名を尋ねて来る龍族。私はミズチ……だけど別の名前もある。あの人が加護の代わりに授けてくれた名前
「……ミオ」
人間に与えられた名前なんてと思うかもしれないが、私にとっては特別な名前。
「ミオだね、よろしく。じゃあ頼むよ」
「……判った」
私はメドーサを連れ、異界の中へと飛び込んだ……あの人間達をここに追い込んだのも、見極めるため……あの人の転生者を……裏切ってくれるな……
人間は嫌いだけど、あの人は信じたい……私はそんな事を考えながら自分の世界へと足を踏み入れたのだった。
メドーサの攻撃だと思われる水の矢に追い掛け回され、今の現在位置は正直把握できていない。走っていた方角と時間から考えると……京都の方角かしら
夢中で走っていたのであくまで憶測だが、走ってきた方角から考えるとそっちの方角だろう。来た道を引き返せば良いんだろうが、山道を水の矢に追い掛け回され逃げてきたので引き返せるかどうかも怪しい。この近くに住んでいる人間を探したほうがいいだろう。
「アタシ達はこの場所に追い込まれたのか?」
ヒカリちゃんの言葉……確かにその可能性は極めて高い
「確かに、その可能性が高いッスね。
この周囲がメドーサのホームグラウンドなのかもしれないッス」
今の現在場所が判らないけど、方角的には一番最初に破壊された神社の方角だ。
「まずは現在位置の確認ッス。聖ちゃん近くに何か見えないか見て欲しいッス」
「了解 !」
返事を返したヒカリちゃんを見ながら車のトランクに地図を乗せて、
「うーん。場所的にはここら辺かな?」
場所の把握をしないことには帰る事も出来ない。いやそれ以上にこの場所に追い込まれたという事を考えると……メドーサが襲ってくるかもしれない。
こんな山の中でと思うかもしれないが、山の中には水脈がある。それを利用されるとまず間違いなく勝率はない……それに逃げる事を前提にしていたが、ホームグラウンドに連れ込んだボク達を逃がしてくれるだろうか。
◇◇
「聖、近くに神社みたいのがあるよ?」
チビを偵察に出していたヒカリちゃんが教えてくれた。
やはり、ヒカリちゃんはアヤカシ使いの才能があるようだ。
それにしても神社か……もしかすると報告にあった。あの神社かもしれない……詳しい場所は知らないが、確か人の住んでいる場所も近いはずだから、そこを目的地にすれば良いだろう。
ただし……罠と言う可能性も充分に考えられる、ヒカリちゃんも同じ結論になったのか
「メドーサの罠かもしれないのか?」
ヒカリちゃんがそう呟く。 流石、頭の回転は速いわね。
「ええ。その可能性は充分にあるッス」
むしろその可能性しかない、トランクから除霊具を取り出す。一番最初に取り出したのはAランクの防護札
「じゃあヒカリちゃんは10枚ッス。しっかり身につけて欲しいッス」
ボクは霊力の護りがある。霊力をコントロールできないヒカリちゃんに多めに持たせるのは当然だ。
「りょ 了解」
ワンピースの裏と表に札を貼っているヒカリちゃんを見ながらボクは近くの茂みに向かった。
二人で茂みの中に入り上着を脱いで下着姿になり、その下着も脱いで裸になる
「や、やっぱり女同士でも恥ずかしいな」
顔を紅くするヒカリちゃん。それはボクも同じなので言わないでと言い、素肌に直接防護札を貼り付けていく。これがあるとないとでは全然違う。
「ヒカリちゃんも早くしてね」
ボクが張り終わってもなお胸と腹にしか貼ってないヒカリちゃんにそう声をかけ、服を着なおして車の方に向かう。
ようやく、服を着直したヒカリちゃんは、
「……ん~ ?」
ヒカリちゃんが腕を組んで難しい顔をしていた。なにか考え事をしている様子だ
「どうかしたの?」
「いや? なんか、ここを知ってるような気がして。おかしいよな」
そう苦笑するヒカリちゃん。
だけどそれはもしかすると霊感に目覚めつつあるのかもしれない。
まだ頬に若干赤みの残っているヒカリちゃんが合流した所で、トランクから破魔札や霊体ボウガンを取り出し、更にもう1つ
「これは水神符って言う稀少なお札ッス。 水の流れを断ち切るものでメドーサには効果的だから一応、ヒカリちゃんも持っておいて欲しいッス」
使えるかどうかは判らないが、お守り代わりに持たせる。 もしかすると何らかの才能に目覚め可能性もあるので持たせておこう。近くを浮いているチビに、
「それじゃあ案内してくれる?」
「みみー !」
ゆっくりと先導してくれるちゃんに案内され神社に向かう。山の中腹に面しているその神社からは近くの町が見える。
思ったよりも都心なのかもしれない。
近くに道路も見えるので上手く運転すれば道路に出れる。特注車だから多少の悪路も問題ない、そのための道順を確認していると
「なんだろう ? この神社の奥にある岩、なんか文字が刻んであるけど?」
神社を調べるように言っておいたヒカリちゃんの声が聞こえる。 何か見つけたのかしら?ボクが振り返ろうとした瞬間、
「……ようこそ。私の城に」
静かだが嫌に耳に響く声。その声に懐の破魔札を引き抜きながら振り返る。私の視界に飛び込んできたのは大量の水
「しまっ!」
やはり罠だった。この神社はミズチの領域だったのだ、ボクから離れていたヒカリちゃんが真っ先に水に飲まれ
「のあぁぁぁぁ!!」
その濁流のような水がヒカリちゃんを攫いその姿を飲み込む。咄嗟に水神符で水の流れを断ち切ろうとするが……駄目だ!間に合わない!!!
「ヒカリちゃん !」
「みー!」
ボクとチビの悲鳴が重なるがそれは一瞬で消える。ボクもまたミズチの放ったであろう水へ飲み込まれてしまったからだ……
◇◇◇◇◇
【???side】
「……成功」
この場所に上手くおびき出し、全員を私の異界の飲み込むことが出来た。後はあの女を見極めるだけ……私の加護を持つ女。その魂はあの時と変らない、だけど今はどうなのか判らない。それを見極めるためには私の異界が一番良い……私も異界に潜ろうとすると
「待ちな。今すぐ飲み込んだ奴を吐き出せ、蛇」
私の背中に当たる鋭い切っ先。この感じは多分槍……それに同属と言うのも判る。
「……蛇は失礼。そっちの方が蛇」
「言われてみればそうだね」
軽口を叩いてはいるが、切っ先はいつでも私を貫ける姿勢のままだ、体が水である私を貫けはしないが……ダメージは受ける。槍の切っ先を覆っている魔力はかなりの密度だ。実体をなくす事のできる私でもダメージは避けられない。
「もう1度言うよ。今飲み込んだ連中を吐き出せ」
その声は静かだが、いつでも貫く事ができるんだぞと言う意思を感じる。私の領域で私が気付かなかったことも加味して考えるとこの槍の持ち主はかなりの強者だと判る。だけど……「……断る !」
私には私の目的がある。だから吐き出すつもりはないと言うと、切っ先が私の背を穿とうとする。
それよりも早く「……シッ!」
横っ飛びしながらその切っ先を交わすと同時に右手を振るう。手の平に溜まっていた水が三日月状になりとんでいく。
「ちっ !」
舌打ちしながら刃を交わす龍族。手を振り水の刃を飛ばす。普段ならこんな山の中で使うことのできない能力だが、ここは私の城。あの人が私の為に作った神社だ。ここにいる限り、私の水は尽きることはない。
「……敵対の意図はないが、迫り来る敵は振り払う。互いに武器を引いて話をしよう」
紫の髪をした龍族にそう声をかける。神気ではなく、魔力を纏っている所を見ると魔族だろう、私もそちら側なので別に嫌悪感はない。
「話の内容によるね。私にも私の都合があるんだよ !」
槍を構えるのはやめたが鋭い視線は依然私に向けられている。一瞬で間合いを詰める事も可能だろう……
「……私はあの妖怪を連れた少女を見極めたいだけ。 攻撃はするが殺す気はないし終われば怪我は治す。 だから、邪魔をしないで欲しい」
私は遠距離型なので近接はあまり得意ではない、ここは穏便に話を進めたい。無論戦いとなれば負けはしないが、勝てもしないと言うのは互いに判っている。
「殺さないって言う保証は?」
「……大蛇の系譜。ミズチの名の下に誓う」
その言葉に肩を竦める龍族。日本神話に登場する八岐大蛇。その正体は斐伊川の化身と言う説がある、だから火を司る龍である八岐大蛇だが、水を司る面もある。私はその面を継いでいる……とは言え攻撃性は殆ど継承されていないが……
「OK。判った信じよう」
八岐大蛇の名は龍族の中では有名だ。取り分け龍族の中では龍神帝王と並び立つと言われる最強の龍種。その名前はとても力がある。
「……ありがとう。貴女も来る?」
ゲートを作りながら訪ねるとその龍族は槍を消して、服を調えながら
「メドーサだ。お前は?」
私の名を尋ねて来る龍族。私はミズチ……だけど別の名前もある。あの人が加護の代わりに授けてくれた名前
「……ミオ」
人間に与えられた名前なんてと思うかもしれないが、私にとっては特別な名前。
「ミオだね、よろしく。じゃあ頼むよ」
「……判った」
私はメドーサを連れ、異界の中へと飛び込んだ……あの人間達をここに追い込んだのも、見極めるため……あの人の転生者を……裏切ってくれるな……
人間は嫌いだけど、あの人は信じたい……私はそんな事を考えながら自分の世界へと足を踏み入れたのだった。
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