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王都 ③

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  私達は 情報交換の為に 場所を移した

  どうせ 宿泊するのだからと もう一度
冒険者協会に お薦めの宿を 聞きに いったのだ

  ついでに どんなクエストがあるかも 確認しよう



  冒険者協会に いったら既に 私達の事が話題
に なっていた

  王子は ベテラン冒険者に囲まれ モテモテだ


『 よぉ  兄ちゃん  見直したぜ   女の子達を 護ってやったんだって  」


「 見習い とは言え流石 勇者さまだな  気にいったぜ 」


「 あの馬鹿達は 俺達  冒険者の恥だったからな
スッキリしたぜ 」



  背中を 叩かれながら歓迎されている


  私達は それを横目に見ながら 受け付けに向かった







    必要な事を 聞いた私達は 『 眠れる羊達』と
いう宿屋に 決めた

   それから クエストが 張り出されてる掲示板を
見にいった



「 俺様達が 受けられるのは 一つ上の『ランクE』まで だったな 』

   王子が 珍しくマトモなことを言った


「 なら  この薬草の採取は どうかなぁ 」
 
  茜が 慎重な 事を言う

「 ゴブリンの討伐がいい   私が 切り刻む 」

   薊が 殺る気に なっている


「 この  トツゲキウサギの 討伐にしよう
俺様達は まだこの世界に なれてないからな
安全策を 取ろう」

   今日の 王子は 本当に どうしたのだろう
いつになく マトモだ
   



   私が びっくりして 見ていると

「 いくら俺様だって 命が かかっているんだ
考えるぜ
まして 大事な幼馴染みが いるんだ  無理は
できるわけないだろう 」


   この男は こういう事を サラリと 言うから
私は この阿保を 見捨て慣れないのだ



「なら 薬草の採取 と トツゲキウサギの討伐
にしましょう   私達には 人形(ヒトガタ)の
ゴブリンは 早いと 思うわ 」

   私が皆に提案した





    結果  私の案に きまったので まず受け付けに
クエストを 受けることを告げたあと

   先に 宿屋を 押さえるべく『眠れる羊達』に
向かった




  宿屋で 部屋を二部屋借りた後 クエストをこなすために 王都の 外に 出た





「 ねえ ねえ  葵  武器屋で 武器を 買わなくて いいの   ?  もらった 錆びた剣 や 錆びたナイフ
じゃ  闘えないよ  」

  茜が 心配そうに言う

「 国から もらった銀貨だと 数日宿屋に 泊まるので 消えてしまうわ」

   私がそうこたえると

「  でも 天子様から もらったお金が あるよね
あのお金は 使わないの   ?」


   そう  今は 使えない 何故なら




「 葵   茜   静かに    王城から ずっとつけられている 」

   やはり 薊も気づいたみたいね


「 どうする    『殺る』」

    
    相変わらず 薊は物騒だ


「もう少し 様子を見ましょう
それでも 引き返さない時には……………」

「 わかった    その時は 私が…………」


「葵 も 薊 も 物騒だよ~    もう少し平和的に
いこうよー  」


   茜は 本当に お人好しだなぁ







  暫くすると  森に 着いた


   私達は 鑑定スキルを 使いながら 薬草を さがした




「 どれを 見ても 薬草 か 毒草なんて わかんねーよ」
   阿保がさけぶ





「 どう   まだいる」 

私が 薊に 確認すると

「 この辺りに 気配が 感じられない
たぶん 引き返した   と思う



   薬草を採取しつづけると
なにかが 囲んで来たのが 解った
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